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2011年3月

2011年3月28日 (月)

【もおすけ日記】ヤッホー尾根を直登!

出会いは全て必然です。の、もおすけです。皆様こんばんにゃ。

そう。

これも必然。

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モモ母さんが下さった、愛情小包の中の一品。

も:『なぜ洗濯洗剤? 山小屋ならわかるけど・・・。』

と、思っていたのですが、翌日になって気がつきました。

110227_10                                     これだっ!

そう。

きっとモモ母さんは、

モ:『しろぷーさんは“おさる”だから、このさるたんも荷物の中に入れてあげましょう。』

と思ったに違いない。

そうですよね!?モモ母さん♪

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モモちゃん一家には、わが娘のようにかわいがって頂いております。

また関西に帰った際には、一緒に遊んでね~、モモちゃん。

110227_11                                  しかも二箱も。ありがとうモモ母さん。

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2011年 2月22日 快晴

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ヨウちゃんが帰ってしまった後は、祭りの後のような静けさ。

同室で、昼に夜にと遊んでいたので 東京に帰っちゃったら寂しいのなんの。

でも、ここで落ち込んでるもおすけではないので、再び一人遊びに興じます。

今日はここ、初めての山域“ヤッホー尾根”に挑戦です。

110222_2                           石の湯ロッジからの風景。

ヤッホー尾根は、ここ。

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手前中腹にあるのが、りんどう平。

そこから急登斜面を登ります。

シャ:『左手側に緩やかな巻き道もあるから、そこから尾根を渡っても行けるよ。』

と言われましたが、私がそんな遠回りするはずもあろうか。

いや、ないっ!

直登です、直登!!

ウサギの足跡を追いかけるように、まずはりんどう平まで。

110222_3                                うさこももおすけも、元気ハツラツ♪

そして、りんどう平からの直登。

結構急な斜面です。

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ここからは膝までのふかふか雪。

ハイ、お約束のラッセルでございます。

も:『フガーーーッ、しんどーい!』

と、これまたお約束の台詞を口にしながら、最短距離で登っていきます。

稜線まで出たら、ひとまずのゴール。

ここで少し休憩です。

初めて見る景色。

いつも見ている石の湯ロッジからの景色と、逆の景色が見られるヨロコビ。

110222_4                                  これもお約束のポーズでございます。

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座ってしまうと石の湯ロッジは木々に隠れてしまっていますが、本当はよく見えます。

左を見れば、この山の主の様な(!?)古木が一本。

110222_5                                   もおすけ、よく来たな。

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さぁ!

ここから更に、未知の世界です。

稜線上を歩きたいところですが、今日は気温が高く、雪の中が空洞化。

軽く腿まで埋まってしまいます。

これは危険。

そんなわけで、稜線上を外してここからは巻き道を選びます。

結構な急斜面をフガフガと歩いていると、漢方で有名な“さるのこしかけ”に出くわしました。

冗談のような、本当の話。

しかもこれが、結構大きい。

110222_13     おさるのもおすけの手のひらと比べても、余りある大きさのさるのこしかけ(ちと ややこしい)。

さらに木々を掻き分けながら、腿まで埋もれたりしながら進んでいくと。

こんなふとした光景に、心奪われたりします。

110222_12                                光と雪って、本当に綺麗。

たった一人、誰の足跡もない道なき道を登っていくと。

ようやくヤッホー尾根にたどり着きました。

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                                      おぉい、ヤッホー。  

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ここからの視界は満点。

遠く北アルプスの山々も望めました。

でも、この写真の先を進もうとしたのですが、雪が腐っていて進めない。

“雪が腐る”とは、新雪の下の雪が解けていて見た目には大丈夫そうですが

歩くと中が空洞化している為、一気に埋もれてしまう雪の状態の事。

こんな稜線上では結構危ない。

腰まで埋もれかけたので、潔く諦め写真だけ撮ることに。

振り返って、来た道を戻ろうと見てみると。

110222_10                                小さな山なのに、なんて高度感だ。

やっぱり怖い、登りより下り。

滑りやすく、掴まるものがない雪の上なら尚更です。

ここは慎重に、ゆっくりと。

どこで下が空洞化しているか わからないし。

ゆっくりと無事に降りて、来た道を戻り。

ずっと気になっていた、これを試す。

110222_11                                     これがほんとの“おさるのこしかけ”。

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このさるのこしかけ、全体重を乗せてもビクともしませんでした。

漢方薬局に持っていったら、高く売れるのかもしれない。

でも採りに行くの、かなりハードだけど。

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いつも石の湯ロッジから見ていて、ずっと行きたかった向かいの山の稜線(ヤッホー尾根)。

ロッジ前まで帰ってきたら、ちょっとホッとしました。

110222_7                                 いつもの風景が嬉しかった。

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次回は誰かと行きたいな~、誰か根性ある人来ないかな~、などと思いながら

帰ってきた もおすけの楽しい休憩時間でした。

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110222_9_3                                  皆様のご参加、心よりお待ちしております。

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2011年3月25日 (金)

西穂独標・8 完結編と石の湯ロッジ

うちのお母さんてば、どこまでパワフル。

そんな母を持つ、次女のもおすけです。皆様こんばんにゃ。

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昨日の夜、久しぶりに母からTEL。

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母:『あんなぁ、今東京ってお米が買えへんのやって。あんたの友達のなっつさん、

  お米買えへんのと違う?お母さん、送っちゃろか!?』

も:『そうなん?でもお母さん、大変じゃない?重たいし。』

母:『そんなん平気や。お母さん、もうHさんち(妹の義父母)とOさん(母の友達)に

  送ったもん。あんた、なっつさんに聞いてみ。』

も:『うん、わかった。ありがとう。』

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で、結局なっつには瀬戸内名産のいかなごのくぎ煮も入れて送ることにして、

姉の友人・Nさんには『あたしから電話してみよーーっと。』と言って、

そそくさと電話を切ってしまわれました。

御歳70才の母に、どうしてそんなパワーがあるのか。

フットワークの軽さは、私の10倍以上です。あなオソロシ。

そんなパワフルママちんの娘のもおすけブログ、西穂独標・8 完結編です。

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新穂高ロープウェーで、あっという間に標高を下げ、無事駐車場に到着。

車で一路、志賀高原へ向かいます。

行きは地面が見えていたこのあたりの景色も、昨日の雪で銀世界へ。

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も:『すごいねー、昨日とは別世界の景色だよねぇ。』

なんて話しながら、松本方面に下っていきます。

これは釜トンネル付近。

ここから上高地へ向かう道です。

110302_28                                 早くここから上高地へ、穂高へ行きたい。

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松本付近で、件のロールケーキのHさんと合流。

無事に帰還の報告と、またまた山談義に華が咲いて。

そしてまたまた帰り際には、美味しい自然薯とかロールケーキとかどら焼きとか

すんごい立派な虹鱒の甘露煮とか自家製わさび漬けとか、てんこ盛りのお土産まで

頂いてしまい、『手土産を差し上げた意味なんて全くないじゃん!』という程のもてなしを

こちらが受けて帰ってきてしまいました。

Hさん、いつもながらありがとうございます(by さぶちゃん&もおすけ)。

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さ:『送りがてら、石の湯さんに泊まりに行くよ。』

という、さぶちゃんの優しい一言により、本日のさぶちゃんのお宿は石の湯ロッジ。

西穂から奥志賀へ、車を走らせます。

湯田中を過ぎ、坊村橋を超えた辺りから完全な雪国。

タイヤが滑り、チェーンを着けることに。

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さ:『チェーンつけるのなんて、何年かぶりだよ。』

と、しょっちゅうボードに行っているさぶちゃんに言わせしめるほど ここは雪国。

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さ:『しろぷー、どんなとこに住んでんだ??』

って、突っ込み入れながら、再び車を走らせます。

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さ:『こりゃ 完全に、雪山(西穂)から雪山(志賀)だなぁ。』

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そう。ここ志賀高原は、半端じゃない雪の量。

スキー&スノボ、バックカントリー系の人には最高の山域です。

『こんな下り坂、降りたことない。明日 車登るかなー。』と言ってしまう石の湯名物!?の

下り坂も無事にクリアして、石の湯ロッジに到着。

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お風呂入って、山の疲れを落とし。

110302_29                                      石の湯ロッジの泉質は最高です。

暖かいお湯に体を伸ばせば、気分は最高。

夕食の残りのキムチ鍋をパクついて。

いつもはお客様が寛いでいる暖炉の前で、二人で飲んで。

110302_30

山で撮った写真を見たり、『次回はいっちゃんも一緒がいいねぇ。』なんて話したり。

最高にゆったりとした時間を過ごしたのでした。

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今回の西穂独標。

さぶちゃんに手を貸してもらったのは、ほんの1~2回だけでしたが

そういう事ではなく、一人だったら絶対に登ることは出来ませんでした。

山を登るようになって。

互いに信頼し、感動を分かち合える沢山の仲間ができました。

最高の景色と、最高の仲間。

これ以上ない宝物を、二つも同時に手に入れることの出来た私の人生って

最高に幸せだなぁとしみじみ思った 今回の遠征でした。

さぶちゃん、ほんとにありがとねー。

次はいっちゃん、くりっきーも連れて(!?)新表銀座遠征だかんねー!!

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2011年3月24日 (木)

【もおすけ日記】西穂独標・7 

もおすけの原動力がロールケーキなら、さぶちゃんはチュッパチャップス。

皆様こんばんにゃ、おさるのもおすけでございます。

そういえば。

さぶちゃんはお山に登る時、いつもチュッパチャップスをなめています。

も:『あ、またチュッパチャップス!?』

さ:『うん。しろぷーの分も持ってくればよかったかな。これ、最後の一個なんだ。』

も:『いや、全く興味ないからいいよ。お気遣いなく~。』

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チュッパチャップスって、好きな人は必ず複数本持ってくるのよね。

ちなみにワタクシ、飴をなめるのが人の三倍くらい時間がかかるため

あんなに大きな飴を頬張ったら、4~5時間くらいかかりそうです。

(だから舐めない)

そんなロールケーキ女とチュッパチャップス男で贈る西穂独標・7でございます。

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2011年 3月2日 曇りの午後

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私たち二人とソロでこの西穂山荘までを登っていらしたお客様とで、ロールケーキタイム。

食べ終わって寛いでいた時に、女性客二名と、ソロで登ってきた男性客が一人。

宿泊はこの男性客一人のようでした。

本格的な登山装備にヘルメット。

明日の天候次第で、山頂までをトライするとか。

すごいなーー。

私ら、独標までで精一杯だもん。

なんて事をさぶちゃんと小声で話しながら、下山の支度をしていると、

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客:『・・・・・・あの・・・、おさるさん!?』

も:『は!??』

さ:『あ、はい。そうです。』

理解しかねる私の代わりに、さぶちゃんが即答。

客:『あの、ブログを書いてる おさるの・・・』

も:『あ!はい、そうです。おさるのもおすけです。』

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なんとそのお客様、このブログを読んで下さっていた方でした。

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客:『去年の秋、白馬山荘にも行ったんだよ。その時、貴女 受付にいたよ。』

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なんでもそのお客様・Sさんは、白馬山荘に行く前に私の書いていた

白馬山荘ブログを見つけ、それ以来このもおすけ日記も引き続き読んで下さっているとか。

S:『今ねー、雪洞泊生活のトコまで読んでるよ。』

と、Sさんは仰いました。

も:『まぁ、ありがとうございます。あ!もんきち先生も本日も一緒ですよ。』

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と、吹雪で飛ばされないようにザックに入れていたもんきち先生を取り出すと

S:『そうそう、それそれ。』

と、ウケてくださいました。

それにしても。

本当にお山でブログ読者の方とお会いする機会の多いこと。

PCの向こうで繋がっている、志同じく山を愛する人たちにお会いできることは

私にとって、ものすごく大きな励みになります。

も:『ほんと、お山の上で悪いことできないねー。』

って、するつもりはありませんが、さぶちゃんと笑いながら話していました。

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帰り支度が済んで。

離れがたくも、西穂山荘さんとお別れです。

M:『まだまだ、当分はここに居るから。』

と、Mさんの言葉に『今度は晴れた夏山の時に、登りに来ます。』と二人で返事をして、

山荘を出発です。

110302_19                                   『もおすけ、また来いよな。』

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新雪が積もって、二人は大喜び。

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さ:『そうそう、この新雪のふかふかも楽しみたかったんだよなー。』

も:『うんうん。でも私ね、今回の山登りは晴天以外を望んでたんだ。』

さ:『なんで?』

も:『晴れてたら人が多くて、道を探すこととか地図で確認するとかしなくなるじゃん。

  今回はこの間の冬山講習のお浚いがしたかったから、ルートの選定とか、

  ちょっと厳しい雪道での登山がしたかったの。自分の判断も含めて挑戦する感じ。』

さ:『あの悪天候?』

も:『いや、あそこまでの吹雪は望んでおりませんでした(笑)。』

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自分が、どこまでやれるか。

山を初めて1年半。

今の自分の実力を、知りたかったとでも言いましょうか。

無理し過ぎない程度で、厳しい冬山を登りたかった私にとっては

最高の山登りとなりました。

いろんな山の表情が見られて、二人大満足。

加えてこの新雪となれば、心も足取りも軽やかというものです。

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下るさぶちゃんに、

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下るもおすけ。

おやつタイムは木の下で。

110302_21                                    『ヨシッ!ここで脱ぐぞ。』

登りの時間に比べれば、降りはいつもあっという間。

雪の回廊にすぐ着いてしまいました。

観光で来ていた女性の方にシャッターをお願いし。

今回の山で、初めてのツーショット。

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互いに無事の帰還を喜んで、ロープウェーで下ります。

あ。

今回は吹雪で、この子はずっとザックに入りっぱなしでした。

110302_24                               センセイ、登場が遅くなってゴメンナサイ。

無事の帰還を喜びつつも、ちょっとスネ気味のもんきち先生!?

110302_25                               『今度は晴天の西穂で登場させてね。』

吹雪と雪の西穂山荘と、Mさんとの再会と、ロールケーキとSさんと。

お山はいつも、飛び切りのHappyを用意してくれています。

また来るからね、西穂高岳。

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あの頂へ。

またここから。

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【もおすけ日記】西穂独標・6

人呼んで、ぐうたらニンゲンとは私のこと。皆様こんばんにゃ、もおすけでございます。

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何だかんだで、すっかりさぼり癖がついてしまって。

昨日・今日で居候コンビのくりっきー&柳ちゃんが帰ってしまい、

一人ポツーーン。

今日はお休みを頂いたのですが、ぐうたら寝ておりました。

いかん、いかん。

今頃からエンジンかけて頑張るもおすけの、西穂独標報告・6でございます。

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2011年 3月2日 薄曇

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天気予報では雪マークでしたが、やっぱりここは日の出を期待して6:20分に起床。

私たちの期待を受けてか?空はほんのり薄曇。

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昨日一晩で、更に雪深くなった西穂山荘。 

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あたり一面の銀世界。

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朝起きて、朝食が用意されてる幸せ。

ありがたいなぁ と思う時間です。

二人で天気予報のTVを見ながら、しっかりと朝食を摂り。

『昨日独標まで行ったから、今日は無理せずいけるトコまで。』は二人の思うところ。

外の寒暖計は、-9℃を指していました。

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今日は荷物は置いて、空身で出発。

さて、今日はどんな試練が待ち受けているのか。

110302_1m                           いつでも山は、ただそこに静かにあるだけです。

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110302_5                                   『もおすけ達、今日も行くのー?』

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去年の秋、テラスがあって綺麗な二階建ての山荘も今はしっかりと雪に埋もれ

かろうじて二階が見える程度。

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                                        がっつりと雪です。

準備をして出発です。

110302_7                                  忍者は本日も健在(服も乾いたし)

西穂山荘のお兄さんは、朝から除雪に大忙し。

110302_8                         

昨日の昼間もしていたのに、今日も朝からなんて大変だなぁ。

いつもながら、西穂山荘さんの丁寧な仕事ぶりには頭が下がる思いです。

出発して程なく、風のないこの辺りでまずは一枚。

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110302_9m                    いっつも思うんだけど、空身ってなんて楽なんだろう。

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西穂山荘前の緩やかな坂を登っていくと、景色はまた昨日と同じ。

稜線に出ただけで風が強く、おまけにまた曇ってきました。

ハイ、本日もお馴染みグレー一色の世界~♪

110302_9mm              どうでもいいけど、さぶちゃんの写真は五枚に一枚指が映ってます。

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えびの尻尾は、本日も大盛り。これを見るたびに、エビフライが食べたくなります。

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寒いグレー一色の世界の中でこれ↑を見ると、余計寒くなってきます。

あっという間に、またしても両側の谷間の景色は消えてしまい、

昨日と同じ、苦行のような景色となって参りました。

そして、寒い。

昨日よりも寒い。

110302_12                                      

後から着いて来るさぶちゃんも寒そうです。

そんなこんなで、丸山に到着。

まずは記念撮影を。

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もおすけも。

110302_16                         あまりの寒さに1ミリも肌を出しておりません。

110302_14                                『あーー、今日もこの景色かぁ。』

この景色とは、こんな景色のこと。

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も:『もういいよね?今日は、ここまででいいよね?』

と、双方一致でそそくさと下山します。

とにかく寒い。

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ここで私の頭をずっとぐるぐる回っていた台詞は、『ロールケーキ、ロールケーキ♪』。

ここ西穂に来る前に車で送って頂いたHさんにロールケーキを差し入れで頂いていたのです。

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も:『山小屋に帰ったら、ロールケーキがある~♪』

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それだけで人は頑張れるもの。

極寒の風吹く中、ようやく西穂山荘が見えてきました。

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ここからの私。

110302_17m                                   『ワーーー、ご飯だ ご飯だー。』

110302_17mm                                  『んでもって、ご飯の後はロールケーキだーー!』

110302_17mmm                                  『イェ~イ、到着~♪腹ペコーーー!』

ってなワケで。

お昼ご飯は、去年の秋に約束した西穂ラーメン・とんこつ味です。

110302_18mm

あっという間に完食。

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で、Hさんの待望のロールケーキは、西穂山荘のスタッフ・Mさん達と丁度登ってこられていた

お客様と5人で分けて食べました。

110302_18                                    Hさん、ありがとうございます。

このロールケーキのお蔭で、この二日間頑張れました。   

そしてこの写真を、一生懸命撮っている時。

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も:『ごめん、さぶちゃんのロールケーキが邪魔。ちょっとどけて。』

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などと私はまたしても暴言を吐き、哀れさぶちゃんのロールケーキ。

小鳥の餌状態。

110302_18mmm                                      このヒドイどかされ様。

お山を登った後のスィーツは、極楽気分♪

温かい珈琲とロールケーキ。

至福の時間を過ごさせて頂きました。

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2011年3月18日 (金)

【もおすけ日記】走る女&西穂独標5

そんなわけでワタクシが、走る女・もすけでございます。

皆様こんばんにゃ。

先日、お休みを頂いたワタクシは、ヒマ人。

近頃の暖かさで地面が見えてきた道路を見て、“走ってみようかな~。”って。

そんな話をお昼に話していたら、シャチョーが『下界の信州中野まで送ってあげるよ。』の

一言で、千曲川沿いをくりっきーと走ることに。

私たちが走ると聞いて、シャチョーまで『じゃあ、信州中野から長野まで自転車で走る!』と

言い出しまして。

PM13:00.

3人でいそいそとロッジを出発。

川沿いを走ること約2時間半。

うちに帰って調べたら、走行距離はなんと約20キロでした。

まともにジョギングしたのなんて10年ぶりくらい。

(しかも当時、2キロくらいの三日坊主だった。)

あー。疲れたー。

でも、体の毒素が流れ出た感じで、早々に帰ってきたシャチョーがくれた

林檎が最高に美味しくって、とっても気持ちがよかった一日でした。

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そんなもおすけが送る西穂報告・その5でございます。

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西穂山荘に着いて、ほっと一息の私達。

本日の宿泊客は、私達だけ。

M:『荷物、広げても大丈夫だよ。』

とスタッフMさんのありがたいお言葉で、濡れた衣服やザックを乾かします。

ストーブの周りは、二人の荷物でいっぱい。

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がっつり並べたさぶちゃんの荷物。まるで、フリーマーケット状態↓

110301_52                                   破格にてお譲りしております。

他のお客様がいない事を是幸いと、しっかり荷物を乾かして。

お楽しみの夕食のお時間でございます。

自分で見ても呆れるほどの、嬉しさ満点のワタクシでございます(あなはずかし)。

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で、これが西穂山荘さんの夕餉。(湯気で白く曇っております。)

110301_49                                    ちびパイナポーが嬉しかった。

二人でゆっくり夕食を食べ、さぶちゃんは呑み、私はお茶でまったりとしたり。

110301_50                                  我が家のように寛ぐさぶちゃん。

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そして私が、道中楽しみにしていた『岳』を読んだりして過ごしましたが。

あまりにも緊張感ある一日だった為、『岳』の中の危険なお話(が多い)を

読むことが出来ず。

つまり殆ど読むことが出来ず。

ちと残念な私。

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そして部屋に帰ってからも、心の緊張は部屋のぬくもりと共に解けたのですが

体の緊張が、自分でも驚くほどに解けず。

体に力が入ったまま。

これには、さぶちゃんも同じだった様で、

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さ:『これだけ疲れているのだから、爆睡出来てもいいだろうに。』

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と言っていました。

まさしく同感。

瞳を閉じれば、緊張して怖かった崖の光景が蘇って。

どんなに目をつぶっても、眠れない。

だから、厚かましくも私は『肩もんでー!』と、さぶ様に肩揉みしてもらい、

さぶ様のくだらない影絵にお付き合いし、ようやく眠りにつく事が出来たのでした。

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吹雪だった、西穂山荘。

夜、外は静かな静かな光景でした。

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2011年3月13日 (日)

【もおすけ日記】余震と“いつもの”私。

長野の空は今日も快晴。もおすけです、皆様こんにちにゃ。

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先日の地震以来、つい色々考えてしまいます。

阪神大震災を神戸で経験したことのある私は、ここ志賀での大きな揺れの時、

とっさに神戸での地震のことを思いだしました。

幸い、身内や親しい人に不幸はなかったものの、家財道具はひっくり返り、

食器は床で割れ放題。

それでも、命があれば『またやり直せる。』と思えました。

でも、ここで大きな揺れを感じた一昨日の朝方から

うまく言えないのですが、言いようのない悲しい気持ちになりました。

もっと辛い思いを沢山している人がいた神戸での地震でしたので、悲しいとか辛いとか

そういう体験は少なかったのですが、それなりにしんどい思いはありました。

一昨日の地震で、そう言いったしんどい思いがぶり返し、重なったような気もします。

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あの不気味な、ドドドッと言う音の次に来る余震。

ここにいるスタッフの中で、私が一番怖がっているようでしたが

やっぱりそれは、あの揺れを経験した者でないとわからない

『また、あの位揺れたらどうしよう。』と言う恐怖から来る以外の

何者でもない様な気がします。

.

そんな感じでしたので、実は昨日は元気がありませんでした。

.

でも。

ここのお客様でもある、紗央ちゃんとリナちゃん。

彼女達はスキーをしに来たのですが、この地震でゲレンデも休止。

することのない彼女達が『あそぼ~~~♪』って、私の部屋にやってきたのです。

夜中の余震で、あまり寝ていない私はお昼寝中でしたが、

せっかく遠くから来た彼女達ですので、重い腰を上げて外に出ることに。

.

紗央ちゃんが楽しみにしていた雪洞は、連日の晴天ですっかり天井が下がって

入れない状態。

ロッジの前でそりをするにも、これまた天気がよくて、雪が解けてすべりが悪い。

結局二人を連れて、ツボ足(ワカンやスノーシューなど、何も着けずに歩くこと)で

いつものりんどう平に行くことにしました。

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スキー板をつけてゲレンデに立たせれば、それはもう華麗な滑りを見せてくれる

彼女達ですが、圧雪も何もされていない雪の上を自分の足だけで歩く。

慣れていない彼女達には、それがとても大変な事のようでした。

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いつものりんどう平に着いて、3人で寝そべって。

見渡す限りの真っ青な空には、雲一つない。

『昨日、ここでも東北でも大きな地震があったなんて、嘘のようだ。』

そう思いながら。

.

私は彼女達に感謝しました。

現実に自分の身に降りかかっている人には、毎日が必死の事と思いますが、

長く震災の情報だけを見ていると、ただただ滅入ってしまう時もあります。

.

遠くにいる私にとって、できることも限られている。

ならば、せっかく無事だった自分のこの時間は元気に過ごして

元気な様子をお届けしてもいいんじゃないかな。

そんな風にも思いました。

-----

被災された方はもちろん、まだまだ身内や友人の安否が確認できていない方々など、

大変な思いをされていると思います。

そして長野県北部を震源とする地震が今尚続き、揺れる度に不安な思いになるのも

事実ですが、できるだけ元気に過ごしていここうと思います。

そんなわけで、ブログは暇を見て更新して行こうと思います。

.

皆様のお住まいの場所の如何に関わらず、備えだけはきちんとして下さいね。

もおすけは、以前書いた非常トートバッグの他に、外靴を部屋の入り口に置き、

扉は少し開けて寝るようにしています。

.

では、また元気に明日~♪

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2011年3月12日 (土)

大丈夫です。

強い揺れで目が覚めました。もおすけです。

志賀高原のここは、シャチョー曰く、地盤が固いそうなので大きな被害はありません。

私の経験上、さっきの地震はここで震度5強くらいです。

阪神大震災の時よりは、ずっと弱いと感じました。

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昨夜、枕元に

・ロウソク&ライター

・ヘッドライト

・非常食(カロリーメイト・菓子等)

・薬

・キャンドルランタン

・帽子

・薬

・手ぬぐい

・ダウンジャケット

・カイロ

等を入れた小さなトートバックを置いて寝ましたが、私の従業員部屋が

お客様の通りの多い場所にあるので、ドアは開けず鍵をかけずに寝ましたが、

地震が起きた時、『しまった!矢pp利ドアは開けておくべきだった。』と思い、

一番にドアを開けに走りました。

携帯が繋がりにくい現在ですが、ここ石の湯ロッジにいる人は全員無事です。

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今、地震のない地域の方でも 備えだけはしていてくださいね。

このあと再び地震がきても、私たちもきちんと非難しますから心配しないでください。

更新が停滞しても、ご心配なく。

皆様も安全確保を第一に、行動してくださいね。

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2011年3月11日 (金)

心配してます。

ニュースを見ることしか出来ないもおすけです、皆様こんばんは。

連絡がついた友達。

つかない友達。

友達だけでなく、沢山の被災された方、今も続く余震や混乱状況に

大変な思いをされていることと思います。

.

神戸で震災に遭った私としては、あの怖さがわかると共に

私に出来ることがあれば、力になりたいと思います。

山登りをしている人達なら、何が必要かご存知だと思いますが

ライト・ホイッスル・身分証明書類・非常食など

皆様、出来る限り非常装備を携帯して下さいね。

山登り報告の日記は、ちょっとだけ自粛します。

.

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2011年3月10日 (木)

【もおすけ日記】吹雪の西穂独標・4

人呼んで、トゲ抜き地蔵とはワタシのこと。

皆様こんばんにゃ、おさるのもおすけでございます。

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先日、掃除をしていた時のこと。

トゲと言うより、木片と呼んでもいい位の大きなトゲが(結局トゲ)

気がついたら刺さっていました。

そんなに大きなトゲなのに、いつ何処で刺さったのか わからない。

毛抜きで抜いたら、端っこが残って普通サイズのトゲとなり。

最悪のパターン。

そして痛みは続く。

(近未来系・獣医さん)のDr.くりっきーに恐る恐る頼むも、いきなり針を持ち出され

ワーギャー言いながら、ビクつく私。

それでも彼は暴れる私の腕を抑え、全てのトゲの破片を綺麗に取ってくれました。

顔に似合わず、繊細な手つき。

くりっきー、どうもありがとう。

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.

話変わって。

昨日はまた、志賀は大雪。

車の立ち往生を含め、小さなゲレンデ事故も多いこの頃。

夕食後、社長が

社:『皆も、とにかく事故や怪我ののない様に。』

と。

ここまでは良しとしよう。

社:『トゲとか刺さらない様に。』

って。(いたづらっ子の顔つきで、私を見ながら。)

ここで それを付けますか?シャチョー。

.

皆様。トゲが刺さると、小さくても結構ちくちく痛いです。

ついでにネタにもされますので、どうぞお気をつけを。

そんなこんなで、西穂独標・その4でございます。

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丸山を超えてからは、急斜の連続です。

110301_21                                  目指すはここ。西穂独標。

さらに進んでいきます。

110301_31

                                   こんな傾斜で、頂まで。

あー。もうこんなとこイヤだ。

滑ったら、一発だ。

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110301_30

風に煽られながら、ただもう無我夢中。

足元の緩さから言って、この急斜で掴む岩もない。

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登るのは、いい。

ただ安全に下る事ができるのか。

それを思った時に、『いっちゃん(リーダー)なら、どう判断するか。』を考えました。

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も:『さぶちゃん、あと5m登れる?』

さ:『うん、なんとか。』

も:『あと5m登って、道標が見えなかったら、悔しいけど引き返そう。

  私、これ以上長くなると安全に下れる自信がない。』

さ:『わかった。』

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正直、一番言いたくない台詞でした。

寒い思いと(私達にとっては)散々怖い思いまでして、ここまで登り詰めたのに

ここで引き返すことになるなんて。

あと、ほんの少しなのに。

それでも安全に帰ることを思えば、言わなくてはいけない台詞だということ。

わかっていても、悔しいものです。

.

私はこの場で待機。

さぶちゃんだけ、登ります。

吹雪でかき消されそうになる声。

ただ、危なげな足元を祈る気持ちで見つめながら。

.

も:『どう?さぶちゃん!道標見えた?』

返事、なし。

も:『どう?そこから見える?』

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振り返ったさぶちゃん、無言で親指を立てました。

.

も:『ほんと?ほんとにそこから見えるの??待って、そこまで行くから!』

なんとかサブちゃんのいる所まで登っていくと、道標の頭が見えてきました。

も:『あ!あった!あった!!』

何度もそう言いながら、下りの怖さなど全く考えず、ただ夢中で登りました。

110301_28                             ずっと見たかった道標が、ようやく近くに。

PM14:48.

やっとの思いで西穂独標、登頂。

110301_29

頂はわずかなスペース。

昨秋に登った時よりずっと狭く感じられたのは、周りの雪のせいでしょうか。

110301_41_2                    風に押し流されるから、掴まりながら記念撮影。

この時点で、14:48分。

これから下り。

これは更に慎重さが必要となります。

寒いし、遅くなるし、登れただけで、もう十分。

.

も:『もう、帰ろ帰ろ!』

.

二人でそそくさと、降りることにしました。

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怖かった独標直下の岩場もずり落ちながら、なんとか下り。

とはいえ、山岳事故の多くは登りでなく、下りにあります。

なので下りの写真は、殆どなし。

ようやく緩斜面に落ち着いてから、カメラが取り出せるようになりました。

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※皆様には、ここからは登りの怖さとは対照的な ゆるい写真をお楽しみ頂きます。

110301_33                          直立歩行の素晴らしさよ(あぁニンゲンの気分) 。

110301_32             さぶちゃんの、『しろぷー!』の呼びかけにも笑顔で応えられます。

(が、顔は隠れて全く映らず。)

110301_38

                                 ツッテケテー♪   

下りになると、ワタクシいっつも速いです。

登りのしんどさに比べれば、下りなんてパラダイスだ♪

110301_42

                             『ほっぺが凍傷になりそうでも、快適だ。』

.

今度はとにかく西穂山荘の屋根が、早く見たくって。

ずんずん歩いていきます。

110301_43                              『サムイ サムイ。はやく帰るのだーー!』

110301_44

                      『うーーん。上高地側、全く見えない。視界ゼロッ!』

110301_45

                               『 ヨシッ!早く帰って、あったまろーーーっと♪』

そしてPM15:50. 西穂山荘に無事帰着。

記念の一枚。

110301_46                                      雪ダルマと もおすけの図。

無事について、何よりです。

一人では、とても登ることができなかった冬の吹雪の西穂独標。

さぶちゃん、本当にありがとー。     

.

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2011年3月 8日 (火)

【もおすけ日記】吹雪の西穂独標・3

そんなわけでワタクシが、稜線を見るだけで登りたくなるオンナ・もおすけです。

皆様こんばんにゃ。

.

石の湯ロッジの目の前の稜線。

見ているだけで登りたくなります。

空の青さとの境目が綺麗だと、尚更です。

稜線上は時としてナイフリッジ(包丁の刃のように鋭く尖っている)で、高度感満載。

つまりコワイです。

ちなみにワタクシ、何度も申し上げておりますが高所恐怖症。

これさえなければ、どこの山だってルシルシ♪なのにーーー。

自分で自分が悔しい もおすけの西穂独標・その3。

本日も代わり映えのしない白一色の画像にお付き合いくださいませ。

-----

.

まずは西穂丸山までは無事に着きました。

で、これから目指すは西穂独標。

もちろん先は、真ーーーっ白。

ここから先は、目印となる竹竿&オレンジリボンも極端に少なくなってきます。

雪庇を踏み抜いたら危険なので、慎重に進まなくては。

110301_39                            ピッケルの刺さり具合を確かめながら慎重に。

西穂山荘から丸山までは比較的なだらかな丘陵的斜面ですが、

丸山から先は、次第に山の稜線が険しくなっていきます。

110301_16                                  さぶちゃんも、登ります。

山にぶつかった風は谷間に集まり、飛騨側から上高地側へと一気に吹き抜けるので、

低い稜線上は、もの凄い強風。

思わず二人共、膝をついて風が通り抜けるのを待つほどです。

ホワイトアウトの隙間から、ほんの一瞬だけ姿を見せる独標。

110301_20

とにかく安全なルートを探して、進むのみです。                             

110301_18

この辺りから、前秋 西穂高岳まで登頂したことのある私から さぶちゃんに

先頭を替わってもらいました。

強い風のせいで雪は固まることなくサラサラで、道は 岩とその隙間に溜まった雪との

“ミックス”となってきました。

私にとっても初めての雪面状態。ちょっと怖くなったのです。

.

も:『さぶちゃん、先頭替わってもらっていい?』

さ:『いいよ。』

.

さぶちゃんに先頭を替わってもらって。

それだけで、少し心の負担も軽くなるものです。(ありがとう、さぶちゃん)

110301_19_2                                    これから あそこまで詰めていくのか。

-----

正直、ここから先はカメラなんて向けている場合じゃありませんでした。

でも。 

究極であればあるほど、カメラに収めてしまいたい衝動に駆られるのです。

.                          

も:『気をつけてね!無理しないでね!』

それしか言えない状況の中、進みます。

110301_26_2

岩場では、ピッケルを打ち込むことも出来ません。

かじかんだ手で、僅かに掴める岩を掴み、一歩一歩。

手と足を順番に送るように進んでいきます。

110301_25_2 

さぶちゃんの渡った手足のポジションを覚えて私も辿っていかなくちゃ。

110301_24_2

とりあえず、一岩通過。

そしてまた、次の岩場を。

110301_22_2

こんな感じで、一つづつ進んでいきます。

実際はもっと怖い斜面もありましたが、これ以上のところでは危険すぎて

カメラなど出せません。

独標が、目の前にそびえ立って来ました。 あともう少し。

110301_21_2                          UPで撮った西穂独標。吹雪の中にそびえ立つ。

.

続きは明日。

.

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2011年3月 7日 (月)

【もおすけ日記】吹雪の西穂独標・2

さぶちゃんのお姉さ~ん、さぶちゃんは元気でお山に登ってますよ~♪

の、もおすけです。皆様こんにちにゃ。

.

先日、西穂から帰ってきてから さぶちゃんからメール。

さ:『俺の姉ちゃんが、時々もおすけ日記を見てるみたいで、

最近は何にも連絡とってないんだけど、俺が西穂にもおすけと行ってる事も

バレてるらしい(笑)。母ちゃんに教えてもらったよ。』

.

とのこと。

モモ一族の皆様だけでなく、さぶ姉さんまで読んで下さってるなんて!

ありがとうございます~~~♪

でも何故か私の身内・母は『面倒だからイヤ。』とか言って、携帯にURLを送っても

開こうともしてくれません。

ああ、なんて。

さっぱり家族。

まぁ いいわ。

おかーさんがこのブログ見ちゃったら、余計心配するから見ない方がいいかもね。

.

そんなこんなで、本日はさぶちゃんの画像メインでお送りする(笑)、

吹雪の西穂独標・2でございます。

-----

暖かい西穂山荘さんの館内で、軽く昼食タイムを取る私達。

でも、雪も風も一向に止む気配がありません。

.

も:『明日、どんな天気になるかわからないから、今日行けるとこまで行ってみよう!』

と、私の意見にさぶちゃんも同意してくれ、PM13:00 西穂山荘を出発。

.

で、要領の悪い私は、出発後、ザックをゴソゴソ。

110301_34

ヨシッ、準備できたッ!!

110301_35                         何事もなかったの様に明るくポーズ(さぶちゃん、待たせてごめ~ん。)

で、さぶちゃんはと言うと。

                             『忍者のさぶちゃん。』

110301_17_2                   なぜ男子は、ピッケルを持つとこういうポーズをするのだろう。

・・・・・

とにかく、出発です。

ワカンは山荘に置いていき、アイゼン・ピッケルで登っていきます。

行ってきます、西穂山荘。

110301_36                           無事に帰って、またこの景色を見なければ。

.

お山の上は、ご覧の通りの視界の悪さ。

空と雪面の境界線がない、ただ一色の世界。

風が耳元で唸る音を聴きながら、目を凝らして確かな足元を選んで登っていきます。

ピッケルを刺して、休憩をするさぶちゃん。

110301_12

話をするにも、耳元で叫ばないと聞こえません。

そんな雪の北アルプス。

風速は恐らく12~15m位。

ただ立っていても、体が持っていかれる強さです。

ただ一つ幸いしたのは、この標高・風の強さであっても気温だけは比較的高かったこと。

寒暖計は-6℃を指していました。

これで極寒なら、手足が痺れてこの先の三点支持での通過が不可能になってしまいます。

まずは無理せず、行けるところまで。

110301_14

これは、通称『えびの尻尾』。

風が強い場所では、雪もこんな感じで樹々に付くのですが、岩にまでこんなに長く

付いているのは、初めて見ました。

えびの尻尾と言うよりは、伊勢海老の尻尾って感じです。

-----

本当はこんな風景を見る余裕さえなく、実際はかなり適当にシャッターを押し、

先に進んでました。

早くしないと、どんなふうに天候が崩れるか わらからないから。

110301_15

かろうじて見える、丸山の道標。

竹竿・ケルンのそのまた向こうに、かすかに見える黒い棒。

これが道標です。

当たり前ですが、私たち二人以外誰もいない山の上。

でも、風が強くて孤独感すら感じる暇もありません。

とにかく歩かねば。

.

緩やかな登り坂、トレースのない山の稜線を間違えないように選びながら進んで・・・

ようやく丸山に到着。

標高:2452m。

もちろん、視界ゼロ。

110301_13                           雪の流れで、風の強さがわかるというもの。

110301_37                        道標につかまっていないと、風が強くて怖いのー。

さぁ、ここから更に独標目指して進みます!

続きは明日~。

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2011年3月 5日 (土)

【もおすけ日記】2011年3月1日 吹雪の西穂独標・1

そんなわけでワタクシが、3日間遊び倒したもおすけです。皆様こんばんにゃ。

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栗:『足とか痛くないですか?』

も:『全然。』

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と、現在居候のくりっきーに尋ねられても、答える私。

だって、山行距離は短いもん。

雪道だから時間かかるだけで。

違う。

吹雪だったから大変だっただけで。

そんなこんなの西穂報告、スタートです!

-----

2011年 3月1日 (火) 曇りのち雪

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昨夜は結局寝たのはAM2:00. 石の湯ロッジより寒いひらゆの森は、

寝ていても目が覚めてしまい、朝方ファンヒーターを入れる。

やっぱり奥飛騨、寒いです。

AM8:00に、さぶちゃんと ひらゆの森の駐車場で合流。

ここから、なんと雪の笠ヶ岳が見えていました。

(槍だと思っていたら笠ヶ岳だと皆に教えて頂きました・笑。ありがとうございます。)

110301_2                                     ここはまだ天気良かった・・・。

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新穂高ロープウェー入り口に着く。

この新穂高ロープウェー、事前にローソンのロッピーでチケットを購入すると

往復2800円が2260円とに割引で買えるらしい。昨夜知った私。遅かった。

ここで登山届けを提出。

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冬は9時から30分毎の運行。 私たちは9:30分の便に乗る。

登山シーズンではないこの時期、誰もいないか4~5人を予想していたら、大間違いでした。

ロープウェーは満員です。

恐らく飛騨高山や、ここ平湯温泉や新穂高温泉などの温泉客が観光で来ている様で、

登山客は私達二人だけでしたが、一般観光客で満員状態でした。

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二本のロープウェーを乗り継ぎ、西穂高口駅に到着。

珍種の動物でも見るかの様な『うわー。この人達、こんな寒い時期に山に登るんだぁ。』的な

視線を一斉に浴びながら、雪の回廊を超えて登山道へと入る。

いよいよ、ドキドキのスタートです。

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ロープウェーのおじさんに聞いたら、先客はいないとの事。

こんな荒れ模様の天気で、平日だもの。今日は私達だけか。

心配していたトレース(踏み跡)はしっかりとあり、トレースと目印の竹竿&リボンに沿って歩きます。

110301_3

ちなみにこのオレンジリボン、西穂山荘山まで短いスパンで立ててくれています。

トレース(踏み跡)は、降雪状況で変わると思いますが、よっぽどのホワイトアウト(霧や吹雪で

周囲が見えない状態)でなければ、無事に辿り着けると思います。

ありがとう、西穂山荘さん。

ただ、山はどんな状況になるかはわからないものですから、目印に頼り切らず

コンパス・地図などで、確認しながら登ることをお勧めします。

歩いていくと、すぐ非難小屋跡?のような建物が。

110301_1                                     入り口は完全に雪に埋れています。

110301_4                                      樹林帯の中を歩く さぶちゃん。

横の視界はこんな感じ。

110301_5                                                                     はっきりと雪雲がかかっております。

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も:『あーー。上はやっぱり降っているのね~。』と、思いながら立ち止まっては現在地の確認。

来た道、周囲の尾根と谷で現在地を把握します。

が、やっぱりまだ自信ない。

これも経験を重ねれば、はっきりと把握できるようになるのかな。

特に来た道よりも、この霧ですから周囲の尾根がいまいち確認しづらくて。

まだまだ学ぶことは沢山だと実感。

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なだらかな稜線から、一度下り、そこからはずっと登り。

さぶちゃんが期待していたラッセルはないものの、やっぱり標高2200m超えると

呼吸がしんどい。

途中、アイゼン・行動食タイムを取りながら、こんな坂を登っていきます。

110301_6

街の喧騒が苦手で人工物のない大自然の山が好きなくせに、人工物を見つけるとホッとする私。

それもやっぱり雪山だったり、ソロ山行だったりする心細さのせいでしょうか。

こんな風景に安心感を覚えます。

110301_7                            昨年10月に御世話になったオレンジ色の看板。

これを見る度に『嗚呼、この道で合っているんだ。』と、安心感を覚えたものです。

さぶちゃんは、カメラを外付けしているくせに、全然撮ってくれません。

何の為の外付けですか!?

まあいい。私はブログに載せる使命があるからさ。

そんなわけで、『樹氷とさぶちゃん』。

110301_10

木々に積もった雪も、凍ってそしてまた積もって。

ここ数日の天気を顕著に表しています。

.

そして時計の高度計を見て、そろそろ着く頃・・・と思って上を見ながら登っていると。

見えてきました。

冬の西穂山荘です。

110301_11                                          かすかに見える三角屋根。

110301_8_2                                  西穂山荘とさぶちゃん。到着おめでとう。

西穂山荘山へは、ぐるっと山荘を回り込んで入り口へと向かいます。

110301_9                                 お久しぶり!西穂山荘♪

4ヶ月ぶりの西穂山荘。

本当に冬の西穂に来れるとは思っていなかったから、すごく嬉しいです。

ここまで無事にたどり着けて、まずは一安心。

-----

西穂山荘山では、偶然にも10月に知り合ったMさんがいらっしゃいました。

小屋の暖かさと共に、山の上で知り合いに再び会える嬉しさに気分は最高。

まずは二人でストーブで体を温めつつ、昼食タイム。

これからの作戦会議は、その後です。

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2011年3月 2日 (水)

【もおすけ日記】無事帰宅

そんなわけでワタクシが、無事に石の湯ロッジに着いたもおすけです。

皆様こんばんにゃ。

で、さぶちゃんは隣で飲んでます。

そう、さぶちゃんは本日お客様で、このロッジに来ております。

で、厳冬期の吹雪西穂独標のお話は、また後日。

ひとまず無事帰宅報告の、もおすけでした。

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2011年3月 1日 (火)

【もおすけ日記】吹雪の西穂独標

ほっぺが凍傷になるかと思った。

もおすけです。皆様こんばんは。

吹雪の中、西穂独標まで行ってきました!

すごかったー。

軽く風速12〜15mはありました。

今は西穂山荘さんのストーブでまったり。

詳しくはまた後日。

無事到着報告のもおすけでした。

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【もおすけ日記】2011年3月1日 西穂山荘へ 

いやー、やっぱり さるぼぼ は可愛いね。

の、もおすけです。皆様こんばんにゃ。

只今もおすけ、奥飛騨の平湯温泉からこのブログをお届けしております。

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昨日のブログは、モモちゃんからの小包でしたが。

その後、京都にいる友人・ミサからも“イロイロ小包”が届きました。

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こちらは、おそらく韓国に旅行に行ったのねー、と推測できる『福』と書かれた

巨大な赤いストラップや、くまのかたちでラッピングされたプチタオル、

ピンクのぶたさんの靴下に、京都の美味しそうな黒七味、

同じく京都の舞妓はん人形の付いた開運ストラップなどなど。

妹の様に私を心配して可愛がってくれている、ミサちゃんからの愛情あふれる小包でした。

ミサちゃん、いっぱいありがとねー。

.

で、今日は長野のお父さんとも言うべく可愛がって頂いているHさんに、

奥飛騨まで送って頂いた上に、またまた美味しそうなロールケーキまで何故か頂き

(長野で一番美味しいとお薦め頂いた5hornのケーキ)、更に別れ際には

日本一美味しい“せとか”と言うおみかんも頂き、頂きすぎてバチが当たりそうな私。

もおすけ、いろんな人に頂き物で一杯の 今日のこの頃。

あなうれしや~~~~。

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あ!

その上、Hさんには『DVDの点の記をあげるから、是非見て。』と言われ、

まだ見ていない私は大喜びして二つ返事をしたのですが、これがまたダビングじゃなくて

開封されていない真新しいDVDでした。(びっくりだ。)

Hさん、今日も何から何までありがとうございました!

帰ったら、石の湯ロッジで皆で見ます!

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で。

なぜ奥飛騨温泉に一人いるかというと。

奥飛騨の平湯温泉。

ここは新穂高温泉にも近いのです。

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そう、つまり明日は新穂高ロープウェーから、冬山登山。

まず目指すは西穂山荘!

イェ~イ♪

ただ残念なのは、今回はベテランリーダー・お兄ちゃん格のいっちゃんが不在の為、

私と弟分のさぶちゃんとの、ひよこ組の二人登山。

しかも私たち二人共、きちんと登山道が見えている所謂夏道での西穂山荘も

行ったことがありません。

私は焼岳から西穂山荘へのルートだから、新穂高からのロープウェーでの道は

通ったことがないのよね。

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とにかく、全てがドキドキ。

縦走もテント担ぐのも、女の子二人だけで見知らぬ山に行くのも、

全て初めてだった たかちゃんとの屋久島縦走より、季節がハードなだけにドキドキです!

山歴が浅い私達二人なので、無理せず堅実な所までを行こうと思っています。

まずは西穂山荘まで。

できたら西穂独標(独立標点)まで。

雪がしっかりしていたら、ピラミッドピークまで行けたらいいのですが、

何せ昨日までの連日の晴天続きに、今日の雪。

緩んで解けて、上に雪が降っての足場の不安定さで どこまで大丈夫か。

平日の登山客の少ないトレースのない道で、どこまで迷わずいけるか。

危険な賭けをせず、今の自分に出来る山歩きをしてこようと思っています。

報告はまた後日。

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無事に西穂山荘までいけたらいいな。

どうか明日、天気が安定しますように。

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えーと。

足元と道しるべと、山の形をしっかりと見て地図で現在地の把握。

嗚呼、私にどこまで出来るであろうか。

さぶちゃん、よろしくね。

とにかく頑張ってきます。

もおすけでした。

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