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2011年5月20日 (金)

【もおすけ日記】2011 GW新表銀座縦走・9 

去年の今頃。

初めてテントを買って大型ザックを買って、友人のたかちゃんと初めて縦走をしに

屋久島へ行きました。

そのたかちゃんから先日のブログのコメントが。

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た:『 『ん。(←飲み終えたサーモスをさぶちゃんに手渡す= “しまって。”と言う意味。)』


   ↑これ、アタシにも してるやん!!!!』

.

あ?

あれ??

そうでしたかー。

(そう言われてみれば、そんな気も・・・)

いやいや皆サン、御世話になっております~。

(そしてありがとう。)

おさるのもおすけでございます。

そんなこんなの、皆様に助けられながらお山に登るもおすけの、

新表銀座縦走の報告・第9弾でございます。

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大天荘の避難小屋を出たのがAM6:00少し前。

で、爆風の中 牛歩してやっと常念小屋にたどり着いたのが、AM9:30。
小屋の玄関前には、『これから常念岳に向かうぞー!』って、果敢にもチャレンジする人で
賑わっていました。

そんな まだ爆風に揉まれていない小綺麗な皆様の中、もじゃもじゃ頭のもおすけ参上。

.

も:『あーーー!しんどかったーーーーッ!!』

って言ったら、小屋のお兄さんが『え、どちらから来られたんですか?』って。

.

も:『大天荘の避難小屋からです。』と、もおすけ。

兄:『え゛!大天荘から??』

お兄さん、傍にいた他のスタッフさんにすぐ報告。
すると今度は、お姉さん。

.

姉:『すごかったんじゃないですか?』

も:『昨日より更にすごい風でした。吹っ飛ばされました。』

姉:『他にどなたか、こっちに向かっている登山客はいましたか?誰かとすれ違いましたか?』

.

嵐以上の、この風だ。

この強風の中、大天荘から来たとなると小屋番さんが慌てるのも無理はない。
自分が白馬山荘で、暴風の中お客さんが到着した時を思い出す。

誰かが目撃しているのに、ずっと到着がないとすれば 遭難の可能性も考えなければいけないから、もう反射的にに、他の登山客の状態を確認してしまいます。

私は、すれ違いでこちらから来た登山者の人数とおおよその年齢、そして昨日一緒だった避難小屋のお兄さん達の出発時刻と目的地を告げた。

.

も:『で、私達が最後でこの風ですから、今日は燕からここまで来る人はいないでしょう。』

大天荘で、私達が最後の出発。つまり燕方面からの登山者は、今日は私たちで最後だ。
そんな話をしていたら、また別のスタッフさんが話してこられた。

.

ス:『え、この風で大天井岳から来たの?本当に?一人で??』

も:『いえ、あと二人すぐ来ます。三人で来ました。』

他のスタッフさんも大天荘から来たと聞いて、かなり驚いていた。
私が自炊を希望すると、本来は外のテーブル&ベンチなのだが、この強風。

ス:『他に自炊されるお客様もいないようですから、あそこを使って頂いて結構ですよ。』

と、レストラン横にあるステンレスで防火されているスペースと、レストランの施設を
快く許して下さった。

ありがとう、常念小屋さん。

私は前回も感心したのですが、ここのスタッフさんはとても臨機応変です。

状況をさっと判断して、上司に掛け合わなくともアルバイトのスタッフさんが
それぞれに判断して、瞬時に私達登山者が気持ちよく過ごせるように計らってくれます。
今回も、正にそうでした。
私は深くお礼を言って、ご好意に甘えることにしました。

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すぐにさぶちゃんとリンちゃんが到着。
中で自炊できることを伝え、ザックを隅に寄せる。

リンちゃんが、一番にビールを注文。
続いてさぶちゃんも、ビールとお水。

朝の5:00に食べてから、何も食べられずに強風に耐えてきたのだ。
腹ペコだった。

まずはビール&コーヒーでお疲れ様の乾杯。
続いてラーメンを作って食べる。

問題は、この後どうするか、だ。

ご飯を食べてのんびりしても、AM10:30.
今日の目的地・蝶ヶ岳ヒュッテさんまでは、この風と雪道を考慮しても充分時間はある。

問題は、この暴風。

登りはよくとも、下りが危険すぎる。
常念を登ったことのある私とリンちゃんは、知っているだけに難しいと判断。
時間的にも体力的にも十分なので、“行けないかな、無理かな。”と、さぶちゃん。

さぶちゃんの体力と根性なら、ソロだったら行けるのかもしれないと思いましたが、
今回ソロでフル装備をしているザックの重いリンちゃん、そして私の自分の限界を考えると
この暴風のままでは、厳しいと判断せざるを得ない。

でも。心は迷う。

ご飯を食べながら、
食後のおやつをつまみながら、
事あるごとに“で、どうする?”と、結論が出ない。

も:『お昼前の天気予報を、TVで見て決めよう。』

風がこの後、弱まる様ならば。

でも、明日もこんな感じなら ただの苦行でしかないし、楽しくも何ともない。
三人、NHKの天気予報を食い入るように見る。

衛星からの雲の動きと天気図。

無常にも画面には、端から端まで横切る前線が。

そしてアナウンサーの『これから、そして明日にかけて日本列島の上を暴風が通過して…』

.

も:『ハイッ、消えたッ!

と、机をたたく。

可能性は消えました~。

下山です。下山。

常念小屋さんについて2時間が経過。
その間、風は弱まる所か更に強くなっている気配。
その上 明日も暴風となれば、下山しかありません。

あーーーーー、残念ーーー。
ここまで、あんな大変な思いして登ってきたのにーーー。
ここまで来たら、完結させたかったよー。

思うことは、皆一緒です。
この先を進むことが正しくないことも、頭では分かっていて
だから“進まない”という結論にも納得していて。
でも、気持ちがまだ ついていかないのです。

残念。
無念。

と、残念を連呼していた私ですが、ふと横を見るとさぶちゃん。
.

も:『…ねぇ、さぶちゃん。それにしてもやさぐれ過ぎじゃない?

.

座ったまま壁にもたれかかり、胡坐をかいてテーブルの上には

空になったビールの缶が倒れていたりして。
それをみたリンちゃんも爆笑しながら、

リ:『いや、でも気持ちは分かりますよ。僕もおんなじです。』

も:『そうだよね。私、リンちゃんが着いた途端にビール頼んだ瞬間に

  “あ。もう、ないと見てるな”って思ったもん。』

リ:『だって。この風じゃ、もう飲むっきゃないでしょ。』

.

そう。体力も時間も食料も全て充分あるのに、風だけが行く手を阻む。
飲めない私でも、飲まなきゃやってられないと思った。

も:『そしたらさ、下界に降りて“お疲れさん会”しよ!!

   美味しいもん食べてさー。私、焼き鳥食べたいッ。』

リ:『あーー、焼き鳥いいねぇ。』

さ:『枝豆も。』

も:『あとねぇ、揚げだし豆腐とか。最後にご褒美のスィーツも♪』

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ワタクシは、今回 学びました。

ヒトは、下山を余儀なくされた時。

そんな時は皆さん、下界でのご褒美的なことを想像しましょう。

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冷たいビールを飲もう。
温泉に入って、頭のてっぺんから足の先までゴシゴシ洗うぞ!
つくねに砂肝に、焼きおにぎりとお味噌汁。漬物盛り合わせとか。いいねぇ。
ヨーグルトとかも食べたいな~。

そんなことを考えたら、『あ、もう無理ならさっさと降りよ。』と言う気分になれます。本当です。

下山すると決まれば、後は気が楽。
もうちょっと、ここ常念小屋さんでゆっくりできます。

追加でビールを頼む、リンちゃん。
今夜の予定分のワインを飲むさぶちゃん。
そんなこんなでまったりして、下山する旨を小屋の方に報告しました。

親切な小屋のお姉さん・Iさんは、下山道の状況や道筋とタクシーの手配に、
私達が小屋を出る時、追いかけて来てくれて

I:『聞こえました? 今、雷が鳴りましたから気をつけて。』

と、下山を心配して下さいました。
ありがとう、Iさん。
今年も、まだまだ来ますから!

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私達は、遠くで雷が鳴る音を耳もとでかき消されそうになる暴風の音と共に聞きながら、

下山を開始しました。

続きは明日。

明日は完結編です。

みんな見てね。

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コメント

Linさんへ

そうですね、蝶ヶ岳側の下りが怖かったので断念しました。
早くザイルワークを身につけたいです。
そうしたら恐怖感も一気に減るでしょうね。


20日の朝、我が地区から,蝶ヶ岳、蝶槍の展望が見事でした。

 常念小屋での、決断さぞ無念だった事でしょう。
 強風下での、常念岳への登攀は着雪の具合で難度が変わります.アイゼンが上手く
 利けば,た易いが、蝶ヶ岳側の下りが、アイスバーンだと手ごわいですね〃
 ノーザイルだと不安かも、勇気有る、決断だと思います。
  
  安全第一ですから、
 

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