言われたことは、即実行!の、もおすけです。
皆様こんばんにゃ。
講習センターの先生に、言われた台詞。
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先:『ここで学んだ知識や技術は自分だけのものにするのではなく、出来るだけ多くの人に
広めて下さい。』
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なるほど。もっともですね。
出来るだけ多くの人が、沢山の知識や技術を習得して安全に山に登ってもらいたい。
これはきっと お山に関する仕事をしている人、そしてクライマーを家族や友人に持つ人皆の
想いでもあるんじゃないかな。
ってことで(!?)、もおすけブログでご報告。
冬山登山講習・第二弾です。
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2011年 2月11日 (金)
AM6:00 起床
さっさと化粧&身支度を整えて、食堂へ。
食べるのが遅い私は、一生懸命食べる(でないと、また出遅れる)。
サーモスにお湯を入れて、ザックに荷物を詰めて。
テントが共同装備なので、ソロテントは今回はなし。
私の共同装備は、スコップ、プロッブ、ガスバーナー、食料の一部だった。
荷物は全部で18~19kg。決して重い方ではない。
モモさんや、とだっち、Oさんなど男子勢は25~27kg位あると言う。
持ち上げたら、石の様に重かった。
私に、あの重さで雪道を登れる日が来るのだろうか・・・。
そんな事も思いながら、ともかく今回は屋久島縦走の時よりもずっと軽い荷物で登る事となる。
皆のペースについていけるか、もんきち先生もちょっと不安気。
『もおすけ、大丈夫かなぁ…。』
そしてセンターの外で、出発前にアイちゃんとツーショット。
この頃はまだニンゲンでした。
予定時刻より早めに出発。
さすが皆さん。相変らず行動が早いっ!
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バスはゲレンデまで送迎してくれました。
着いたらトイレ&準備体操。
私達一般生が準備している間にも、コース生はどんどんとスタートしていく。
とにかく行動が素早い。
自分が小学校に上がりたての、右も左もわからないピカピカの一年生で、
彼らは高学年の“お兄さん・お姉さん”達に見えて仕方がない。
彼らの背中を頼もしく、また羨望の眼差しで見送りながら、ようやく私達もスタートとなる。
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目的地までは、踏み跡がついている道を登っていきます。
班ごとに先頭を入れ替わりで歩いていきますが、やはりここは練習ですから
皆、出来るだけ踏み跡のついていない新雪のところをラッセルしながら歩いていきます。
(山に詳しくないもおすけの友人達に説明をすれば、ラッセルとは、
踏み跡のないフカフカの雪の所を、踏み固めながら道を作って歩いていくこと。)
雪が深ければ深いほど、しんどいことこの上なし。
それが急登ならば、尚更です。
後続隊は先頭者の後ろを歩くわけですが、これはびっくりするほど楽ちん。
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例えるなら。
冬の寒い夕暮れ。
両手に食い込むほど重たいスーパーのビニール袋を下げて歩いていると、冷たい雨まで降ってきちゃって
この状態で、どうやって傘持つのよっ!って思いつつも濡れながら坂道を上がるしんどさと、
コンビニに肉まん買いに行っただけなのに、彼氏が車でお迎えに来てくれちゃった~!ウフッ♪
っていう楽ちんさ。
その位の違いがあります。(この比喩でわかるだろうか。)
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つまり二番手以降の人は、もの凄く歩きやすい。
こうして途中途中に交代&休憩を取りながら、徐々に高度を上げていきます。
休憩の度に、地図で現在地の確認。記録係は時間と場所の記録。
(これってすごくしんどい作業だったと思う。モモさん、ありがとうございました。)
で、目的地を地図とコンパスを使って確認。
コンパスの指す方向が合っていると、もの凄く嬉しい。(のは私だけ?)
荷物が軽いお蔭もあって、歩くペースには充分余裕がありました。
あれが25kgを背負っていたら、もっと遅くなるだろうなぁ…等と思いながら。
ひたすらに歩いていきます。
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途中の休憩では、新雪の低い崖を登る練習をしている人たちも。
もちろん もおすけ、早速トライです♪
ヨシッ!私も今から、あの上に行くぞ!
そして予測はしておりましたが。
実施にやってみると、足も腕もズボズボと埋まるばかり。
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ピッケルをグッと差し込み、
足元を固めてから、グッと体を持ち上げ、
体重移動しようとすると。
体ごと全部が、ずるっと落ちてしまう。
理屈もわかるし、木登り崖のぼりが得意な私なのに、新雪では全く歯が立たない。
何度やっても同じ場所で、フガフガと もがいているだけ。
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も:『せんせーーー、できなーーーいッ
』
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って、小学生並みの救いを先生に求める。
先生のスコップを借りて、ようやく崖の上にたどり着く。
ちなみにコツは、
・足を食い込ませる部分の雪を硬くする。
・ピッケルを打ち込んだら、少し手前に引いて斜めにして固定。
・ピッケルを持っていない方の手をグーにして、雪に差し込む。
・体重の移動は両腕にかけるようにして、上がろうとする足だけにかけない。
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だそうです。
ちなみにこれは先生には教わっていませんが、腕やピッケルを打ち込む部分の雪も
予め手で押さえて硬くした方が、より登りやすいと思います。
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も:『わぁーーーい!登れたーーーっ
』
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たかだか3~4m程度の崖なのに、登れた上からの景色の嬉しいことったら。
ほんのちょっとの高さなのに、下にいるメンバーがとても遠くに感じられます。
下りは、もちろん尻セード。
こちらは“ひゃっほぅ♪”て感じで、あっと言う間に滑り降りてしまいました。
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予定時刻より早めの14時台に、目的地に到着。
テント設営の場所を決めます。
先:『さて、何処がいい?』
と、先生。
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風が吹きぬける方向(雪庇があればすぐわかる)、
雪崩の痕跡がないか、木々などの倒壊がないか。
風が避けられれば、なお最高。
出来るだけ平地を選んで、入り口の方向も決めて雪を踏み固めて。
そう。
先日のかまくらもそうだけど、地面が斜めになると全員が滑ってずって行くのよね。
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ア:『皆で並んで一斉に踏んでいった方が、綺麗に平らになるよ。』
というアイちゃんの一言に、みんな賛同。
で、一列に並ぼうとするけれど。
当たり前のように“花いちもんめ”よろしく、両手をつないで並んで踏み歩くとイメージしたのは、
私を入れて二人だけだった。
(私は手をつなぐ準備してました。別に手は繋がなくてもいいのね。そうよね
)
そんなこんなで笑いながら、テント場の準備完了。
一気にテントを立ち上げます。
出来上がった我らがテント。今夜のお宿です。
も:『こっち向いて~♪』
で、笑顔でポーズ。
・・・と、私はアイちゃんだと思って声をかけたのですが、振り向いたのは とだっちだった↑
(左端にいるのがアイちゃんでした。)
ちなみに。
この二人のウェアが似ていて、講習中、私は何度も間違えました。
(アイちゃんをとだっちに見間違える事はないんだけど、とだっちはアイちゃんに見えてしまっていた。ナゼダロウ。)
私たちがテントを設営している間に、先生はあっという間に男子トイレ&女子トイレを作ってくれました。
女子トイレの壁は、男子よりちゃんと高くしてくれていた。先生アリガトウ
でも、女子トイレの場所はテントからちょっと遠い。
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先:『間に合わなかったら ごめんなー。』
も:『せんせー、遠すぎて間に合わなかったらどうするんですかぁーー?』
って、二つの台詞が大声で雪降る大地で被ってました。
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先:『おぉい、いつまでやってるんだ~。はやくあったまるぞー!』
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って、先生は早々にテントに入っているけれど、みんなはそれぞれ周りを固めたり荷物の整理をしたり。
(ワタクシは、夜転ばないように厠道の整備をしていました。)
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先:『いつまでやってんだー
飲むぞーーーっ
』
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って。
待てないセンセ
今度はストレートな呼びかけです。
これには皆、笑いながらそそくさとテントに集まっていきました。
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テントの中では、事前に習った方法でお湯を作ります。
雪の塊に“呼び水”の水を少し。
こうする事で、雪がぐっと解けやすくなります(山渓にも載っていた)。
あ。
今回、勉強になったこと。
テント内では、必ず火を使っている時は、お鍋は手で持っていること。
冬山の怪我の一番は、火傷だそうです。
動いて引っ掛けて倒しそうだもんね。(うっかりもおすけ、すごくやりそう・・・
)
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テント内には、早速アルコールの数々が並びます。
沸かしたお湯で焼酎のお湯割りを作ったり、ビールを準備したり。
私だけ、珈琲にいつもの『牛乳くださいッ!』で、カフェ・オ・レで。
皆揃って乾杯です。

ペットボトルに入っていたのは、なんとウイスキー。私はてっきり誰かのウーロン茶だと思っていた。。。
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体がアルコール&ニュウ(牛乳)で温まった所で、ご飯の準備。
今日のメニューは、けんちんうどんです。
大根・人参・ごぼうにシメジ。椎茸・油揚げ・豚肉とネギも入れてグツグツと。
南瓜はアイちゃんのリクエスト。
とだっちのこだわり・さつま揚げは、私は初挑戦です。
煮立ってきたら、お味噌と ほうとう麺を入れて煮込めば出来上がり~♪
『七味唐辛子、あるよー!』
と言ったのは、私ととだっち。
わざわざこんなの持ってくるのは、私だけかと思っていたけど(笑)。
アリガトウ、食いしん坊が他にもいてくれて助かりました。
生姜を入れると、体が芯から温まる。
そういえば燕岳から蝶~上高地までの縦走の時も、重宝したのは生姜だったなぁ。
(皆様、生姜はとってもお薦め食材です♪)
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美味しいご飯で、お腹も心も満腹
アルコールの入ったゴキゲンな先生を囲んでの、楽しいお喋り。
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私達受講生以外、誰もいない雪山。
テントの灯りが、ことさら温かく映ります。
雪の夜は、静かにふけていきました。
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