【もおすけ日記】2011G・W新・表銀座縦走・1
先日姉からメールが。
種々の用事の文面の最後に、
姉:『ブログに勝手に 写真載せたでしょー。』
も:『韓国で“ブログの載せるよー”って言ったよ!?イヤなら削除するけどー。』
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それより姉は、どうやってこのブログを知ったのだろう。
疑問に思って聞いてみると、なんと義兄が毎日チェックしていてくれたらしく
(ついでにポチコまでしてくれていた。お義兄さん、ありがとう♪)
姉はだんな様から聞いたらしい。
そして返信の最後に一言、
姉:『私らのモデル料は、“すんごい”高いからねー。』
ですって。
すんごいってとこに我が姉の恐ろしさを感じ、ビビる次女・もおすけが送る
ゴールデンウィークのゴールデンな山行記録・第一弾でございます。
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2011年 4月28日 晴れのち曇りのち雪のち強風
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昨夜寝たのは、AM1時30分過ぎ。
この日の予定は、燕山荘まで。
樹林帯の中ですし、迷うこともない道だから出発を少し遅らそうと思っていたのですが
結局、最初の予定の早い時間の起床となる。
前回の昨秋の風邪による、燕山荘までのダウンっぷりが悔しかったので
今回は万全の体調で望みたかったのだが、今回はどうか。
さぶちゃんと二人、新島々へ向かう。
ここで林さんと合流。
ここで林さんから、またもやロールケーキとか、朝食、食料の差し入れを頂いてしまう。
そして中房まで送って頂いた。
いつもながらありがとうございます、林さん。
中房への道をくねくね上がっていくと奥にそびえる北アルプスの白い稜線が
見えてきました。
これでテンションが上がらないはずがない!
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買い物は既に済ませていたので、頂いた山ほどの食材はザックには入らず、
ならば食べちゃえ!ってことで、中房入り口でいきなり朝食~。
私らが優雅に(!?)朝ご飯なんぞ食べている時に、一組のカップル、
ソロの男性X2名が、先に登り始めて行く。
わたしらも急がねば(内心 焦る)。
登山届けを書いて、食べ切れなかった朝食は私のザックに外付けしていざ出発。
登りはじめる頃から、空はあっという間に曇がかかってきて。
またもや“どんよりと重い空の合戦尾根への道”となりそうだ。
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そして、ザックが重い。
リーダーのいっちゃんが膝の負傷の為に欠席となり、荷物の負担が大きくなった。
テントのポール・四日間分の食材・テントマットを私が持ち、
フライヤー・スコップ、プロッブなどはさぶちゃんが。
これまでの縦走&前回のダウンを考え、限界ギリギリの重さにしてきたのだが
重くなってしまったこともあり、途中から気持ち悪くなってきた。
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たった1kg前後の荷物が、限界線を左右する。
アイゼンを取り出して着けた時。
ペットボトルのお水とお昼ご飯で、荷物が軽くなった時。
たったそれだけの荷物の重さが減るだけで、これまでバテ気味だったのが
一気に快調になっていく時がある。
も:『今回も合戦尾根に負けるのかぁ・・・。』
そんな事を思いながら、重い足を引きずるように前へ一歩一歩出す。
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急登と言われる合戦尾根への道ですが、私にとって正直バテて登れない道ではありません。
でも何故か、ここの道の時はいつも体調が万全でない。
相性悪いのかなー、などと思いながら頑張って登る。
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第一ベンチ、第二ベンチまでなんとか上がるも、気持ち悪さは続き。
さぶちゃんは、『無理しなくていいからね。』とは言うけれど、初日でここで下山なんて
ありえない。
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でも。
うぇ~~~~。
しんどい。
も:『あぁ、もぅやだ。気持ち悪いよぉ。』
と、ここでもおすけの山人生にとって、初めてしんどくて涙出そうになった瞬間を経験する。
そして風も段々強くなって、雪も降ってきて。
会話する余裕もなく、それでもやっとの思いで第三ベンチに到着。
もおすけ、すでに死んでおります。
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さ:『あ、しろぷー死んでるッ!』
とさぶちゃんが言っても、返す元気もなく。
この写真を撮られていたことすら気付かないほど、具合が悪い。
ここで横になって数分間で夢を見るほど、ダウンしていました。
私より明らかに重い荷物のさぶちゃんでしたが、あまりの気持ち悪さに
外付けのバッグを持ってもらうことにして、なんとか出発。
天気も崩れてきたから、少し急がねば。
時計の時間と標高だけを見ながら、早く山小屋が見えないか、そればかり考えていました。
合戦尾根に到着すると、先を越された人たちに会ったり、後から到着する人などで、
どんよりした空の暗い山模様ではありましたが、ここだけは活気ある空間でした。
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これまで食欲がなかったので、行動食もほとんど食べず。
ようやくここで、お味噌汁と大阪で買ったりくろーおじさんのチーズケーキを食べる。
何故だかわからないが、気持ち悪いのに この軽い食感と薄い甘さのチーズケーキ。
全然油っこくないこともあって、これだけが喉を通ってくれ、休憩時間の度に
も:『“おじさん”食べるー。』と、これだけをつまんで食べていました。
今回は、これで救われたなー。
合戦尾根を越えると、更に風は強まってきます。
稜線はもうすぐ。
でも、霧で燕山荘の姿がなかなか見えません。
あと少しなのに、また休憩。座っていたら さっき抜かした人たちが上がってきました。
そんなこんなで、トロトロ歩きの私。
やっとの思いで、燕山荘が見えてきて。
『到着だーー!』と喜ぶも、入り口がわからない。
ぐるぐると回って、それでも分からず(冬季入り口の建物とかうろついたり)
燕山荘エリアにいながら、電話をかける。
風が強く、膝をついてのしゃがみ込み状態でないと飛ばされる勢い。
ようやく入り口に着いてドアを開けると、
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も:『あーーーー、死んじゃうかと思った。』
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雪まみれ、風で髪もぐちゃぐちゃでほっぺは真っ赤。
そんなボロ雑巾のようなもおすけでしたが、優しい笑顔のスタッフさんたちは
笑顔で出迎えてくれたのでした。
燕山荘さん、やっぱり玄関で立って出迎えてくれる あの優しさがいいなぁ。
そんな事を思いながら、フラフラの状態で乾燥室に荷物を入れに行ったもおすけでした。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
まこっちんへ
う~ん、睡眠不足って程でもないんですよねー。
それと標高1650mの志賀高原で3ヶ月もジョギングしてたほど高地トレーニングは積んでましたから(笑)。
私はとことん、重い荷物に弱いだけみたいです(なのにテン泊が好き・・・。)
それよりアイゼンもピッケルも使わなかったなんて。
ちょっとした時期、その年の違いでも山って随分違うもんですよね。
投稿: もおすけ | 2011年5月12日 (木) 14時57分
単純に寝不足で山登ると高山病になりやすいからなってたんとちゃう?
だるくて気持ち悪くなって動きにくくなるのは典型的な高山病の症状だよ。
燕岳には初冬に初めての雪山歩きで登ったけれど、合戦尾根も燕岳も快適に歩けて気持ち良かった思い出しかない(^^ゞ
ちなみにアイゼンとピッケルも持ってあがったけれど使わなかったので、尾根歩きで初装着して歩いてみました。
投稿: まこっちん | 2011年5月11日 (水) 19時36分
さとちゃんへ
睡眠不足だと、眠くてあとだるいんですよねー。
でも、荷物が限界を超える重さになると、気持ち悪くなるんです。
それからあと今回気がついたのは、中房までの道。
あのくねくね道に酔う人、結構いるんじゃないかなぁ・・・・。
とにかく今回もやられました。くそぅ。
次回こそは!
ガッツリガンガン登ってやるぅーーーッ!と固く決心しているワタクシであります。
投稿: もおすけ | 2011年5月11日 (水) 19時13分
睡眠不足のせいでは?
僕は夜中走って朝から登る時の初日は死んでますが、山に泊まってよく寝た次の日は元気になるよ。
投稿: さとチャン | 2011年5月11日 (水) 17時40分
みさわさんへ
イヤイヤ偶然!私も新着見て驚きました。
そして後で私のしんでる写真をさぶちゃんに見せられた時、自分でも爆笑しました。
いやこの時は本当にきつかったー。
三沢さんの二人の凛々しい姿が、かっこよすぎて後光が射してるように見えましたもん。
私もクマさんブログ、楽しみにしています!
投稿: もおすけ | 2011年5月11日 (水) 15時00分
こんにちわ!朝食中の脇を抜けていったカップルの片割れでありますwww
ブログ村の新着みたら、1分差での投稿でしたね(-´▽`-)
いや、すみません、しんでいるヒトの写真吹きましたw
話には聞いていましたが、かなり大変な初日だったんですね…
また続き楽しみにしてます!
投稿: みさわ | 2011年5月11日 (水) 14時29分