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2011年5月15日 (日)

【もおすけ日記】2011 GW新・表銀座縦走・5

ワタクシを誰だと思ってるんですか?の、もおすけです。

皆様こんばんにゃ。

家の中と外とでは、全く逆のことを言われる私。

少なくとも かつて働いて仕事場では“綺麗好き”と言われ、

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M:『もおすけが辞めてから、事務所が散らかって片付かないよー。』とか、

K:『いっつも何か手を動かしているねぇ。』などと言ってもらえていたのだが。

家で掃除をしようとすれば、

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母:『雑巾は、ちゃんと洗った?』

母:『ハタキを、ちゃんとかけた?』

母:『掃除機かける前に、窓は開けた?』

母:『(料理する前)手は、ちゃんと洗った??』

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あのーーー、お母さん。

これでも一人暮らしもしてましたし、仕事場では『片っ端から片付ける。』と

言われていたんですけど。

しかも飲食店で働いていた時には、新人さんの指導係だったのに。

そう言うと、母はすかさず

母:『そんなん、他人さんのお世辞に決まっとるやないの。』

と、にべもない。

母はまるで、小学二年生程度の子供に手伝いをさせるようにチェックしては確認する。

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も:『みっこーー(妹)、お母さんになんか言ってよ。もおすけも、もぅいい大人なんだから。』

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と妹に救いを求める。

妹が帰ってしまったら、またも毎日イロイロイロイロ『ちゃんとやった?』攻撃だ。

そう言うと妹は、

妹:『“早く出て行け”攻撃なんじゃない?』

と笑う。

職場でも山小屋でもソロ縦走でも、ちゃんとやってるつもりなんだけどなぁ。

やっぱりここは、早く出て行けって事なんだろう。

どっちの評価が正しいのか、時折不安になるもおすけの新・表銀座縦走録 第5弾です。

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2011年 4月29日

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表銀座の中でも、私の大好きな“散歩道”を通り過ぎた頃から、天気はどんどん過酷になっていく。

雪は少ないものの、雲はどんよりと重く、そして何より風が強い。

110429_27

                          ※ 頭がモジャってるのは風のせいです。

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ピッケルを突き刺しての待機姿勢。

こうしていないと、風で体が持っていかれてしまう。

緩斜面ならまだいいが、急斜での強風は本当に怖い。

ハイ、一つ目の試練。

110429_28                 上から見下ろし、リンちゃんの位置で急斜がわかると言うもの。

暴風の中、さぶちゃんクリア。 続いてリンちゃんも。

110429_29                         ここから見ると、ちょっとガチャピンみたいね。

三人共、まずはこの急斜をクリアして。

まともに行動食を摂ってもいないので、登り切ったここで少し小休止。

立っている方が風に煽られて危ないので、座って休む。

ナッツやチョコを食べたり、白湯を飲んだり。

110429_30                風きつー。でも、景色きれーー。 (そしてSUMO、でかーーッ。)

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せっかくのパノラマですが、そう休んでもいられない。

だって、この風だからちょっと休んでいるだけで どんどん体が冷えてくるのだ。

再び立ち上がって、次の試練へ。

ここはちょっとした鎖場。

普段ならこの程度は、なんてことないのですが、雪が締まっていないのと

加えてこの強風ですから、慎重に降りていきます。

110429_31             余談ですが、さぶちゃんの写真は 殆ど左上が黒いです(本人の指)。

ゆっくりと降りてから、リンちゃんの番。

110429_32_2

ハイ、ここも無事クリア~。

また少しなだらかな斜面を歩き、目の前には大天井岳の直登の岩場が見えます。

110429_33                           しばし至福~♪

110429_35

                         いつの季節でも、道標って嬉しいものだ。

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風速が上がるのと同時に(!?)高度も上がっていく。

110429_37                                 強風の中、待機姿勢の男。

と、

110429_38         

表銀座を背に、登る男。

110429_39

・・・やっぱり男子の方が絵になるぞ(と言うか、私がカッコいい絵にならないだけか!?)。

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それはまぁ置いといて。  

本日の、新・表銀座のお楽しみコースはここまで。

ここから先は、ひたすら過酷でした。

正直、さっきまでの試練なんて可愛いものです。

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まずは、大天井岳の冬季・直登コースに取りつきます。

ここは夏道と違って、登山道の跡もなければ目印もない。

雪庇、雪崩、浮石などを考慮しながら、ここから山頂まで

ずっとルートファインディング(自分で安全と思う道を探して登っていくこと)をしなければ

なりません。

でも、それより何より厳しいのが、風。

恐らく風速12~15mはありました。

110429_34

下から見上げると、ひたすら“縦”。

断崖絶壁ではないので、そう怖くはなかったのですが、とにかく怖いのが風。

強く吹き抜ける中でも、時折もの凄い突風が。

私だけでなく、男性陣でさえ体が飛ばされそうになっていました。

考えてみたら、本人の体重にプラス25kgのザック。

その重さのニンゲンを、一瞬にして吹き飛ばそうとするんですから

自然の驚異って本当にすごいと思います。

待機する時も、必ず岩場の影で。

暴風があおれば、一歩も動くことは出来ません。

岩に両手でしがみついて、風が一瞬でも弱まるのを待つ。

両手でしがみつき、両膝を地面につけても風で体が揺らされて

岩から剥がされされそうになる。

用心して四点支持で動いていたが、ここで動くタイミングを一瞬でも間違えたり、

突風にやられてしまえば、間違いなく簡単に滑落です。

そして上になればなるほど雪は付いていなく、今度は浮石が多い。

天気予報も、そして稜線上での風の強さも、あっちの雲(富山側)が

こっちにやってくることも予測していたが、それでもやっぱり過酷だ。

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さ:『まだあるか!ってくらいの、次から次へと試練だな。』

本当にその通りである。

110429_36_2

                   写真では、この暴風が伝わらないのが残念だ。

こうなってくると、ロールプレイングゲーム(RPG)のキャラになった気分。

ありとあらゆる所で、試練が待ち受けている。

ここから先、あまりのすごさに写真は一切ない。

そして、今回の縦走を通して一番怖かったのが、この直登での八合目付近。

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左側には雪庇、細い浮き石の多い岩場を避けて右側の急斜を登っていると

ここの雪は、アイゼンを突き刺すと厚さ4cmほどの表雪面が割れ落ちる。

これがまた、直径20~30cmと言う大きな塊。

足を入れるだけで、アスファルトの表面のような塊が雪崩落ちるのだ。

しかもその下の雪はサラサラ。

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も:『・・・ここ、もしかしたらすごく雪崩やすい箇所なんじゃない?』

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雪崩前の雪面の状況など、私はまだ見た事がない。

わからないながらにも そう感じた時、恐ろしい光景が目の前に飛び込んできた。

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クラックだった。

この急斜でも上部に当たるこの場所に、幅2m弱であろう細い弓形状の

パックリと開いたクラックは、気温が上がればいつでも雪崩る、そう意思表示をしている様だった。

雪崩やすい場所は、それなりに気をつけて登ってきたつもりだったが、

あれだけの急斜面では、下から見上げても目の前に来るまで 雪の裂け目など

見えないものだ。

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も:『さぶちゃん、こっちは危ない!岩場を通って!』

前を行くさぶちゃんに、大声で伝える。

後で聞いた話だが、さぶちゃんはこのクラックに気付かなかったらしい。

そして一番後ろで登っていたリンちゃんは、皆が歩く度に厚い雪のプレートの塊が

サーサーと自分の前に落ちてくるのが、とても怖かったと言う。

きっとそうだろうと思っていたから、出来るだけ落ちる雪を少ないようにと

気をつけて登っていたつもりだったが、それでもかなりの量が落ちていた。

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ちなみに、この直登の7合目辺りで私達はソロのお兄さんに追い越されました。

もの凄い速いペースでカンカンと登って行ったお兄さんでしたが、彼もまた

この雪面を登っていたようでした(アイゼンの踏み後があった)。

あれだけ手馴れた人でさえ、直前までクラックに気付かなかったのかぁ。

急斜面でのクラックの恐ろしさ、雪崩やすい雪面状態を初めて学んだ日となりました。

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そして何度も吹き飛ばされそうになりながら、岩にしがみつきながら

やっとの思いで大天井岳の頂に到着。

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やったーッ!

お疲れー!

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と、誰からとなく 両手を挙げて輪になって喜び合いました。

写真からもわかる、暴風雪の中での登頂。

110429_40

                          大天井岳 標高2922m。

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ここから大天荘までは、緩やかな降りを10分ほど歩けばいいだけだ。

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でも・・・

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RPGのキャラである私達三人の試練は、まだ終わっていなかったのである。

安堵の息を深くついた私達に、また試練が訪れるとは

この時、誰一人予想だにしていなかった。

(続く)                 

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            だからあの怖さは、ブログでは到底伝わらないだろうなぁ。。。
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.山登り」カテゴリの記事

コメント

猫のしっぽさんへ

こんなに読み進んでいただいて感激です!
ありがとうございます。

こちらのブログも現ブログに引っ越しできればなぁ…と思いつつ
現行報告に追われている毎日です。

これからも頑張って、山もブログも続けなきゃ。
改めてそう思いました。
そんなきっかけを頂き、嬉しく思います。
ありがとうございます!

今回で2回目の投稿です。

いやいや、経験したもので有れば分かります。
お疲れ様でした。

これからも(って過去か)好い経験をして、好い山行につなげましょう。

では。

まこっちんへ

やっぱり急斜面だとわからないですよね。
ほんと、クラックは怖いです。
落ちたらザイルがないと自分では這い上がるのも難しいでしょうしね。
クラックは二度と経験したくないです。

みさわさんへ

ほんと、ご心配頂きありがとうございました。
そう。同じ暴風でも日差しがあると安心感があるんですよ。
でも、どんより空だとそれだけで不安感がグッと増します。
太陽の日差しの明るさって、人間の精神にもの凄い影響があるものですね。

う~ん、こうして写真だけ見ると楽しそうな稜線ですが…
楽しくない状態の時は写真なんか撮ってる余裕ないですもんねぇww
吹雪の中お疲れさまでした。
暴風の稜線は、かつて厳冬期の赤岳で食らいましたが、長時間晒されると本当にきついですよね。
時々でも日が差してくれたのがせめてもの救いですか…

何にせよ無事でよかったです(-´▽`-)

上にある雪面のクラックは目のいい私でも近づいてからでないとわかりません。
今年も山ボードをして登りかえしてる時にクラックを何度か跨いで登りましたが、急斜面なのでゆっくり慎重に登るしかできませんでした。

もう一度は初春の雪融けの山のつもりで行った山が雪いっぱいで全然道がわからない状態…。
ルートとりも大変でしたが、急斜面の雪面に靴でステップ切りながら歩くのはとっても疲れました。
落ちたら下にあるクラックだらけの雪の下の川に落ちて流されてたわ。

さぶ姉さんへ

コメント読んで爆笑しました。
さぶちゃん、笑えるやぁん♪
実はさぶ母さんに、クッキーの包装紙破られたその晩に
さぶちゃんからメールありましたが。
ここまでショックだったとは。

さぶ母さん、なかなかやりますな(笑)!
笑いのネタを、ありがとうございます(^ー^)

もおすけさん 事件です!!

先日下山したサブ弟は
「岳」のパッケージの付いたクッキーを
お土産に持って帰ってきました。

なんと母は何も考えずビリビリ~ッ!!
運良く(?)岳の文字だけが残ったのですが
仕事から帰ったサブ弟はそれを見て…
2階で寝ている母がただならぬ気配に起きてしまう程
大きな物音と悲鳴と共に階段をかけ上がってきたサブ弟は

「こ(れは…)ど(うして…)」

と言葉にならない言葉を発し
落ち着きを取り戻した後の一言…こちら…

「かーちゃんとは暫く口きかない!!」

そんなお茶目な弟をこれからも
どぞ ヨロチク^^

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