【もおすけ日記】北アルプス縦走いってきます!
そんなわけでワタクシがまたまた松本にいる もおすけです。
明日から縦走行ってきます!
蝶ヶ岳リベンジの報告途中に、再び燕岳から縦走へ。
今回は初のソロでのテン泊縦走。
雨とか色々不安ではありますが、頑張って行って参ります!
果たしてもおすけ、どこまでがんばれるのか?
自分でも未知数の世界へ。
頑張れアタシ、えいえいおーーー!
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そんなわけでワタクシがまたまた松本にいる もおすけです。
明日から縦走行ってきます!
蝶ヶ岳リベンジの報告途中に、再び燕岳から縦走へ。
今回は初のソロでのテン泊縦走。
雨とか色々不安ではありますが、頑張って行って参ります!
果たしてもおすけ、どこまでがんばれるのか?
自分でも未知数の世界へ。
頑張れアタシ、えいえいおーーー!
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いつもこのブログを読んでくれている、友人・はるちゃんからメールが。
『このまま(武道としての)山道 [やまどう] 突き進んでね!』
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そうかーーー。
ワタシって、武道家だったのかーーー。
の、もおすけです。皆様こんばんにゃ。
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もう慌しさの真っ只中から、ブログ更新しています。(自分でも呆れるぞ。)
それでも書きたい蝶ヶ岳。
登山報告・第二弾でございます。
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雪崩跡を4箇所ほどトラバースして高度を上げていくと、あと少しで稜線です。
空が近くなると、嬉しいよなぁ。
でももおすけは知っています。
この風景から実際に稜線にまでたどり着くのに、実は結構かかるってことを。
わかっていながら、しんどい思いをして急登に取り付いていきます。
当たり前ですが、高度が上がると酸素が薄い。すなわち息が切れてしんどい。
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なんて毎度のことながら、あーもー早く着かないかなーお腹すいたなーとか思いながら、
なんとか稜線までたどり着くことが出来ました。
でも、ここ三股るーとからは、山頂へはほんのわずかですが、寄り道的に登らないと
ピークは踏めません。
とりあえずお腹が空いて、疲れたから山頂は後で!ってことでまずは山小屋へ。
蝶ヶ岳ヒュッテ山を目指します。
蝶ヶ岳ヒュッテさんには、到着したのは私達だけで、なんせこの風の強い稜線ですので
テン泊か小屋泊にするかは夕方の風次第で決めることを快く承諾して頂き、
まずは自炊場を借りることに。
ここでお昼ご飯です。
今日のお昼は、お雑煮。
長野名産の伝統食“凍り餅”を使ってのお料理です。
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まずは、凍り餅をお水でふやかします。 約五分ほど。
これを、えのき・青ネギ・豚肉を煮込んだ出汁の中に投入。
更に少しだけ煮込みます。
するとお餅は、いつもの杵つき餅のような軟らかさに。
七味を振って頂きます。
私がぱちぱちと写真を撮っていても、さぶちゃんは
さ:『あー、いつものブログのね。ハイハイ冷めないうちに食べよーーっと。』
と、家族を同じ様なリアクションをするようになってしまいました。
ラーメン、カレー、お鍋とはまた違う山食に、さぶちゃんもご満悦。
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さ:『料理っていいよなぁ。オレもちょっとやってみようかな。』
と、山では“素ラーメン”のさぶちゃんも、ちょっとやる気が起きたりして。
二人であっという間に完食。
ようやく体も温まり、ほっと一息です。
さて、寒いけど山頂に行きましょうか。
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続く。
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なんとっ!
このもおすけ日記が、OUTポイントで7000もの数字を叩き出しているではないかっ!
イヤイヤ、これも全て皆様のお蔭。ありがたやーーーー。
の、もおすけでございます。皆様ほんとにありがとう。
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OUTポイントとは、ブログ村ランキングのページ(ランキング)から、
『ん?このもおすけ日記って、どんなブログやろーー。』とか思って、
ランキングからこの日記に飛んで来てくれた人の数。
本当にたくさんの方から読んで頂ける様になりまして、有難う御座います。
ならば頑張ろう!と、只今長野駅から本日も更新に励むもおすけの
蝶ヶ岳報告・1でございます。
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2011 5月8日 雨のち曇りそして暴風。
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まさしく先日の蝶ヶ岳リベンジ。
実はワタクシ、昨秋は燕~蝶槍まで、先日のGWは燕~常念小屋で撤退と、
いまだ蝶ヶ岳のピークを踏んでいなかったのでございます。
まさか“風”で撤退となるとは思っていなかっただけに残念。
ならば悔しいから、せめて蝶ヶ岳のピークだけでも踏んでおこう!と、ズルして(!?)
三俣側から蝶ヶ岳を目指しました。
前回は、暴風に次ぐ暴風。
で、今回は前夜から雨という“またしてもやってくれるのか?北アルプス”等と思いながら
えぇい、こうなったら晴れるまで来るまでよと持久戦の覚悟までつけさせてくれた北アルプス。
朝はゆっくりめのつもりで起きるはずだったのが、この日もHさんの電話で起床(AM4:00)。
H:『山から降りてきたら、家に寄りなさい。さぶちゃんにお土産があるから。』
って。
頂き過ぎです、私達。
二度寝する時間もないので、そのまま起床。
果たして今回は、具合悪くならずに登れるのか?
身支度をして出発です。
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車に乗り込み、いざ三俣へ。
雨は軽く降りつつも、青い空も見えて。雪をかぶった北アルプスも見えてきました。
こうなると俄然やる気になる私。
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『待ってろよーーー蝶ヶ岳! もおすけが今から行くからねーーー♪』
と、窓から叫んだか叫んでないか。
さぶちゃんに『ほら、あっちみてみなよ、山がきれーだよ!』とか、ご親切に教えてあげるも
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さ:『って言われても、オレ運転してるし!見れないよっ!』
も:『あそ?せっかく綺麗だから教えてあげたのにぃー。
じゃあさぶちゃんは前見て運転してて。もおすけが代わりにサブちゃんの分も
見といてあげる♪』
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と朝っぱらから、暴君振りを発揮。
で、三俣登山口の駐車場に到着。 この時まで降っていた雨も、ようやく上がり。
嬉しさのあまり、これから登るぞのポーズ。
徹底的に荷物を軽量化して、でもさぶちゃんのご希望により今回もテン泊装備で。
風の強い今年の春山。
果たして今回もテントは単なる重い荷物と化し、ただのボッカとなるのか?
えぇーい、ままよ ととにかく出発。
登山口すぐの橋を渡る。
山からの雪解け水が集まって、川は轟音を立てていた。
ここから次第に傾斜が急に。でも、三日分の食料と一日分の食料じゃ重さが違う。
今回は元気に登れそう。
程なくして雪崩跡に。ここをトラバースします。
まずはもおすけが先に渡り。
渡りきった所で、続いてさぶちゃんも。
大変遅くなりましたが、さぶちゃんは忍者ズボンから買い換えました。
そして傾斜はまだも続く。
登って登って、更に登って。
えー、皆様。
ここからは、さぶちゃんの写真オンパレード。
さぶちゃんファンにはたまらない日記を、どうぞお楽しみくださいませ。
二つめの雪崩跡を 渡るさぶちゃん↓
常念岳をバックにさぶちゃん。
山頂までは、まだまだです。
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で、ワタクシただ今どうして長野駅でいるかって?
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またもや短期で志賀高原にお仕事で来ましたー。
Oさん曰く、『役の行者ばりの移動距離』の私。
そして長野県に来たからには。
登らずにに帰ることがあろうか、いやない。
ってなわけで、またしても北アルプスに登る予定です。
そして散々悩んだ挙句、またもこうしてPCも担いで参りました。
(ほんと もの好き。もはやブログは仕事のようになっている・・・。)
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なのに今度は、台風上陸。
果たしてもおすけ、北アルプスに登れるのか?
ちなみに今回は、人生初の“完全ソロテン泊縦走”を企てております。
なのに、長野のマックの二階への階段を上るのすら、『あー、重くてもう無理ー。』などと
あっさり弱音を吐いております。
そんなもおすけ、人のいない6月の北アルプスの平日登山。天気も含め大丈夫なのか?
皆様、乞うご期待でございます~。
(天候悪かったら、無理しませんのでご安心を。)
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も:『映画『岳』、どうやった~?(彼女は小栗旬ファン)』
ヒ:『小栗くんを三歩クンと思って見てたんですけど、“ありがとう”とか“よく頑張った”って
笑顔で言われたいって思いました!』
岳を観て、テンション上がっちゃって岳グッズを一杯買いそうになったとか。
プププ。ヒメちゃん、正に制作会社の思うツボ
とか言いながら、映画見終わった後にテンション上がっちゃって、ICIの松本店で
Tシャツ買っちゃったのは、この私。
おさるのもおすけです、皆様こんにちにゃ。
ヒメちゃんは、パンフレットだけは買ったそうなので見せてもらうのが楽しみ~。
それでは、もおすけの蝶ヶ岳リベンジ報告、まずは序章からお楽しみ下さいませ。
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2011年 5月7日
先日の新・表銀座縦走後の私は、と言うと。
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30日 下山して打ち上げやって、車中泊。
1日 温泉入って、ブラブラして車中泊。
2日 ようやく晴れたので、山装備を公園にて乾かす。
大胆に干す さぶちゃんの荷物。まるでフリーマーケット状態。
さぶちゃんとはここで解散。この後、扇沢から室堂に入り、ボードをするさぶちゃん。
石の湯ロッジに行って、GWの繁忙期に短期で3~6日まで働く私。
そして7日。もおすけ、再び松本へ。
長野駅で、信州そばを食べ
松本に到着。
この街を見慣れたと感じる自分が、嬉しかったりして。
神戸の好日山荘&ICIさん同様、すっかり顔を覚えられてしまったICI松本店さん。
ガスなど必要な品を買う。 あ。ついでにTシャツも♪(お金ないのに。)
ここで、真っ直ぐ帰ってパッキングすればいいものを、久しぶりの街の空気を満喫。
大好きな骨董やさんとか、工芸品・器屋さんなどを見てまわり。至福の時。
中学の修学旅行以来、大好きになった五平餅を食べちゃったりなんかして。
さりげなく後ろの建物には『岳』のポスターが。 ん~~~、いいねぇ松本。
散々遊んで、スーパーで食材も買い込み、ようやくホテルへ。
ハイ、楽しいながらも大変なパッキングの様子。
ようやくパッキングも済んで、夕飯は長野駅で売っていたこれ↓
横須賀に住んでた頃、激混みのゲレンデに友人達と車で行くと、よく買っていたなぁ。
勘のいい皆様ならお気づきのハズ。 またもここらで食べログと化して来てます。
あまりの嬉しさに、パッケージつきで撮ってしまった。
違う違う。
そうそう、これこれ。 ご無沙汰してましたおぎのやさん、と軽く挨拶。
なんて美味しそうな姿をしているのでしょう。
パクパクパクと完食して、ブログ更新して寝たのはAM1:30。
明日は蝶ヶ岳ヒュッテまでの道だから、朝は少しゆっくり寝られるはず。
天気がいま一つで、雨&風も予想される明日ですが 期待して眠りに就くとしましょう。
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←さあ!果たしてもおすけ、蝶ヶ岳のピークは踏めたのか?乞うご期待!
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昨日のチャットメールのやり取り。
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さ:『久しぶりに丹沢へ。尊仏山荘で、お昼ご飯♪』
リ:『いいなー。天気が思ったほど崩れなかったから、僕も近くの山行けばよかった。
只今、山道具をグラム単位で計測中。』
も:『私は山行ブログを更新中ー。ゼイゼイ。』
さ:『結局、みんな“山”なのね・笑。』
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そんな山馬鹿トリオの紅一点(←紅と言える自信ナシ)の もおすけです。
皆様こんにちにゃ。
リンちゃんは、『去年の有給は全部山に使いました。』ってほどの山好き。
そんなリンちゃんに『二人に比べたら、自分は…』なんて言われるけれど、
傍から見たら、三人共一緒だろう。
山に登っても降りても、山のことしか考えていない。
山のことを考えるだけで、ワクワクする。
皆さんは、そんなことありませんか?
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で、蝶ヶ岳リベンジの前に、ここで映画・『岳』のご報告を。
実はワタクシ、公開3日後に観てきました。
しかも、北アルプスの麓、そう長野県で観てきたのです!
映画の舞台となった松本で観られるという事は、関西在住の私にとっては
すご~く贅沢なこと。
Hさんのご招待で、4人で観てきました。
開演少し前に行ったのですが、平日にも拘らず満席!
丁度その日は雨だったので、農家の皆さんが来られていた様です。
およそ登山に興味がないと思われる、おばちゃんやおばあちゃん達が
沢山来ていました。
も:(やっぱり地元なんだなぁ…。)
この松本が、北アルプスの山がどんな風に撮られているんだろう。
松本の街中にポスターが貼ってある『岳』です。
きっとそんな好奇心からでしょうが、この映画からでも老若男女問わず
山に興味を持ってもらえたら、少しでも山を理解してもらえたら嬉しいな、と思います。
映画が始まり 松本の街中が映ると、さすがは地元。
客席からは、『ほら、あそこ…』的な声が、ざわつく程に聞こえました。
(映画は始まったら、喋ってはいけないと思うのですが、まぁおばちゃんが多かったから仕方ナシね。)
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で、映画の感想ですが。
方々から聞かれる声ですが、やっぱり私も小栗旬さんはちょっとイメージと違うかなー。
声が、ちょっと軽い。
それと三歩クンの“明るい”部分のキャラが、“軽い”キャラで演じられていたのが残念でした。
逆に“原作のイメージより細いや~ん。”と、思っていた長澤まさみちゃん。
とても好演でした。
きちんとクミちゃんになっていました。
そして、やっぱり冬山の映像が素晴らしい。
あの景色を見ただけで『雪のあるうちに、あと一回は登っておきたいっ!』と思ってしまいました。
佐々木蔵之助さん、市原良枝さんの好演はいわずもがな。名演技でした。
私的には、佐藤隆太クンと相武サキちゃんのキャスティングで観てみたかったなー 、とも
思いましたが(誰のファンと言うわけではなく、あくまで原作のイメージから)それでも総体的には十分楽しいものでした。
リンちゃんの言うとおり、
り:『冬山を少しでもかじってる人なら、“それはないよー”ってとこもあるけど
まぁ そこは“三歩クン”てことで。でも面白かったよ。』
の言葉通り、原作が漫画なので『剣岳・点の記』とは全く違う次元で観て頂きたいのですが
とても面白かったです。
.
そしてこれは、私の推測なのですが。
明らかに動員数を意識するならば、G・Wの4月29日から公開するはずでしょうが
公開はG・W明けから。
おそらくこれは、映画を観てテンションが上がってしまった人達が、山の怖さを知らずに
軽いノリで『三歩クンの世界を見てみたい!』と北アルプスに訪れて
山岳事故に遭うことを回避する為に、冬山が舞台の映画ですが 敢えて雪山が終わる
GW明けに映画公開にしたのではないだろうか、と思っています。
友達同士で
気軽に日帰りで
手持ちの装備で
何より経験者の同伴なく行ってしまうことは、たとえ里山でも危険です。
そんな危惧からの公開日となったのでは、と思っています。
-----
で、私ら二人に促され、急いで観に行って来たさぶちゃん。
『どうだった?感想は??』の、私への返信は
.
さ:『山には 笑顔が似合うなーー、って思った!』
.
うーーん、さぶちゃんてば。
素敵なこと、言ってくれるじゃない。
この台詞こそが、『岳』な気もしますが皆さんは如何ですか?
.
そう。
山には笑顔が、とっても似合います。
お山に行けば、自然と笑顔になれます。
そんなこんなで、皆様。
岳もお山も(きちんとした装備とパーティでネ)、是非行ってみてくださいませ。
きっと素敵な世界が待っているはずです。
.
←明日こそ蝶ヶ岳。今から頑張って写真加工します!
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スーパーに行くと“山で使える食材はないか”と視点がすぐそっちに走るオンナ・もおすけです。
皆様こんにちにゃ。
何か便利な食材。
何か新しい美味しそうなもの。
こういったものを、ついつい探してしまいます。
特に乾物コーナーなんて、これまではあまり行かなかったゾーンに足繁く通っていたりして。
(素晴らしいぞ、日本の乾物文化。)
で、心はもう次の山行。
山のことばっかり考えながら、山の報告ブログをします。
嗚呼これも幸せ。
の、新・表銀座縦走・完結編!でございます。
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も:『下山だ、下山だーーーッ!』
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台詞の前に、江戸っ子の様に『えぇい、てやんでぇ!』って付けたくなる様な気持ちでしたが
これだけ風に吹かれちゃ、しょうがないよね。
下界でのお楽しみ事を想像しながら、一の沢を下ることにします。
I:『稜線から下がって、すぐの雪渓は急斜だからくれぐれも気をつけて。』
.
と教えてくださった親切なIさんに玄関口で見送られながら、下山開始です。
風も強いから気をつけましたが、やっぱりすごい自然の力。
稜線では、“風神さん大暴れー”って感じの暴風でしたが、一歩稜線から下がると
全くの無風。
そのギャップに驚かされます。
私達の到着後に入ってきたおじさんは『稜線に出た途端、すごい風で倒されちゃったよ。』と
横風に煽られたのでしょう、左耳の所にタオルを当て、結構な血が出ていました。
も:『この無風と爆風のギャップじゃ、油断しても仕方ないよね。』
.
と3人で頷くほど稜線の荒れ模様とは一転、谷間は静かでした。
雪渓の取り付きも、白馬の大雪渓の万年雪(秋口はかなりアイスバーンで怖かった)に比べたら
傾斜もそれほどではなく、無事通過。
ただ、二日前に雪崩れたと言う雪崩後のデブリがすごかった。
正に全層雪崩。
谷間全ての雪が雪崩れています。
デブリの横を通るリンちゃんと
デブリが凄過ぎて、小人のように見えるもおすけ。
デブリとさぶちゃん。
雪崩は、両側の木々をなぎ倒し、更に地面まで削りながら流れていったのが
爪痕からもはっきりとわかります。
雪崩れた後の斜面を見た事はありましたが、これだけの雪崩とそしてデブリを見たのは初めて。
そしてそんな雪崩後の山を歩くのも初めてでした。
この雪崩は数キロに及んでいたので、雪道の約半分はデブリ道でした。
それからは、雨が降って、雷が鳴って、雪道のトレースが雪が解け落ちてなくなっていたり
増水した沢を渡ったり、腐った雪に足を取られたりで、結構しんどかった。
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さ:『晴れに曇りに雨に雪に雷。それに暴風。一日の中でこれだけ変わるなんて凄いよね。』
も:『うん。今日はお天気のフルコースだよ。』
.
樹林帯に入ってからの雷は、距離こそあると分かるものの、それなりの大きさの音だったので
怖かったです。
雷の恐ろしさは、白馬山荘でイヤってほど聞かされていましたからね。
雷と雪崩ほど、怖いものはない。
私はそう思っています。
それからは、
やれ餃子とチャーハンが食べたいだの (もおすけ)
やれ杏仁豆腐が吐くほど食べたいだの (リンちゃん)
とりあえずはビールだ、だの (さぶちゃん)
見えないゴール(登山口)に飽きてきた私達は、そんな話ばかり。
濡れて滑って、うだうだになりながら思っていた以上に長かった夏道を
ようやく降り切って登山口へ到着。
呼んでいたタクシーの運転手さんに待って頂き、ずぶ濡れのアウターを脱いで着替えて
タクシーへと乗り込みました。
それからは、リンちゃんの車のある中房へ行き、
リンちゃんの車で沢渡にあるさぶちゃんの車を取りに行って
松本の街で、3人で打ち上げ。
それこそ“ガブガブ”二人はビールを飲んで、山ほどのご馳走を食べ
次の山行の計画を立て、
ゴキゲンで車に戻り、車中泊。
車の中でマトリョシカになって(つまり寝袋にもぐって)爆睡。
縦走遂行できなくなるとわかるや否や、やさぐれていた三人とは思えないほど
とっても楽しい夜を過ごしたのでした。
-----
今回の縦走が、完結できなかったのは残念でしたが
見たかった表銀座からの眺望が楽しめたこと、
あんなに大きなデブリを、間近に見ながら歩いたこと。
そして結局テントは使うことなく歩荷しただけで、単なる重いだけの荷物と化してしまったが
燕岳で小屋泊まりになったお蔭で、みさわさん御夫妻やリンちゃんとお友達になれたこと。
そのどれもが、私にとってはご褒美的出来事に思えます。
中でも、滅多に経験できないであろう爆風に遭ったことは、
晴天の山だけでなく、いろんな山の表情を知っておきたいと思う私にとっては
凄く貴重でいい経験ができたな、と思っています。
あれが毎回じゃあ イヤだけどね。
ちょうど一年前。
初めてテント・大型ザック・ストック・クッカーを買い込んで、屋久島にオンナ二人で初縦走。
全てがドキドキものでした。
で、一年前の冬。
山を始めたばかりで何も持っていなかった冬山装備をアイゼン・ピッケル・ワカン・ハードシェルに
ビーコンまで買って、二ヶ月続きの30万円程のカード請求にひっくり返りそうになりながらも
ウキウキで登った初めての雪山。
そして気がつけば、夏山開山!とばかりに全てを詰め込み、残雪期の新表銀座縦走へ。
いまだに『こんなこと、自分でやってるなんて信じられない。』と本気で思っているんだけど
きっと10年後も、変わらず同じ台詞を言っている様に思います。
不思議なのですが、それ位 冬山をしている自分が信じられないのです。
でも、行けば行くほど 楽しいお山。
どんどん増えるお友達。
これからも、ずーーーーっと楽しい山登りだから、
ますます“わくわく”のもおすけでした。
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去年の今頃。
初めてテントを買って大型ザックを買って、友人のたかちゃんと初めて縦走をしに
屋久島へ行きました。
そのたかちゃんから先日のブログのコメントが。
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た:『 『ん。(←飲み終えたサーモスをさぶちゃんに手渡す= “しまって。”と言う意味。)』
↑これ、アタシにも してるやん!!!!』
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あ?
あれ??
そうでしたかー。
(そう言われてみれば、そんな気も・・・)
いやいや皆サン、御世話になっております~。
(そしてありがとう。)
おさるのもおすけでございます。
そんなこんなの、皆様に助けられながらお山に登るもおすけの、
新表銀座縦走の報告・第9弾でございます。
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大天荘の避難小屋を出たのがAM6:00少し前。
で、爆風の中 牛歩してやっと常念小屋にたどり着いたのが、AM9:30。
小屋の玄関前には、『これから常念岳に向かうぞー!』って、果敢にもチャレンジする人で
賑わっていました。
そんな まだ爆風に揉まれていない小綺麗な皆様の中、もじゃもじゃ頭のもおすけ参上。
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も:『あーーー!しんどかったーーーーッ!!』
って言ったら、小屋のお兄さんが『え、どちらから来られたんですか?』って。
.
も:『大天荘の避難小屋からです。』と、もおすけ。
兄:『え゛!大天荘から??』
お兄さん、傍にいた他のスタッフさんにすぐ報告。
すると今度は、お姉さん。
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姉:『すごかったんじゃないですか?』
も:『昨日より更にすごい風でした。吹っ飛ばされました。』
姉:『他にどなたか、こっちに向かっている登山客はいましたか?誰かとすれ違いましたか?』
.
嵐以上の、この風だ。
この強風の中、大天荘から来たとなると小屋番さんが慌てるのも無理はない。
自分が白馬山荘で、暴風の中お客さんが到着した時を思い出す。
誰かが目撃しているのに、ずっと到着がないとすれば 遭難の可能性も考えなければいけないから、もう反射的にに、他の登山客の状態を確認してしまいます。
私は、すれ違いでこちらから来た登山者の人数とおおよその年齢、そして昨日一緒だった避難小屋のお兄さん達の出発時刻と目的地を告げた。
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も:『で、私達が最後でこの風ですから、今日は燕からここまで来る人はいないでしょう。』
大天荘で、私達が最後の出発。つまり燕方面からの登山者は、今日は私たちで最後だ。
そんな話をしていたら、また別のスタッフさんが話してこられた。
.
ス:『え、この風で大天井岳から来たの?本当に?一人で??』
も:『いえ、あと二人すぐ来ます。三人で来ました。』
他のスタッフさんも大天荘から来たと聞いて、かなり驚いていた。
私が自炊を希望すると、本来は外のテーブル&ベンチなのだが、この強風。
ス:『他に自炊されるお客様もいないようですから、あそこを使って頂いて結構ですよ。』
と、レストラン横にあるステンレスで防火されているスペースと、レストランの施設を
快く許して下さった。
ありがとう、常念小屋さん。
私は前回も感心したのですが、ここのスタッフさんはとても臨機応変です。
状況をさっと判断して、上司に掛け合わなくともアルバイトのスタッフさんが
それぞれに判断して、瞬時に私達登山者が気持ちよく過ごせるように計らってくれます。
今回も、正にそうでした。
私は深くお礼を言って、ご好意に甘えることにしました。
-----
すぐにさぶちゃんとリンちゃんが到着。
中で自炊できることを伝え、ザックを隅に寄せる。
リンちゃんが、一番にビールを注文。
続いてさぶちゃんも、ビールとお水。
朝の5:00に食べてから、何も食べられずに強風に耐えてきたのだ。
腹ペコだった。
まずはビール&コーヒーでお疲れ様の乾杯。
続いてラーメンを作って食べる。
問題は、この後どうするか、だ。
ご飯を食べてのんびりしても、AM10:30.
今日の目的地・蝶ヶ岳ヒュッテさんまでは、この風と雪道を考慮しても充分時間はある。
問題は、この暴風。
登りはよくとも、下りが危険すぎる。
常念を登ったことのある私とリンちゃんは、知っているだけに難しいと判断。
時間的にも体力的にも十分なので、“行けないかな、無理かな。”と、さぶちゃん。
さぶちゃんの体力と根性なら、ソロだったら行けるのかもしれないと思いましたが、
今回ソロでフル装備をしているザックの重いリンちゃん、そして私の自分の限界を考えると
この暴風のままでは、厳しいと判断せざるを得ない。
でも。心は迷う。
ご飯を食べながら、
食後のおやつをつまみながら、
事あるごとに“で、どうする?”と、結論が出ない。
も:『お昼前の天気予報を、TVで見て決めよう。』
風がこの後、弱まる様ならば。
でも、明日もこんな感じなら ただの苦行でしかないし、楽しくも何ともない。
三人、NHKの天気予報を食い入るように見る。
衛星からの雲の動きと天気図。
無常にも画面には、端から端まで横切る前線が。
そしてアナウンサーの『これから、そして明日にかけて日本列島の上を暴風が通過して…』
.
も:『ハイッ、消えたッ!』
と、机をたたく。
可能性は消えました~。
下山です。下山。
常念小屋さんについて2時間が経過。
その間、風は弱まる所か更に強くなっている気配。
その上 明日も暴風となれば、下山しかありません。
あーーーーー、残念ーーー。
ここまで、あんな大変な思いして登ってきたのにーーー。
ここまで来たら、完結させたかったよー。
思うことは、皆一緒です。
この先を進むことが正しくないことも、頭では分かっていて
だから“進まない”という結論にも納得していて。
でも、気持ちがまだ ついていかないのです。
残念。
無念。
と、残念を連呼していた私ですが、ふと横を見るとさぶちゃん。
.
も:『…ねぇ、さぶちゃん。それにしてもやさぐれ過ぎじゃない?』
.
座ったまま壁にもたれかかり、胡坐をかいてテーブルの上には
空になったビールの缶が倒れていたりして。
それをみたリンちゃんも爆笑しながら、
リ:『いや、でも気持ちは分かりますよ。僕もおんなじです。』
も:『そうだよね。私、リンちゃんが着いた途端にビール頼んだ瞬間に
“あ。もう、ないと見てるな”って思ったもん。』
リ:『だって。この風じゃ、もう飲むっきゃないでしょ。』
.
そう。体力も時間も食料も全て充分あるのに、風だけが行く手を阻む。
飲めない私でも、飲まなきゃやってられないと思った。
も:『そしたらさ、下界に降りて“お疲れさん会”しよ!!
美味しいもん食べてさー。私、焼き鳥食べたいッ。』
リ:『あーー、焼き鳥いいねぇ。』
さ:『枝豆も。』
も:『あとねぇ、揚げだし豆腐とか。最後にご褒美のスィーツも♪』
.
ワタクシは、今回 学びました。
ヒトは、下山を余儀なくされた時。
そんな時は皆さん、下界でのご褒美的なことを想像しましょう。
.
冷たいビールを飲もう。
温泉に入って、頭のてっぺんから足の先までゴシゴシ洗うぞ!
つくねに砂肝に、焼きおにぎりとお味噌汁。漬物盛り合わせとか。いいねぇ。
ヨーグルトとかも食べたいな~。
そんなことを考えたら、『あ、もう無理ならさっさと降りよ。』と言う気分になれます。本当です。
下山すると決まれば、後は気が楽。
もうちょっと、ここ常念小屋さんでゆっくりできます。
追加でビールを頼む、リンちゃん。
今夜の予定分のワインを飲むさぶちゃん。
そんなこんなでまったりして、下山する旨を小屋の方に報告しました。
親切な小屋のお姉さん・Iさんは、下山道の状況や道筋とタクシーの手配に、
私達が小屋を出る時、追いかけて来てくれて
I:『聞こえました? 今、雷が鳴りましたから気をつけて。』
と、下山を心配して下さいました。
ありがとう、Iさん。
今年も、まだまだ来ますから!
-----
私達は、遠くで雷が鳴る音を耳もとでかき消されそうになる暴風の音と共に聞きながら、
下山を開始しました。
続きは明日。
明日は完結編です。
みんな見てね。
.
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リンちゃんからメール。
リ:『アルプス行きたい病、発症中~』
さ:『確かに山充電が、なくなりそうだ!』
も:『だからワタシは、今日六甲山に登ってくる~!』
.
と、相変わらずの山バカトリオのトップクライマー・もおすけです。
皆様こんばんにゃ。
あ。
トップクライマーって言っても、“一番すごいクライマー”じゃなくってね、
“ただ先頭を歩くのが大好きなクライマー”ってことです。
そのくせ怖い所になると、
も:『さぶちゃん、先行っていいよ。』
と、緩やかに先頭を強制します。
最近書いてて思います。
ああなんてかわいそうなさぶちゃん。
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で、話は戻って。
六甲山に登った後は、至福の時間・登山用品店へ。
好日山荘さん・石井スポーツさん・SORAさんと梯子して、メルティなひと時を味わってきました。
最高だ。
三宮の街中を、40Lのザック担いで山ファッションで闊歩してるとかなり目立ちます。
相当皆サンからの視線を浴びます。
(でも、気にしない。)
で、山充電も少し出来たところで、表銀座縦走報告・第8弾です。
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常念小屋の斜面で爆風に煽られている時。
なんと雨まで降って来ました。
雨は一番体を冷やすから、嫌いです(えぇもうきっぱりと)。
(この爆風で雨に降られたら、本当に体が冷えてきちゃうよ・・・。)
だからとっとと行きたいけれど、風がそれを阻む。
そして横殴りで降りつける雨は、気がついたらあられとなり、雪に変わっていた。
.
えぇい、もうとっとと行ってやるっ!!
さぶちゃんに呼ばれても、振り返らずに横着してピースサインだけするオンナ。
強風だー、爆風だー。
(しつこい様ですが、左上の黒いのはさぶちゃんの指です。)
小屋が見えているのに、なかなか着かないのはいつものこと。
爆風にさらされすぎて、ちょっと疲れたのでここで小休止。
ナイスカポーと言うよりは、縁側で喋るおじいちゃんとおばあちゃんな風情。
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リンちゃん、こんな天気にそぐわない朗らかな写真をありがとう。
(画像送ってもらうまで、こんなの撮ってたなんて知らなかったよ。)
ちなみにこの画像からは全く感じられませんが、爆風です。
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で、頑張って降りていきます。
次第に樹林帯に入って、それと共に風も弱まって。
左手に一の沢の斜面がある稜線まで下る。
ここには綺麗な雪庇が出来ていました。
ようやく、こんな写真をゆっくりと撮る余裕も出来てきました。
そして、大好きな常念小屋さんに到着。
雪に埋もれた常念小屋さん。
入り口の扉まで 白い雪にスプレーで印をつけて、そこを掘った跡がありました。
どうやってあそこが扉だってきっちりわかったんだろう!?
そんな事を考えながら、ポーズ。
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←さて、いよいよ縦走録も佳境に入ってきました。応援ポチコをよろしくね。
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何故か私の周りは山ネタでいっぱい♪の、もおすけです。
皆様こんにちにゃ。
まず。
志賀高原のバイト先で知り合ったヒメちゃんは、登山家の栗城さんの講演に行き、
山にかなり興味深々。
で、今日電話した生命保険のTクン。
引き落としの口座変更を頼みたく電話したら、
T:『先日、登山家の栗城さんの関西講演に行って来たんですよー。
そしたらもおすけさん、どうしてるかなぁって思ってたとこでした。』
って。
で、その次に山小屋に入る前に、大嫌いな歯医者さんも好きになるほどいい先生だった
O歯科にTEL。
なんと先生は引退されていらしゃったのですが、
O:『昨年、初めて富士山に登ってねぇ。。。』
と、これまた偶然、山ネタに。
も:『先生、三俣山荘で待ってますから!』
と、無謀なリクエストをしておきましたが、先生せっかくですから六甲山ハイクは続けてくださいね。
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そして今週は、懐かしのエミちゃんとそのまた友人と六甲山。
週末も、懐石料理屋さんの宮リンと友達と、その妹さんも一緒に六甲山へ。
嗚呼、山の予定で日々が埋まるこのシアワセ♪
山に登る人も、そうでない人も。
『何かあるのかもしれない。』
そう思って、山に登ってみませんか?
私達クライマーが、惹きつけられて止まない魅力を知ることができるでしょう。
そんな山の伝道人・もおすけが贈る、新表銀座縦走の報告・第7弾です。
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2011年 4月 30日
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この日は朝4:30分に起きる。
外でビュウビュウと風が唸っているのが、小屋の中にいても聞こえてくる。
昨日、一番乗りだったお兄さんは全ての行動が早い!
AM5:00にはさっさと片づけをして、出て行かれた。
今日のうちに蝶ヶ岳から上高地に降りると言う。
昨日一番最後だったお兄さんは、常念小屋から一の沢に降りるという。
そして私達。
ご飯とお味噌汁で朝食を済ませ、身支度をして出発。
朝は、今日もお天気はいい。(昨日も“朝は”、天気が良かった。)
槍ヶ岳も綺麗に見えました。
冬期入口と書かれた非難小屋と、槍ヶ岳ともおすけの影
強風でも、朝の景色は綺麗だ。
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あ!見えた!
大きなカールの中にある、豆粒のような黒い点。
そう、あれが涸沢ヒュッテさんです。
昨日の灯りは、やっぱりヒュッテさんだったのかぁ。
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とここで、いきなり写風が変わりますが。
昨日の冬季非難小屋入り口を、こじ開けた後。
この日殆どカメラを出さなかったリンちゃんが、カメラを取り出しました。
リ:『非難小屋記念ってことで、撮っときましょう。』
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セルフタイマーで三人一緒に写す。
寒いから、その後すぐ小屋に入る。
そして夜、初めて写真を見て爆笑。
カメラを置いた台のところにピントが合って、私達はボケボケ。
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さ:『なんかオレら、すっごく安いオモチャのフィギアみたい。』
も:『ほんと、昔のお菓子のおまけについてそうな、ちゃちぃやつ。』
り:『ぅわ、オレちゃちーぃ。』
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色鮮やかなリンちゃんなんて、まさにフィギアだ。
何度見ても笑える。
この、いつも何かがおかしい山行こそが頑張れる源なのかも知れない(そんなの うちらだけ?)
槍をパノラマモードで撮影する、さぶちゃん。
時間かけて撮ってるもんだから、『リンちゃん、入ろ入ろ。』と言って、勝手にカメラに入る私。
さぶちゃんの力作。『朝日に輝く 槍ヶ岳と もおすけとりんちゃん』。
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さ:『あーーーーーッ槍ヶ岳のパノラマを山だけで撮りたかったのにーーー
』
も:『お!いいじゃんいいじゃん。 よく撮れてる♪』
さ:『“よく撮れてる♪”じゃないよっ もーーー!風景だけで撮りたかったのにぃ!
しかもなんか、かっこよく納まってんのが ムカツクッ!』
も:『ならプリントアウトした時に、私達の端っこだけ切っちゃえばいいじゃん。さ、いこいこ。』
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勝手三昧な私は、ひつじ(執事)さぶちゃんに暴言吐きまくりで出発を促す。
それにしても風が強い。
ここ表銀座にいても、向こうの山の風で舞い上がる雪煙が見えるほどだ。
.
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よぉく見ると、北穂高岳の山頂付近に、細長い小さな“刻みのり”の様な黒いものが。
北穂山荘さんです。
.
山のこちら側から、あちら側の山小屋が見えるのって、すごい。と、いつも思います。
『こんな厳しい大自然の中に、しかもあんなに高い所に人間が建てたんだぁ。』と思うと、
それだけで感動しますし、この雄大な大自然の中のほんの小さな山小屋が
どれだけの多くの登山客を癒し、救ってきたことか。
初めてこんな所に山小屋を建てようと考えた人ってすごいなぁ・・・って、
今更ながらそう思います。
(あ、日本で一番最初の山小屋は、白馬山荘さんでした。やっぱりこれも縁かしら。)
今年も こんな高い所で働ける自分をシアワセに思いながら、出発です。
あ。
かわいそうだから、ひつじさんも撮ってあげました(パノラマじゃないけど)。
.
一見、静かに感じるこの写真ですが、さぶちゃんのザックの紐で風の強さがわかるというもの。
でもまた来るからね、大天荘さん。
そして本日も強風の中、歩いていくうちに あっという間に空の色は重くなってきました。
風が更に強くなって。
昨日よりも更に風がきつい。
強風でなく暴風、恐らく風速16~18mはあった。
後ろのリンちゃんが撮ってくれた写真。
またもや険しい景色となってまいりました。
穂高連峰を右手前方に眺めながら、強風の中、進みます。
手前に見える斜面が、大きな滑り台の様にも見える(絶対滑りたくないけど)。
そして進んでいくと、右手奥に常念岳が見える。
手前の細く見える、夏道を歩いていく。
ところが、ここからがすごかった。
大天井岳から常念小屋までは、本来なら緩やかな夏道を景色を堪能しながら歩く
パラダイスコースだ。
でも、こんな緩やかな斜面なのに、一歩も進むことが出来ない。
うねる様に吹き付ける風が油断できなくて、ちょっと風が弱まっても
迂闊に足を一歩前に出すことさえできない程だった。
ここらへんで、常念小屋からの登山客とすれ違う。
どちらからの登山者も、この斜面は雪の状態と風の強さを選んで、夏道より上を歩いていた。
ここ数日の強風の跡が、雪面を見てもわかる。
.
そんな中、緩やかなコルで、一瞬風が弱まった。
でもそうは言ってもコルだから、両側の山の斜面に当たった風が行き場を求め、
低いこのコルに流れ集まって、吹き抜けていく。
慎重にすすもうとする、先頭のさぶちゃん。
幸い険しい道ではないから、風が弱まった一瞬をついて渡りきろうとする私。
も:『さぶちゃん、さっさと行っちゃお!』
.
慎重に進もうとするさぶちゃんを、後ろからせかす。
でもって暴風の中、待機姿勢をとって休んでいる時、私はピッケルを使わずに
直立姿勢で休んでいたら、
.
.
・・・なんと吹っ飛ばされました。
一瞬にして、後ろにいた(コルで追い抜いたせっかちの私)さぶちゃんの真横まで
吹き飛ばされていました。
瞬間移動だ。びっくりだ。
そんなすっ飛んできた私の腕をさぶちゃんはそのまま掴み、ラグビーのタックルよろしく
体ごと地面につっ伏しました。(もちろん私も うつ伏せ状態)
.
さ:『しろぷー、二足直立禁止ッ!ちゃんとピッケル刺して待機姿勢しな!!』
.
って。
・・・ファ~イ
いえね、基本断崖じゃなくって、転んでも死なない場所ならそんなにコワくないし、
でもって、“後にさぶちゃんがいるからいっかー”的な 適当感もありまして。
思いっきり気を抜いて休んでおりました。 オホホ。
(だぁって、それまで一瞬の気を休ませる暇もないほどの強風だったから。)
ですが皆サン、暴風の中ではきちんとピッケル刺して 待機姿勢をとりましょう。
山の上では、吹っ飛ばされます。本当です。
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一番すごかった時は。
全員で両手、両足、両膝をついて風に耐えた時。
そう、這いつくばり状態です。
いつまで経っても風が止まない。
これだけの這いつくばる様な姿勢をとっても、30cmさえ前に進むことが出来ない。
天気がよければ5分で歩けるこの道も、全く進めず20分近くかかった。
今日の風で、昨日の大天井岳の直登コースを登っていたら。
そう考えると、今日のこの緩斜面で本当に良かったと思う。
.
出発してから2時間半が経過。
風は強まる一方だし、景色も変わらない。
なんだかやられっ放しのこの暴風に、いい加減腹立たしさや笑いがこみ上げてくる。
あまりの強風に阻まれっぱなしで、もちろんこの風だから真剣だけど“待機”にも飽きてくる。
『いつになったら、少しはマシになるんだよーぅ。』
そんな気分にもなってくると言うものだ。
で、あまりの爆風にカメラを取り出したワタシ。
右膝を着き、ピッケルを刺し、左手で撮る。
この写真を撮っていたら、さぶちゃんが『写真なんか撮ってるよッ!』と、
リンちゃんの方に振り向く。
そしたらリンちゃん、
.
またもや さぶちゃんのザックの紐からもわかる様に、ここは爆風。
でも、この急斜でもこんなことしたくなる位、この強風に飽き飽きしていたのです。
と言うよりも、今思えばずっと張り詰め続けている緊張感から
少しだけ笑って、気持ちを休ませたかったのかもしれません。
.
そんなこんなで全く風が弱まる気配のない中、斜面にしがみつくようにして正に牛歩で進み、
ようやく景色が変わりました。
2010年秋の縦走では、ここは霧の中だったので小屋の前に行くまで小屋の姿は見えませんでした。
だから、この高さから常念小屋が見えることは すごくうれしいことでした。
.
ここから高度が下がる毎に、風も弱まっていきます。
常念小屋まであと少しです。
.
そんなわけでワタクシが、実家に帰ってカンヅメのもおすけです。
皆様こんにちにゃ。
山(長野)にいる時は、山登り含め毎日のように外に出ていたのですが
家に帰ると引きこもり状態で、こうして毎日ブログを書く日々。
ここには登れるような山がないんだよなぁ(六甲山まで電車で1.5時間)。
かくなる上は、山道具の手入れ&お買い物(補充含め)、持ち物の整理整頓。
更に荷物を減らして、身軽になろうと画策する日々でございます。
そんな引きこもりもおすけの、表銀座縦走・第6弾です。
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2011年 4月29日
朝いちの天気はこんなだったのに
ヒャッホゥ。最高。
山頂に着いた頃には、この天気よ。
.大天井(おてんしょ)岳に着いてから、相変わらずの暴風の中、大天荘へと向かう。
緩やかな稜線を下って、冬季非難小屋に着いた。
そこにはさっきのソロで登っていたお兄さんが既に到着していて、
入り口の扉を開けようとしていた。
.
そう。
おそらく20分は早く着いたであろうお兄さんは、扉が開かず、
一人扉が見えるところまで雪を掘り下げ、奮闘努力していたのだ。
写真を見るだけで、思い出される。 なんて寒々しい風景なんだ。
(雪なんか真横に降っているもんねー。これは果たして“降る”と言うのだろうか。)
.
『手伝いますよ。』と言うことでさぶちゃん、りんちゃん、そして私も
代わる代わる扉の前の雪を掻き出す。
でも、そんなに重くないであろう薄い鉄の扉なのに、微動だにしない。
扉を挟んでいる両脇のレールと下面が凍り付いているのだろう。
まずは、扉の全容が見えるところまで掘り下げて。
続いて、雪が挟まっていると見られる両脇、下の隙間の雪(氷)を掻きだして。
扉を叩いて振動を与え、、引き上げる。
.
ビクともしてくれない。
そしてここは、稜線上の寒さ。
遮るもののない山頂付近のここは、猛烈な勢いで風が雪が流れていく。
体温が一気に奪われていくので、暴風の中、急いでダウンジャケットを下に着込む。
四人がかりで交代しながら、扉を動かそうとするも。
全く反応なし。
では、小屋の横の小さな窓は?
こちらには外側から板がはめ込まれている(雨戸のようなもの)。
こちらを外そうとするも、こっちもダメ。
自分が作業していないと、寒くてどんどん凍えてくる。
.
も:(これ、開く時 来るのかな・・・。)
.
ちょっとそう思った。
もし、開かなかった場合。
この強風ではテントは無理だろう。
小屋の傍に風をよける様に張ったとしても、テントを叩く風の音がすごくて眠れたものじゃないだろう。
かれこれ30分は経っただろうか。
力持ちの男手を持ってしても、ビクともしない鉄の扉。
.
も:『バーナーで周りの雪を溶かしたら?』
さ:『やってみようか。』
.
そこでバーナーを取り出し、扉の両脇・下を温める作戦に移る。
それと同時に、私は雪洞が掘れる場所を探す。
これだけの風ならば、雪洞の方がずっと温かく静かなことは経験済み。
雪洞の中は、雪の温度以下にはならない。
つまりどんなに外が寒くても、-5℃前後なのだ。
※ちなみに雪洞の作り方について知りたい方はこちら→ 雪洞の作り方
.
上の雪はそこそこ固く、掘る場所は柔らかい所。
山の斜面ではないから、そんな場所を探すことの方が困難。
まずは、掘れそうな柔らかい場所を探す。
でも、どんなに寒くても さすが春山。
積もった中でも、天気のいい日に解けたであろう 解けて凍った氷の層が所々にあり
がっちり硬く、掘り進めることが出来ない。
これでは4人分の雪洞は、私には無理だな・・・。
.
二人が小屋の入り口の屋根下にテント(ここは風除けが出来る)。
男子様の力を借りて、雪洞を掘って ここに二人。
雪が締まっていないここでは、テントの周りに雪壁を作るよりその方が効率的に思えた。
.
雪洞掘りを一旦諦め、非難小屋に戻ると。
さ:『少しだけ、動くようになったよ。』
と、教えてくれた。
隙間さえ見せてくれない扉だったが、引き上げようとするとほんの数ミリガタガタと音を立て
動いてくれた。
.
も:『・・・これってさ、もう雪(氷)で動かないんじゃなくて、両脇のレールが雪で押されて
きつくなって動かないんじゃないかな。両脇のレールを、外側に広げたら??』
.
雪の重さで家がたわみ、扉や障子などが動かなくなるとはよく聞く話だ。
ピッケルはここで、バールと化す。
これまで大切に扱ってきた山道具だが、もうこの寒さでニンゲンとしての判断が
ちょっと壊れかける。
もうなんだっていい、早く小屋に入れてくれー。
.
バール、じゃなかった(←本気で書き間違えた)ピッケルを、僅かなレールの隙間に差し込み、
足でピッケルを蹴って、深く入れ込んでレールを外側に押しやる。
そんな作業を繰り替えしていたら、扉は更に動いてくれた。
も:『あ!これで両側広げたら、開きそう!!』
.
そんな時だった。
リンちゃんが大声で叫んだ。
.
リ:『窓、開いたよー!』
.
うそ!?
ほんとに??
すっ飛んで私が走る。
小屋の上部にある、小さな窓は綺麗に開いていた。
も:『すごいすごいッ!これなら私なら通れるかも!!』
.
男性には厳しかったと思うが、女性の体ならなんとか通れる。
そう思うが先か動くのが先か、私はもう足から滑り込んでいた。
中にあったベンチに足先を付け、飛び降りる。
扉の内側には、隙間から1m近くの粉雪が積もっていた。
以前ここを使った人が、出入りした時に入り込んだ雪もあっただろうが
その上に積もった雪は、サラサラで綺麗な山型を成していたから
やはり長い時間をかけて、僅かな隙間から入り込んでいたのだろう。
も:(この小屋って、私達の前はいつ誰が使ったんだろう・・・。)
そんな事を瞬間的に思ったその時、外側から少しだけ扉が引き上げられた。
.
さ:『動いたッ!開くよ!』。
も:『さぶちゃん、こっちにピッケル貸して!』
.
5センチほど開けられた隙間から、ピッケルを滑らせ 内側からも雪と氷を掻き出す。
さ:『やった!開いた!』
.
お兄さんが掘り始めた時間を入れたら、かれこれ1時間はかかった。
全員が小屋の中に入れた時、やったー!お疲れ様でした!と
名も知らぬお兄さんとも、互いに握手をし合った。
ちなみにこのお兄さん。
丁度去年のGWにも、このルートでここに泊まったそうだが、
兄:『去年より雪が多くて、今年の方がずっと大変。』
だったそうな。
去年も一人でここの扉を開けたそうだが、去年は開けるのにここまで大変じゃなかったと言う。
お互い一緒でよかったですね、と言い合っていると、またソロのお兄さんが一人到着。
この人は、これまでの苦行を何一つ知らないので至ってクールに入ってきた。
間違いなく、この彼が今日一番のラッキー者だろう。
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私達三人が二階へ上がり、お兄さん二人は下の階。
昨日は一日食欲がなかった私でしたが、ここにきて流石にお腹が空いてきた。
夕方15:30にして、夕食の準備に取り掛かる。
.
夕食の山ラー(山で食べるラーメンのこと)には、生姜・わかめ・ネギ・豚肉に卵を落として。
冬山のいいところは、生食材を持って登っても傷まない事。これに尽きる。
ラーメンを食べ、おじさん(りくろーおじさんのチーズケーキ)を食べ、ロールケーキも食べ。
熱いコーヒーを飲み、“屋根と壁があるシアワセ”を噛みしめる。
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テントを担いで山登りをしてて思うことだが、
も:『屋根と壁さえあれば、どこででも生活って出来るな。』
.
風雪や雨には、どうしてもテントだと動きが鈍ってしまうけれど
屋根と壁がある箱(家)なら、あとは山道具だけでも十分に生きていける。
実際、山のぼらーの知人男性は、
K:『オレ、うちでもバーナーで調理してる。』
と言っていた。
彼曰く『だって、お膳の横で作って、出来たらその場で食べられるから。』だそうだ。
使い残しのガスは、家でこうして使っているのだそうだ。 なるほど。
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.
ますます、“どこででも生きていけるかも~♪”感を強くして(!?)、温かいシュラフにくるまる。
寝る前にトイレに外に出た時、向かいの山の中腹にすごく温かいオレンジ色の灯が見えた。
.
も:(あれって、涸沢ヒュッテかな・・・。)
.
灯りって、実際の温度だけじゃなく、目に映るその色だけでも暖かい。
街灯も何もない山のてっぺんで、遠くに見えるたった一つの灯りを眺めながら
再びシュラフにもぐる為、足早に小屋に戻ったのでした。
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■□■□■□
ちなみにこの私達の苦行を心配しながら下山してくださっていたみさわさんご夫妻。
その模様が、綺麗な写真とともにこちらでUPされています。
(豆粒もおすけとさぶちゃんも、写っております)
みさわさんのブログ→ http://misawa7.exblog.jp/15972046/
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他人様のブログに自分が載ってるのって、なんだか不思議な気分だぁ☆
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←今回の教訓:『頑張れば、開かない扉はない。』でも女の力でも開くかな!?
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皆様こんばんにゃ。
家の中と外とでは、全く逆のことを言われる私。
少なくとも かつて働いて仕事場では“綺麗好き”と言われ、
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M:『もおすけが辞めてから、事務所が散らかって片付かないよー。』とか、
K:『いっつも何か手を動かしているねぇ。』などと言ってもらえていたのだが。
家で掃除をしようとすれば、
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母:『雑巾は、ちゃんと洗った?』
母:『ハタキを、ちゃんとかけた?』
母:『掃除機かける前に、窓は開けた?』
母:『(料理する前)手は、ちゃんと洗った??』
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あのーーー、お母さん。
これでも一人暮らしもしてましたし、仕事場では『片っ端から片付ける。』と
言われていたんですけど。
しかも飲食店で働いていた時には、新人さんの指導係だったのに。
そう言うと、母はすかさず
母:『そんなん、他人さんのお世辞に決まっとるやないの。』
と、にべもない。
母はまるで、小学二年生程度の子供に手伝いをさせるようにチェックしては確認する。
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も:『みっこーー(妹)、お母さんになんか言ってよ。もおすけも、もぅいい大人なんだから。』
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と妹に救いを求める。
妹が帰ってしまったら、またも毎日イロイロイロイロ『ちゃんとやった?』攻撃だ。
そう言うと妹は、
妹:『“早く出て行け”攻撃なんじゃない?』
と笑う。
職場でも山小屋でもソロ縦走でも、ちゃんとやってるつもりなんだけどなぁ。
やっぱりここは、早く出て行けって事なんだろう。
どっちの評価が正しいのか、時折不安になるもおすけの新・表銀座縦走録 第5弾です。
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2011年 4月29日
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表銀座の中でも、私の大好きな“散歩道”を通り過ぎた頃から、天気はどんどん過酷になっていく。
雪は少ないものの、雲はどんよりと重く、そして何より風が強い。
※ 頭がモジャってるのは風のせいです。
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ピッケルを突き刺しての待機姿勢。
こうしていないと、風で体が持っていかれてしまう。
緩斜面ならまだいいが、急斜での強風は本当に怖い。
ハイ、一つ目の試練。
暴風の中、さぶちゃんクリア。 続いてリンちゃんも。
三人共、まずはこの急斜をクリアして。
まともに行動食を摂ってもいないので、登り切ったここで少し小休止。
立っている方が風に煽られて危ないので、座って休む。
ナッツやチョコを食べたり、白湯を飲んだり。
風きつー。でも、景色きれーー。 (そしてSUMO、でかーーッ。)
.
せっかくのパノラマですが、そう休んでもいられない。
だって、この風だからちょっと休んでいるだけで どんどん体が冷えてくるのだ。
再び立ち上がって、次の試練へ。
ここはちょっとした鎖場。
普段ならこの程度は、なんてことないのですが、雪が締まっていないのと
加えてこの強風ですから、慎重に降りていきます。
余談ですが、さぶちゃんの写真は 殆ど左上が黒いです(本人の指)。
ゆっくりと降りてから、リンちゃんの番。
ハイ、ここも無事クリア~。
また少しなだらかな斜面を歩き、目の前には大天井岳の直登の岩場が見えます。
いつの季節でも、道標って嬉しいものだ。
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風速が上がるのと同時に(!?)高度も上がっていく。
と、
表銀座を背に、登る男。
・・・やっぱり男子の方が絵になるぞ(と言うか、私がカッコいい絵にならないだけか!?)。
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それはまぁ置いといて。
本日の、新・表銀座のお楽しみコースはここまで。
ここから先は、ひたすら過酷でした。
正直、さっきまでの試練なんて可愛いものです。
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まずは、大天井岳の冬季・直登コースに取りつきます。
ここは夏道と違って、登山道の跡もなければ目印もない。
雪庇、雪崩、浮石などを考慮しながら、ここから山頂まで
ずっとルートファインディング(自分で安全と思う道を探して登っていくこと)をしなければ
なりません。
でも、それより何より厳しいのが、風。
恐らく風速12~15mはありました。
下から見上げると、ひたすら“縦”。
断崖絶壁ではないので、そう怖くはなかったのですが、とにかく怖いのが風。
強く吹き抜ける中でも、時折もの凄い突風が。
私だけでなく、男性陣でさえ体が飛ばされそうになっていました。
考えてみたら、本人の体重にプラス25kgのザック。
その重さのニンゲンを、一瞬にして吹き飛ばそうとするんですから
自然の驚異って本当にすごいと思います。
待機する時も、必ず岩場の影で。
暴風があおれば、一歩も動くことは出来ません。
岩に両手でしがみついて、風が一瞬でも弱まるのを待つ。
両手でしがみつき、両膝を地面につけても風で体が揺らされて
岩から剥がされされそうになる。
用心して四点支持で動いていたが、ここで動くタイミングを一瞬でも間違えたり、
突風にやられてしまえば、間違いなく簡単に滑落です。
そして上になればなるほど雪は付いていなく、今度は浮石が多い。
天気予報も、そして稜線上での風の強さも、あっちの雲(富山側)が
こっちにやってくることも予測していたが、それでもやっぱり過酷だ。
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さ:『まだあるか!ってくらいの、次から次へと試練だな。』
本当にその通りである。
写真では、この暴風が伝わらないのが残念だ。
こうなってくると、ロールプレイングゲーム(RPG)のキャラになった気分。
ありとあらゆる所で、試練が待ち受けている。
ここから先、あまりのすごさに写真は一切ない。
そして、今回の縦走を通して一番怖かったのが、この直登での八合目付近。
.
左側には雪庇、細い浮き石の多い岩場を避けて右側の急斜を登っていると
ここの雪は、アイゼンを突き刺すと厚さ4cmほどの表雪面が割れ落ちる。
これがまた、直径20~30cmと言う大きな塊。
足を入れるだけで、アスファルトの表面のような塊が雪崩落ちるのだ。
しかもその下の雪はサラサラ。
.
も:『・・・ここ、もしかしたらすごく雪崩やすい箇所なんじゃない?』
.
雪崩前の雪面の状況など、私はまだ見た事がない。
わからないながらにも そう感じた時、恐ろしい光景が目の前に飛び込んできた。
.
.
クラックだった。
この急斜でも上部に当たるこの場所に、幅2m弱であろう細い弓形状の
パックリと開いたクラックは、気温が上がればいつでも雪崩る、そう意思表示をしている様だった。
雪崩やすい場所は、それなりに気をつけて登ってきたつもりだったが、
あれだけの急斜面では、下から見上げても目の前に来るまで 雪の裂け目など
見えないものだ。
.
も:『さぶちゃん、こっちは危ない!岩場を通って!』
前を行くさぶちゃんに、大声で伝える。
後で聞いた話だが、さぶちゃんはこのクラックに気付かなかったらしい。
そして一番後ろで登っていたリンちゃんは、皆が歩く度に厚い雪のプレートの塊が
サーサーと自分の前に落ちてくるのが、とても怖かったと言う。
きっとそうだろうと思っていたから、出来るだけ落ちる雪を少ないようにと
気をつけて登っていたつもりだったが、それでもかなりの量が落ちていた。
.
ちなみに、この直登の7合目辺りで私達はソロのお兄さんに追い越されました。
もの凄い速いペースでカンカンと登って行ったお兄さんでしたが、彼もまた
この雪面を登っていたようでした(アイゼンの踏み後があった)。
あれだけ手馴れた人でさえ、直前までクラックに気付かなかったのかぁ。
急斜面でのクラックの恐ろしさ、雪崩やすい雪面状態を初めて学んだ日となりました。
-----
.
そして何度も吹き飛ばされそうになりながら、岩にしがみつきながら
やっとの思いで大天井岳の頂に到着。
.
やったーッ!
お疲れー!
.
と、誰からとなく 両手を挙げて輪になって喜び合いました。
写真からもわかる、暴風雪の中での登頂。
大天井岳 標高2922m。
.
ここから大天荘までは、緩やかな降りを10分ほど歩けばいいだけだ。
.
でも・・・
.
RPGのキャラである私達三人の試練は、まだ終わっていなかったのである。
安堵の息を深くついた私達に、また試練が訪れるとは
この時、誰一人予想だにしていなかった。
(続く)
.
だからあの怖さは、ブログでは到底伝わらないだろうなぁ。。。
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山に登っている時。
背中のザックから、モノを出し入れするのは大層面倒くさい。
ましてや強風ともなると、一重労働だ。
.
なもんで、つい そばにいるさぶちゃんに頼んでしまう。
.
も:『さぶちゃん、ザックの天袋(天蓋のポケットを私はこう呼ぶ)から、パンとって。』
も:『背中のポケットからさぁ、グローブとってー。』
も:『横のポッケから、サーモス取っ・・・。』
.
しまいにゃ、
も:『ん。(←飲み終えたサーモスをさぶちゃんに手渡す = “しまって。”と言う意味。)』
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こんなことを繰り返ししていたら、
.
さ:『(強風の中だったので)オレ、休憩時間なのに何故かすっごくしんどいぞ?』
も:『あそ? 私、すっごく楽ちんで休めたよ♪』
.
そのうち手に持ってるのが邪魔な時には、無言でさぶちゃんに水筒とか手渡していた私。
さぶちゃんも もう無意識で受け取っていたのだが、ある時ハッ!と気が付いてしまい、
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さ:『おれは机かっ!!』
爆笑しながら、私。
も:『・・・う~ん、机って言うよりは、“ちょっとうるさいひつじ(執事)かな!?』
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って言ったら殴られそうになりました。
もおすけです、皆様こんばんにゃ。
皆さん、さぶちゃんはいい人です(ええ とっても)。
そして時々 もおすけのひつじ(執事)です。
(さぶ姉さん、ゴメンナサイ。)
そんな暴君・おさるのもおすけとひつじのさぶちゃんが送る、新・表銀座縦走報告の
第4弾でございます。
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ご来光を拝んでから、燕山荘に戻った私たち。
朝食は、私が韓国で買ってきたスンドゥブの素で作った昨日の韓国鍋の残りに
アルファ米を入れた、韓国風おじや。
【夕食・鍋→朝食・おじや】
というメニューは、寒いこの時期にぴったりだと思う。
朝からいちいちお味噌汁の野菜などをゆでる時間も要らないし、お鍋の残りなら
出汁もしっかりでているからアルファ米を入れるだけで美味しい。
鍋も一つで済むから、とっても便利。
卵、生姜、わかめに七味で味付けして頂く。
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相変わらず風は強いが、いい天気だ。
天気予報は変わらずパッとしないけれど、雨とか雪マークでもない。
そしてさぶちゃんが、携帯で大天井岳に冬季非難小屋があることをリサーチしてくれて。
燕山荘のスタッフさんに聞いたら、確かにあって使えると言う。
大天井岳へのアタックは、夏道のゆるやかな巻き道ではなく、急な尾根を登る
直登コース。
大天井岳までなら行けるだろうと、話しながら朝ご飯を食べる。
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みさわさんご夫妻は下山。
リンちゃんは『ひとまず山頂行ってきます。』と、私たちと入れ替わりで出かけた。
『テン泊断念チーム』で、記念撮影の図。
ちなみにミサワさんのブログもブログ村ランキングで、現在9位です。
同じ日の山行記録が、違うブログで違う目線で書かれているのが
なんだかとっても新鮮だったりします。
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で、私たちのご飯が終わる頃、リンちゃんが戻ってくる。
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も:『で、今日どうする?』
と、昨日 互いに何度も繰り返されたこの台詞を、再び投げかける。
さ:『オレらは、大天井岳の非難小屋まで行ってみるけど~。』
も:『リンちゃんも一緒に行こうよー。この天気の良さで、即・下山はないでしょ~♪』
.
ホグロフスの“SUMO(すもう)”なんて名の大型ザックを、担いでいる彼である。
その体力・若さで、下山はないだろう。
なんと言っても、外の日差しの明るさが一番の魅力。
リンちゃんも一緒に行くことになった。
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荷物をまとめて、いざ出発。
天気がいいからゴキゲンなのが、背中からでもわかります。
ちなみに私は、先頭が大好きだ。
右手に裏銀座の山々、槍ヶ岳、穂高の山々が一望できる。
これこれ、これが見たくて頑張って登って来たのよー。
この景色を見ながら歩く楽しさを、さぶちゃんに味わって欲しかったのよー(表銀座は初)。
振り向けば、温かな燕山荘さんが。
.
ただ。
富山側の空は、どんよりと重い色だ。
も:『あの雲が、そのうちにこっちに来るよ。お昼前くらいかな。』
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場所は離れていても、後立山の雲の流れと似ていることを昨秋に学んだ。
風の流れる場所や向きなど、細かい“くせ”はそれぞれにあるでしょうが、
大きな流れは、ここ北アルプス全体で似ていると思う。
今は晴れているけど、もうすぐ雲に包まれるのかぁ・・・とちょっと残念にも思いながら、
今の景色を楽しんでおこうと、満喫しながらも歩く。
振り返ると、登山者が一人。
山の上って、空気が綺麗だからはっきり見えて山も近く見えるんだけど
人の小ささで、岩や山の大きさを改めて感じます。
人間が豆粒だ。
空が青いと、楽しいなぁ。
写真を撮っていても、嬉しくなる。
男前クライマーのツーショット。
緩やかな稜線をテクテク歩く。
さ:『リンちゃん、行くぞ!』 リ:『ホイきた、兄ちゃん☆ 』
この時点で、既に雲が増えてきています。
(皆様は、これから刻一刻と変わる空模様をお楽しみ下さい。)
で、空が明るくなった時は、『それ、撮影タイムだ!』と言わんばかりにカメラを出す。
岩をすり抜け、
雪面を登り。
私達を待つ さぶちゃん。
道標のところで、小休止~。
リンちゃんが撮ってくれた写真↓
周りはこんな断崖の絶景です。
.
G・Wとは言え、雪の多い今年は まだまだ冬山に近い景色です。
この辺りから風が強く、雲も増えてきました。
もおすけお得意の“ツッテケテー”歩き。 つまり、ゴキゲンな証拠。
途中、振り向いてポーズ。
日差しが弱くても、ゴーグル&フェイスマスクは欠かせません。
これがなかったら、曇りとはいえ猛烈に日焼けするだろうなぁ。
続いて、リンちゃんもテクテク歩き。
スモウ、振り返ってポーズ。
イェイ。
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左側は雪庇なので、右側を歩きます。
雪庇の淵から下を覗いてみたいけれど、三途の川も覗けてしまうでしょうから我慢します。
抜きつ抜かれつ、で写真を撮り合い。
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遠くの山には日が差していても、ここは暗い。
そして風が強い。
ここは休まず、一気に歩ききります。
そして急斜に取りつきかかった頃。
お天道様が、また“コンニチハ”してくれました。
空が青いと、それだけで絵になるなぁ。
ちなみに急登ではワタクシ、うるさい位にゼーゼー言っております。
振り返れば、クールなリンちゃん。
雲がなければ最高のアングルなんだけどなぁ。
急登を終え、再び緩やかな稜線に出て。
(そうなると強気な私は、再び先頭へ出る。)
振り返って、二人を撮って。
そしてあっち側から、さぶちゃんに変な写真を撮られつつも、
ちょっとスットコドッコイな二枚目に、
開き直って偉そうな三枚目。
そして再び先に進む↓
ここからが私が一番好きな、通称:散歩道と呼んでいる新・表銀座のお薦めポイント。
緩やかな夏道を歩き、右手の槍や穂高などの大パノラマを見ながら歩けます。
この途中の分岐点で槍ヶ岳に行かず、蝶ヶ岳まで行って上高地に降りるコースを
新・表銀座とかパノラマ銀座とか呼びますが、もおすけ的には
“パラダイス銀座”と名づけたいくらいです。
その位、このコース、歩きやすいしパラダイスな気分にさせてくれます。
そんなわけで、先頭をガンガン歩くもおすけ。
早くおっちまでおいでよー!(勝手三昧)
.
『怖くない・歩きやすい・景色が最高!』とくれば、まさにパラダイスだ。
男性陣も続きます。
そしてご覧の通り、どんどん暗雲が立ち込めて来るのです。
続きは明日~。
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先日のさぶちゃんとの会話。
も:『もし山で、“岳”に出てくる三歩君みたいな素敵な人がいたら、
“この人はただの友達ですっ!!”ってちゃんと言うから。』
って、さぶちゃんに言ったら
さ:『じゃあ、オレも“岳”に出てくるクミちゃんみたいなカワイイ子がいたら
“あ、これは母です。”って言うから。』
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だって。
ひどくない?
の、もおすけです。皆様、深夜にこんばんにゃ。
一回り以上年下の、とだっちやリンちゃん達に言われるならまだしも
7歳しか違わない(7歳も、か?)さぶちゃんに、母呼ばわりとは。
しかも、
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さ:『あ!今日は母の日だった。優しくしないとかないと いけないよな。』
とか言うんですよー。
お山の神様、こんなさぶちゃんにちょっとくらい、バチ当ててやってください。
“山登り”より“言われ負け”の方が、かなり悔しいもおすけの山行報告・第三弾です。
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2011年 4月29日 晴れ時々雪そして強風
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も:(誰か早起きして、大天井岳に向かう人いるのかな。)
と、それがかなり気になって、AM2:30過ぎから廊下を誰かが歩く度に
目が覚めていた。
その位、縦走をしたかったのだ。
そしてAM4:30 起床。
御来光(と言うか、山の上での朝)って、正直白馬山荘で毎日見ていたから
そんなに皆ほど貪欲ではないんだけれど、一応見ておこう、ってことで
身支度をして空身で出る。
何が何でもご来光!って思わなくていい自分が、ちょっと贅沢で嬉しい気もする。
(いや、そうは言いつつ見るんだけどね。)
今日は晴れ。
空は青く、雪は降っていません。
でもちょっと風は強いけど。
でも、視界良好! 昨日行けなかった燕岳山頂目指して出発です。
この日、山頂でご来光を見ようとしていたのは、私達だけでした。
あれー。
皆さん、山頂でのご来光は?(結局、一番貪欲なのは私達だったりして。)
雪のついた燕岳を見るのは初めてです。
秋とは違う風景が見れたことに、ゴキゲンな私。
足元を見ながらも、空を見れば細い三日月が。
昨日頑張って登ってよかったぁ、などと思いながら稜線を歩いていきます。
山頂も徐々に近づいてきました。
そして空も段々と明るくなって。
大天井岳への稜線もくっきりと。
肉眼で、遠く大天荘の屋根も確認することができました。
AM5時過ぎ。
雲の下から、太陽が昇ってきました。
横を見ると、雪庇も山々もピンクに染まっていました。
そしてしっかりと朝日が昇って。
燕岳山頂です。
さぶちゃんとご来光。
なんか、三歩クンみたいだー。
悔しいけれど、山の写真って男の人の方が絵になると思います。
自分が女であることが、ちょっと残念にも思う。
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そして遠くには、うっすらと富士山の姿も。
山頂で写真を撮って、雲海を、ご来光を眺めて 山小屋に帰ります。
寒いけど、大満足の朝でした。
雪山と雲海とさぶちゃん・・・ってのが悔しい(まだ言ってる。)
裏銀座を眺めながら、帰るさぶちゃん。
とてもきれいな光景だったので、『私も撮ってー!』と頼んだら。
レゴ、ばんざいポーズ。
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寒いしお腹も空いたし、かえって朝食にしよう!と、早足になる。
そして燕山荘に到着。
すっきりと青い空は、最高だなぁ。
秋に続き、燕山荘さん前で記念写真。
天気がいいとゴキゲンです(単純な作りのレゴ)。
さ。
ご飯作って、朝食です。
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←縦走って、朝が来てもまた一日山の上にいられるから楽しい。最高だ。
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池田さ~ん、ヒメちゃ~ん、石の湯ロッジの皆さん見てるー?の、もおすけです。
皆様こんにちにゃ。
山のぼらーさんだけでなく、石の湯ロッジの皆さんやお客様にまで
このブログを読まれているとなると、うかつなことは書けません。
(コワイお姉ちゃんも読んでるみたいだし)
そして嬉しいことに、最近ではかなりの確率でお山の上では“もおすけさん?”などと
お声を掛けて頂いたりもしています。
ほんと、お山の上でバテバテの顔とかモジャった頭とかさせて歩いてはいられないなー。
とか言いながら、昨日の“しんでるもおすけ”なんてぶちゃいくな自分の写真とか載せちゃって
これで親がこのブログを見た暁には『全くもぅ、恥ずかしいっ!』とか言って
雷が落ちそうである。
雷は、山では雪崩とともに最も恐ろしいもの。
家庭内で落雷(&遭難)に遭いそうなもおすけの、GW山行報告第二弾です。
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2011年4月28日
やっとの思いで燕山荘に着き、荷物を全て乾燥室に入れる。
稜線上にあるこの山小屋のテント場で、この強風となれば今日のテン泊はまず無理。
受付のお姉さんに聞いても、今日のテン泊予定者は全て小屋泊に変えたとか。
それを聞いて私たちも、さっさと素泊まりに変更。
せっかくテン泊装備を担いできたけれど、この強風じゃポールも折れそうだ。
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燕山荘さんのすごいところは、自炊が同じ食堂となりの室内でさせてもらえること。
これってすごく嬉しい&ありがたい。
テン泊断念組の方々と大テーブルを囲んで
も:『じゃあ、今日はここで皆で宴会しましょー♪』
って、ことで一緒にご飯を作って食べる事にしました。
夕方になって、晴れ間も見えて。
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で、食事中に判明したのですが、朝一番に会ったみさわさんご夫妻は、
なんと私と同じブログ村ランキングに参加していて、互いのブログを見合っていた仲と判明。
そして合戦尾根でおしゃべりしたリンちゃんは、私たちと同じ山歴。
私と同じく去年の秋に、この表銀座を縦走したらしく、
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リ:『穏やかで春らしい表銀座の景色を期待してたのにー。』
と、残念な気持ちいっぱいの様で。
わかるわかるーー。
きっと頭に思い描いていた ここからの裏銀座の風景は、同じだったと思います。
こうなると、今日のテン泊は断念して、明日の晴天に期待しましょう。
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皆でそれぞれのご飯を食べ、アルコールにスィーツも食べて。
明日の予定をお互い聞けば、足を痛めたみさわさん夫妻は下山の方向。
リンちゃんも『7割方、下山で考えてます。』と。
この強風で更に進みたがっているのは私達だけか?
確かに小屋泊まり&食事つきの方たちは、ほとんどがここで一泊のようで
明らかに荷物が少ない。
このGW,縦走を考えている人たちって、こんなに少ないの?
私はもっと若いクライマーや、山ガールがいるかと思っていたが
連休一日前だからなのか、ほとんどが中高年の男性だった。
縦走組が少ないことを少し残念に思いながら、頭の端でずっと明日の予定を考えつつ
ぬくぬくのお布団にくるまって 疲れたもおすけは就寝しましたが、
このコースも縦走自体も初めてのさぶちゃんは、一人元気に『岳』とか読んでいました。
(この人の底なしの体力は、後日知ることとなる。)
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先日姉からメールが。
種々の用事の文面の最後に、
姉:『ブログに勝手に 写真載せたでしょー。』
も:『韓国で“ブログの載せるよー”って言ったよ!?イヤなら削除するけどー。』
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それより姉は、どうやってこのブログを知ったのだろう。
疑問に思って聞いてみると、なんと義兄が毎日チェックしていてくれたらしく
(ついでにポチコまでしてくれていた。お義兄さん、ありがとう♪)
姉はだんな様から聞いたらしい。
そして返信の最後に一言、
姉:『私らのモデル料は、“すんごい”高いからねー。』
ですって。
すんごいってとこに我が姉の恐ろしさを感じ、ビビる次女・もおすけが送る
ゴールデンウィークのゴールデンな山行記録・第一弾でございます。
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2011年 4月28日 晴れのち曇りのち雪のち強風
.
昨夜寝たのは、AM1時30分過ぎ。
この日の予定は、燕山荘まで。
樹林帯の中ですし、迷うこともない道だから出発を少し遅らそうと思っていたのですが
結局、最初の予定の早い時間の起床となる。
前回の昨秋の風邪による、燕山荘までのダウンっぷりが悔しかったので
今回は万全の体調で望みたかったのだが、今回はどうか。
さぶちゃんと二人、新島々へ向かう。
ここで林さんと合流。
ここで林さんから、またもやロールケーキとか、朝食、食料の差し入れを頂いてしまう。
そして中房まで送って頂いた。
いつもながらありがとうございます、林さん。
中房への道をくねくね上がっていくと奥にそびえる北アルプスの白い稜線が
見えてきました。
これでテンションが上がらないはずがない!
.
買い物は既に済ませていたので、頂いた山ほどの食材はザックには入らず、
ならば食べちゃえ!ってことで、中房入り口でいきなり朝食~。
私らが優雅に(!?)朝ご飯なんぞ食べている時に、一組のカップル、
ソロの男性X2名が、先に登り始めて行く。
わたしらも急がねば(内心 焦る)。
登山届けを書いて、食べ切れなかった朝食は私のザックに外付けしていざ出発。
登りはじめる頃から、空はあっという間に曇がかかってきて。
またもや“どんよりと重い空の合戦尾根への道”となりそうだ。
.
そして、ザックが重い。
リーダーのいっちゃんが膝の負傷の為に欠席となり、荷物の負担が大きくなった。
テントのポール・四日間分の食材・テントマットを私が持ち、
フライヤー・スコップ、プロッブなどはさぶちゃんが。
これまでの縦走&前回のダウンを考え、限界ギリギリの重さにしてきたのだが
重くなってしまったこともあり、途中から気持ち悪くなってきた。
.
たった1kg前後の荷物が、限界線を左右する。
アイゼンを取り出して着けた時。
ペットボトルのお水とお昼ご飯で、荷物が軽くなった時。
たったそれだけの荷物の重さが減るだけで、これまでバテ気味だったのが
一気に快調になっていく時がある。
も:『今回も合戦尾根に負けるのかぁ・・・。』
そんな事を思いながら、重い足を引きずるように前へ一歩一歩出す。
.
急登と言われる合戦尾根への道ですが、私にとって正直バテて登れない道ではありません。
でも何故か、ここの道の時はいつも体調が万全でない。
相性悪いのかなー、などと思いながら頑張って登る。
.
第一ベンチ、第二ベンチまでなんとか上がるも、気持ち悪さは続き。
さぶちゃんは、『無理しなくていいからね。』とは言うけれど、初日でここで下山なんて
ありえない。
.
でも。
うぇ~~~~。
しんどい。
も:『あぁ、もぅやだ。気持ち悪いよぉ。』
と、ここでもおすけの山人生にとって、初めてしんどくて涙出そうになった瞬間を経験する。
そして風も段々強くなって、雪も降ってきて。
会話する余裕もなく、それでもやっとの思いで第三ベンチに到着。
もおすけ、すでに死んでおります。
.
さ:『あ、しろぷー死んでるッ!』
とさぶちゃんが言っても、返す元気もなく。
この写真を撮られていたことすら気付かないほど、具合が悪い。
ここで横になって数分間で夢を見るほど、ダウンしていました。
私より明らかに重い荷物のさぶちゃんでしたが、あまりの気持ち悪さに
外付けのバッグを持ってもらうことにして、なんとか出発。
天気も崩れてきたから、少し急がねば。
時計の時間と標高だけを見ながら、早く山小屋が見えないか、そればかり考えていました。
合戦尾根に到着すると、先を越された人たちに会ったり、後から到着する人などで、
どんよりした空の暗い山模様ではありましたが、ここだけは活気ある空間でした。
.
これまで食欲がなかったので、行動食もほとんど食べず。
ようやくここで、お味噌汁と大阪で買ったりくろーおじさんのチーズケーキを食べる。
何故だかわからないが、気持ち悪いのに この軽い食感と薄い甘さのチーズケーキ。
全然油っこくないこともあって、これだけが喉を通ってくれ、休憩時間の度に
も:『“おじさん”食べるー。』と、これだけをつまんで食べていました。
今回は、これで救われたなー。
合戦尾根を越えると、更に風は強まってきます。
稜線はもうすぐ。
でも、霧で燕山荘の姿がなかなか見えません。
あと少しなのに、また休憩。座っていたら さっき抜かした人たちが上がってきました。
そんなこんなで、トロトロ歩きの私。
やっとの思いで、燕山荘が見えてきて。
『到着だーー!』と喜ぶも、入り口がわからない。
ぐるぐると回って、それでも分からず(冬季入り口の建物とかうろついたり)
燕山荘エリアにいながら、電話をかける。
風が強く、膝をついてのしゃがみ込み状態でないと飛ばされる勢い。
ようやく入り口に着いてドアを開けると、
.
も:『あーーーー、死んじゃうかと思った。』
.
雪まみれ、風で髪もぐちゃぐちゃでほっぺは真っ赤。
そんなボロ雑巾のようなもおすけでしたが、優しい笑顔のスタッフさんたちは
笑顔で出迎えてくれたのでした。
燕山荘さん、やっぱり玄関で立って出迎えてくれる あの優しさがいいなぁ。
そんな事を思いながら、フラフラの状態で乾燥室に荷物を入れに行ったもおすけでした。
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←さあ!これからG・Wの登山報告がジャンジャンUPされますよ~♪
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ヒメちゃんと、山話に盛り上がるもおすけです。皆様こんばんにゃ。
ミーハーヒメちゃんは、およそ山登りなんてする感じの子ではないのですが
(私より10歳も年下だが、びっくりするくらい体力(&スピード)がない)
登山家の栗城さんを“隊長”呼ばわりし、そして小栗旬も好きという。
(つまり“岳”を、観に行くだろう。)
そして去年、昨今の山ブームに乗せられてか靴とザック、ストックは持っているという。
私の最近の山話を聞いていて『三歩クンの世界を見てみたい!』と思ったらしく、
も:『今度、松本で集合して山登ろうよ。』
と誘ったら、あっさり
姫:『わあ、行きたいですぅ~♪』
と、即答してくれました。
ただ問題は、体力とスピード。
普段平地を歩く速度でさえ、私の二倍くらい遅い。
果たして日の暮れる前にたどり着けるのか?
かなり不安要素も一杯だが、まずは次回チャレンジすることに。
ヒメちゃん、個人練習しといてね~。
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で、新・表銀座縦走。
準備が大変でした。
それから書きたかったのですが、また本日 北アルプスを登ります。
またもやテン泊装備で。
ですので報告はまとめて後日。
いってきます!
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石の湯ロッジでお客様にお料理を運んでいると。
常連のNさんファミリーから質問が。
N:『もしかして、ブログのもおすけさんじゃ・・・』
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まさか、ここでも発見されるとは!
の、もおすけです。皆様こんにちにゃ。
いやーー、びっくりしました。
お山をしている人がブログ村の登山ジャンルからみつけてくださって、
山行中にお山で声をかけてくださるなら分かるのですが、ここ石の湯ロッジさんでも
もおすけを発見してくださるなんて。
イヤイヤほんと、悪いことは出来ないですねー。(あ、するつもりはないですよ!?)
なんでもNさんは、若き頃は山屋さんだったとか。
立派な体格ですから、さぞかしガッツリ登られていた事でしょう。
Nさんファミリー、今度は是非お山の上でお会いしたいものです♪
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2011年 4月26日
韓国滞在三日目。
この日も、ホテルでお茶をしてから姉行きつけのお粥屋さん・ミカボンへ。
ここは私も前回連れてきてもらったが、とっても美味しい。
で、本日も三人共“アワビのお粥”を注文。
これです↓
三人共しっかり食べてから、行動開始!
私はエステに、姉&妹はお目当ての食器やさんに。
別行動して、夕方にホテルで合流。
ちなみにこの日のランチは。
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もおすけ:ロッティボーイのパン二個。
姉&妹 :朝と同じお粥屋さん&ロッティボーイのパン一個。
.
・・・・・偶然なのですが、基本的胃袋の構造が(大きさも)一緒なのね~。
ある意味、こんな元気な子供を三人も生んだうちの母ってやっぱり一番すごいわぁ、
等と思いながら、そそくさと夕食へと向かう。
この日の夕食は、スンドゥブ。
おぼろ豆腐とお野菜、トックなどが熱々の石鍋に入ったもの。
生たまごをかき混ぜて頂きます。
あの韓流ドラマの食事シーンでよくやってるように、平たい金属のスプーンで
ご飯を軽くスープに浸して食べる。
んまいっ!
何回食べても、んまいっ!!
で、ここの豆腐海鮮チヂミも頂く。
ここのチヂミは通常の薄いものと違って、豆腐の入っているせいでふんわり分厚く
サクッ、フワッです。
妹は『これ好きッ!』と、ご満悦でした。
その後、再び明洞でお買い物。
なんと私はここでも山グッズ、ノースフェイスさんのシャツを買ってしまう。
ノースさんは各国でデザインを展開させているものが多く、国によってデザイン・サイズなどが違う。
このデザインも日本にはないものなので、とってもお気に入り。
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で、夕食後は、姉&妹は足マッサージへ。
私は部屋に帰ってパッキングを。
翌朝は、私の山の都合で早々の帰国となりましたが、
買い物&食い倒れの三昧の毎日で、とっても楽しい旅でした。
お姉ちゃん、みっこ、また一緒に行こうね♪
.
←さぁ!明日からいよいよ新・表銀座パラダイス縦走録です!
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石の湯に来たらヒメちゃんに、
姫:『もおすけさんが来てくれて嬉しいですぅ~。なんかドキドキします♪』
とまで言われるもおすけです。
皆様こんばんにゃ。
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ヒメちゃんがここに来て、最初にお掃除の仕方などを教えてあげたからでしょうか。
ひな鳥の刷り込みよろしく、すっかり懐かれてしまいました。
も:『ありがとー。すっごい嬉しいけど、せっかくなら殿方にそんな台詞言われたいわ。』
と、返しておきましたが。
ヒメちゃんは、私が何を言っても笑ってくれます。
その顔がとっても楽しそうなので、こっちまで嬉しくなります。
忙しくてなかなかお茶する暇もないのですが、私もここにいるのは短期ですので
いる間に、ヒメちゃんと遊んでおきたいな~。
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2011年 4月25日 韓国二日目。
朝は7:30分に起床。
三姉妹と言えど、好みはバラバラで別々の飲み物を飲む。
朝ご飯は、ホテルでなく外で。
アジア飯は、外食が定番。だって、安くて美味しいもん。
今日の天気はこんな感じ。
キウイのスムージーと、もんきち先生。
今日も黄砂がすごいなぁ。。。
お茶をし終えた私達は、今日は現地ガイドさんが教えてくれたお粥屋さんへ。
待っている間もワクワクです。
そして待つこと数分。
三人の前にお粥が運ばれてきました。
三人とも、このアワビ粥。
あっさりさっぱりしていて美味でした。
このお粥屋さんを出てその足で私達は、パン屋さんへ。
姉:『お粥なんて軽いから、パン一個ぐらい入るよ。』
と、妹に説明をする。
向かった先は“ロッティボーイ”。
シンガポールで有名なパン屋さんで日本にはまだ上陸していなく、韓国でもソウルではここだけ!?
ここのパンはとっても独特。そして美味しい!
去年来た時も姉に連れて行ってもらったのだが、姉も私も大好きなのだ。
パンを注文して、焼きあがるのを待つ。
.
カウンターの向こうでは、お姉さんがてきぱきとパンを焼いてくれていました。
ふわふわの生地にコーヒークリームをトッピング。焼きあがる頃には中のバターが溶けていて
サクッ、フワッ、ジュッって感じがたまらないのである。
そして焼きたてのあつあつパンが、運ばれてきました。
妹:『うん!軽くて美味しい!これなら(朝食後でも)食べられる。』
も:『でしょでしょ?美味しいよねー。お母さんも好きなんだよ。』
.
などと我が家ならではの会話が繰り広げられる中、あっという間に三人揃って完食~。
満足するワタクシを表現するが如く、ロッティボーイ風呂に浸かるもんきち先生。
なぁんて遊んでいたら、妹が
妹:『違うよ。お姉ちゃん、こうだよ。』と。
おぉ。
さすが妹。かしこいっ!なぁんて感心しているもおすけを呆れた顔で見ている姉。
さて、腹ごしらえもしたし、今日は一日観光です。
雑貨屋さん、化粧品屋さん、食器屋さん等をぶらぶらして、お買い物。
で、お昼ご飯の時間になる。
お目当てのレストランに向かう三姉妹。
どうでもいいけど この二人、わたしよりずっと早足&健脚だ。
いつでも山を始められるよ、と言う私の一言は軽く一蹴されてしまうが。
二人共、山なんぞにはまたったく興味なし。
そしてお目当てのプデチゲのお店に到着。
プデチゲとは、韓国の兵隊さんが訓練中に食べる簡単な鍋のこと。
ありあわせの具材で手早く作って食べちゃう、いわば韓国風ちゃんこ鍋のようなもの。
強いて特徴を挙げるならば、ソーセージとインスタントラーメンが入るのが一般的。
観光客の少ないこの店は、私たち以外、全員地元の人。
この日も賑わっていました。
で、熱々の鍋が運ばれてきました!
熱々の麺とスープに溶けたチーズが絡む。
シーフードとトッポギ、ネギもたまらない。
もちろん、完食です。
そして胃袋もココロも満たしたもおすけ三姉妹は、この日唯一観光名所っぽい
キョンボックン(景福京)を見に行き、写真を撮る。
もの凄い真近で、シャッターを押す妹。
お兄さんもハズかしかろう。
.
この街と周辺は李朝風水の理念に基づいて、街が作られています。
山を背にして、真っ直ぐに道を作り、左右対称に街を広げる。
風水はアジアだけでなく、シルクロードを渡って遠くトルコやヨーロッパまで
浸透していると言いますから、すごい文化ですね。
そんなことを思いながら明洞へ戻り、お土産や頼まれていた母の買い物などを
ロッテ百貨店で済ます。
で、夕食はここのフードコートでそれぞれ好きなものを食べようと言うことになり。
もおすけは、これ。
流石に昼食はおなか一杯だったので、夜はいらないかも・・・と言っていたのに
この麺をしっかり完食。
でも、この日は朝8時から夜21時まで、食べ&お茶している時間以外は
ずっと歩きっぱなしだったので、まぁ良しとしましょう。
それにしても元気な三姉妹だ、と秘かに思っていたのですが
“こんなの当たり前よ。”と、ばかりに動き回る姉と妹を見ていると
も:『やっぱりもおすけ、一番体力ないや・・・。』
と改めて自覚したのでした。
.
←ええもぅ いつもの食べログですが何か?(開きなおり~☆)
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そんなわけでワタクシが、現在石の湯ロッジに再びいるもおすけです。
皆様こんにちにゃ。
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あれ?一体どこをどう動いているんだって?
実はワタクシ、石の湯下山→村会議員選のウグイス嬢→韓国旅行→燕縦走→石の湯
と、忙しい旅ガラスの様な日々を送っております。
思えば1月初旬、唐松岳登山からそのまま志賀高原(石の湯ロッジ)に入り、
それからはずっと長野。
実家に帰ったのは、韓国旅行の前の日だけ。
韓国から関空に戻り、そのまま松本入りする為になんと私は
韓国には山スタイルで入国したのでした。
(イヤほんとは街着を着たかったのよ~。でもうちに帰る時間がなくて。)
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まず、村議会議員選挙のウグイス嬢。
実はワタクシ、白馬山荘でお知り合いになってからと言うもの、
御世話になりっぱなしの、Hさんこと林さん自らの立候補と言うことで
ウグイス嬢としてのお手伝いをさせて頂きました。
企業でのお勤めを退職されてから、地元・長野県朝日村という上高地の麓の村を
活性化させたいという思いでの今回の立候補。
そして今も、山ほどのビールやら食材を背負子で担いで山に登る
現役の山屋さんでもあります。
そのバイタリティには、感心させられるばかりです。
結果としては、新人議員候補さん4人共が上位4位で独占状態で当選となる快挙で
林さんも新人・無所属の立場から2位での当選となりました。
『災害時、村が孤立しないように相互応援協定を結んで安心して暮らせる村にしたい。』
という林さんの思いは、今の日本にとっては必要な行政の活動とも思えます。
選挙カーで村を回っている時に撮った一枚。
のどかで綺麗な景色でした。
朝日村には沢山の枝垂れ桜が咲いていて、京都のお寺でしか枝垂れ桜を見ていない私にとっては
新鮮でした。
個人的には、複合型ショッピングモールが一つ出来れば、松本市のベッドタウンとして
そして田舎暮らしに憧れ移住する人など、どんどん増えて活性化するんじゃないかなぁ~、
と思いました。
林さん、今回も色々とお世話になりありがとうございました。
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で、ウグイス嬢のお仕事が終わって、急ぎ足で実家に帰り、
韓国旅行の荷造りと、新表銀座縦走のパッキングに追われました。
買い物したり、洗濯したり。そりゃもう忙しかったです。
そして韓国旅行。
関空で姉と待ち合わせて、三姉妹で初の海外旅行。
本邦初公開・もおすけの姉と妹です。
関空って、綺麗で広くて大好き。
ここで昼食にしようと、レストラン街へ向かう。
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姉:『何にする?パスタ?それとも中華?ここで臭いもの(にんにく入り)食べといて
韓国でやられないようにしとく?』
妹:『・・・お姉ちゃん、誰に対してそんなに戦闘体制なの??』
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パワフル姉は、言う事が違います。
結局、戦闘体制でなくっても、現地で自分達もキムチを食べれば他人の匂いも気になるまいと
ここでは当分食べないであろう、パスタを選びました。 美味しかった。
で、午後には、韓国・インチョン空港に着陸。
ここからDFSへ移動して、石の湯ロッジの鈴木さんに頼まれた『カタツムリクリーム』を購入。
なんでも このカタツムリクリーム。
カタツムリの粘液が入っているそうで、この粘液は自己免疫力が高いそうな。
『韓国では、今このカタツムリクリームを持っていない人は、一人もいません!』と言う
現地ガイドさんの言葉を鵜呑みにして(!?)お薦めメーカーのIt’skinのものを購入。
ついでに自分の分も。
ホテルに着いて、明洞をブラブラ観光。ここは買い物天国。
化粧品から、安めの服からお洒落着までいろんなお店があります。
もちろん、美味しいお店も沢山♪
化粧品を買ったりしてから、夕食へ。
本日は焼肉~。
ケジャン、ナムル、ポテサラ、チシャ菜、キムチ、ヤンニョン・・・。
そして、すき焼き煮のような味の一皿が来て、お肉が焼かれ。
パクつく三姉妹。
続いて海鮮チヂミも頼んじゃったりなんかして。
更に小さな冷麺も登場(もちろん一人一つづつ)。
お肉やチシャ菜、ケジャンのお代わりもして。
見事に完食~♪
〆のフルーツもしっかり食べます。
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食後の腹ごなしにと、再び明洞の街をブラブラ。
夜遅くまで賑やかなソウルの街を存分に楽しんだ初日でした。
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