【もおすけ日記】6月 涸沢岳&北穂高岳へアタック・2
あーーーもーーー暑さ全開ッ!の、蒸し暑い関西から皆様こんばんにゃ、もおすけです。
いやもう暑いのなんのって。
暑いんですよ。
何の装飾語もいらない位に、暑い。
『何も動いていないのに、じっとり汗をかくなんていつ以来だろう。』と考えれば。
フリースを着ていた時期が、昨年6月~今年5月まで。
で、来月から、再び平均気温10度位のお山の上へと登る。
私、一年中フリース着てるんだ…
去年の“とろける様な”暑さだったという関西の夏を知らず、今年も夏を知らぬまま北アルプスへ。
お蔭で“夏らしさ”はちっとも満喫できません。
カキ氷、花火、すいかに麦茶。
桃に葡萄にゴーヤに茗荷。
浮かぶものといえば、食べ物が多いけれど(そればっかりなんだけど)
それはそれ、その分 夏山ならではの景色を満喫してこようと思います。
それではフリース姿の“着ぐるみ状態”が私の日常姿となりつつあるもおすけの、
涸沢・北穂アタック報告・第二弾でございます。
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2011年 6月2日 快晴
本谷橋からしばらくして、ようやくアイゼンを着ける。
アイゼンを着けると、途端にターボがかかる私。
だって、荷物が軽くなるしガンガン歩いても滑らないから(と言って先日滑落しかけたが)。
とにかく、一気にペースが上がる。
それでも本谷橋からは、夏道が出ているところと残雪のミックス。
やっぱり歩きにくい。
そして、だらだらと続く登り坂。
も:『早く涸沢ヒュッテに着いて、おでんが食べたいよぉー。』
考えることと言ったら、この一点のみ。
リンちゃんと二人、黙りがちになりながらも登って行くと ようやく視界が開けてきた。
涸沢ヒュッテさんだ。
それにしてもリンちゃん、細くて長い(そして羨ましい)。
何をするにも極端と言われる私ですが、アイゼン同様 ゴールが見えると途端に早くなります。
あっという間にリンちゃんを追い越し、ガンガン登る。
でも、いつもながら『山荘マジック』。
山荘が見えてからも、ゴールまでは実に遠い。
空気がクリアだと、あんなにも近く見えるものなのか。
歩いても歩いても、全然辿り着かない。
単純な私は、すぐに飽きる。
も:『もう辛抱できない、おやつだおやつだ。』
一人勝手におやつを食べる。 雪渓と・パン・オ・ショコラ。いやー似合うねぇ。
ここまで我慢してた おでんの為の胃袋に、パン・オ・ショコラの沁みる事。
最高に美味しい。
も:『リンちゃんも食べない?』
リ:『いい。(おでんまで我慢する人)』
完全に“蟻とキリギリス”で言うキリギリス人間の私は、パンで簡単に胃袋を満足させてしまった。
それでも、まだまだ道のりは長い。
ずーーっと着かないんちゃうか?と思わせるような、長い雪渓。
あーもーだるーい。
でもリンちゃん、結構絵になってるから頑張って。
ビール~、おでん~~、ビール~~・・・
残りわずかと言う所でフガーーーーッとエンジンをかけ、駆け登ってやっと到着。
ヒュッテのスタッフさんは、雪の中から小屋を掘り起こしていました。
受付の入り口を教えて頂き、幕営の手続きを。
そして、みさわさんを探す。
み:『あ!もおすけさんだよね?』
と言われ、うん!と答えながらも、何でわかんないんだ?と思ったら
帽子にサングラスにフェイスマスク。
日焼け防止の為に肌を1ミクロンも出していない私を、わかるはずもないか。
聞けばみさわさんは、13:30には着いていて、
そして、わざわざ到着のビールを我慢して待ってくれていたと言う。
ありがとう、みさわさん。
さあ!ビールだおでんだ乾杯だーー!!
お二人はビールとおでんの“ビールセット”を、下戸な私はおでんのみで乾杯♪
もおすけ、さつま揚げが好きなのね。
嬉しくって、おでんが食べたくって、テンション上がっちゃって単品で7つも注文。
この後すぐ晩御飯。 明らかに多い。
でも、食べたかったのよー(誰に言い訳?)。
でも、手作りで毎日仕込んでいると言う涸沢ヒュッテさんのおでん。
大変美味しゅうございました。
殆どのお客さんが、ビールセットで注文するのもわかる気がします。
この景色を見ながら、おでんにビール。これ以上の幸福があろうか。
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テラスで景色とおでんと達成感と再会の喜びに浸って。
体が冷えだした頃に、テントに戻ります。
マメ男なリンちゃんは、自分のテント前にこんなものを設営。 物干し竿でございます。
マメだなー、几帳面だなーさすがA型だなーーと感心しながら、
私はこの風景がうれしくって、またパチリ。
テントから見る風景は、小屋からのそれとは少しだけ違うの。
大地に近い視点の低さからか、テントの大自然との一体感が そうさせるのでしょうか。
テントから見える風景の方が、よりこの大自然が肌に近い感じがします。
それが、また私を興奮させるのです(そして周りは大迷惑)。
各々のテントで夕食を取り、
この日は、なめことオクラと茗荷入りおうどん(この具材はこの後、当分続きます)
一番大きなみさわさんのテントで宴会。
明日の行動予定を立てて、解散。
夕暮れ時の涸沢ヒュッテ。
テントに明かりが灯る。
雪の上でのこの風景を見てみたかった私は、大満足。
涸沢小屋の明かりも、温かいものでした。
明日もどうか晴れますように。
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コメント
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みさわさんへ
ほんと、徳澤までは退屈ですよね。
でも、徳澤で軽くご褒美(ソフトクリームとか)があるから頑張れます。
逆にそこから先の横尾までとか涸沢までがしんどいです、私の場合。
おでんという三文字を呪文のように唱えてました(だから食べ過ぎたのか?)
あそこのおでんは、最高ですな。
投稿: もおすけ | 2011年7月 2日 (土) 21時52分
アレですよ、上高地~涸沢までは独り黙々と登っていたので疲れたww
特に上高地~横尾は退屈極まりなく(;´Д`)
独りで歩くところじゃないですね、あそこはw
そして、やはり涸沢のおでんセットは美味い(。・_・。)
投稿: みさわ | 2011年6月29日 (水) 23時30分
しゅーころさんへ
上高地のニュースは、すぐに耳に入りました。
復旧作業が一日も早く進んでいくことを願うばかりですね。
やっぱり自然には、およそ敵わないニンゲンですね。
山めし礼讃さんへ
ハイ、本当に美味しかったです。
表面のチョココーティングが、取れ落ちようとも。
雪の涸沢は、山頂まで行かなくとも楽しめます。お薦めです。
投稿: もおすけ | 2011年6月28日 (火) 22時33分
素晴らしい景色ですねー。
雪渓と・パン・オ・ショコラに一票!(笑)
紅葉の涸沢も素敵ですが、雪の涸沢もいいですねー!
投稿: 山めし礼讃 | 2011年6月24日 (金) 08時05分
上高地公園線で土砂崩れがあり、寸断されて孤立状態のようです。
まだまだ山におられると思いますが、気をつけてくださいね。
投稿: しゅーころ | 2011年6月23日 (木) 23時15分