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2011年8月

2011年8月29日 (月)

【もおすけ日記】移住ライフのささやかな夢・2

皆様の反応に、あれ?そんなに驚く?と本人が一番驚いているもおすけです。
皆様お暑うございます。

も:『松本に移住すんね~ん♪』と報告する度に、もの凄い驚かれよう。
でもイヤもうそれより何より、関西は暑っついんですわ

ひと夏 白馬で過ごしただけで、もおすけはすっかり関西の蒸し暑さに耐えられない体となってしまいました。

湿度92%って。

もうそこまできたら、水の中にドブンと浸かった方がなんぼか幸せです。
そう思えるくらい逃げ場のない蒸し暑さが、ここ関西にはあります。

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で、何で移住までするの?と言う友人達の問いかけに、改めて考えてみた。

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住みやすい気候     松本>神戸  まだ冬は経験してないが夏の暑さだけでも軍配は松本に。

山へのアクセス      松本>神戸  言わずもがな。北アルプスが目の前だなんて。

交通の楽ちんさ      松本>神戸  車だけで考えると関西都市部より渋滞は少ない。

物価の安さ        松本>神戸  果物&きのこ王国。でも瀬戸内のお魚が食べられないは残念。

ラジオの楽しさ      神戸>松本  “ありがとう浜村淳”が聞けないのは すごく残念。

パン&ケーキ屋さん   神戸>松本  パン屋さんは神戸は日本一密集してると思います。

空気&水の綺麗さ    松本>神戸  北海道には敵いませんが。それでも綺麗です。

景観のよさ        松本>神戸  北アルプスが一望って山屋にとっては最高の贅沢ですよね。

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と、ちょっと考えただけでも、圧倒的に長野に軍配が上がる。
でもやっぱり一番は、『北アルプスが近い。』こと。

行くまでに一晩、時間もかかってお金もかかって『○○岳に行くぞーー!』って感じだったのが、

も:『あ。明日の休み、晴れそうね。じゃあ行こうかな。』

って、仕事終えてから車に乗り込んで、2時間で登山口に着いて
もおすけ号(私の中ではキャンピングカー)で十分熟睡出来て、朝一番から登り始められる。

しかも日帰りも容易いし、二日あれば縦走も十分にできる。
これ以上の幸せがあろうか。

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イヤない。

そんなわけで、早くも松本に移住したいもおすけのささやかな夢・パート2です。

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実はこの関西の蒸し暑さにやられて、ワタクシ『山に登りたい』気持ちさえ失せかけていました。
そんなだるいこと、する気にもなれない(テン泊装備を担いでいた人とは思えない発言)。

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でも。

怪我をして一ヶ月経って、先日登山用品店に行ってディスプレイしてるテントを見たら。

も:『あーー。早くこの中に入って、コーヒーとか飲みたーい!』

と、思ってしまった。

そう。
登り降りより、ピークを踏むことより、テン泊がしたい。

あの冷たい空気の中、心も体もあったまる料理を作って はふはふと頬張る。
満腹になった後は、お湯を沸かしてカフェ・オ・レを淹れる。
最高の景色を眺めながら、ホッとするひと時。
これがたまらないのだ。

加えて、山渓の山ごはん特集なんて読んでいたら、更に行きたくなった。

もおすけのささやかな夢。

自分でベーコンとかスモークチーズとか、燻製を自宅で作ってそれを山に持って行きたい。
それから安い果物を使って、手作りのジャムも作りたいな。
手作りの桃のジャムなんて、長野じゃなきゃ出来ない贅沢品。
ブルーベリーもイチゴもりんごも、ジャム放題いや作り放題だ。

寒いから、乾燥野菜も出来そうだよね。
信州味噌の本場だから、味噌玉を作ってこれからの季節、美味しい豚汁なんてのもいいねー。
きのこ狩りなんて出来るようになれたらいいなぁ。

北アルプスが近くなった分、乾物だけでなく贅沢食材(生鮮野菜や調理品)を持っていって
お山の上でご馳走が食べられる。

美味しいケーキだって標高3000mまで担いで、山頂で極上の珈琲タイム。
そんなことも、近場だからこそ。
日帰りで簡単に出来ちゃうのだ。

気軽に日帰り北アルプス。
帰りには、美味しいお水を汲んで帰って。

美味しいものありき、のもおすけの山登りですから
今から夢が膨らむばかりでございます(暇だしね)。

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2011年8月26日 (金)

【もおすけ日記】移住ライフのささやかな夢・1

姉に車(新車)を買ったよ、とメールで報告したら。

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姉:『車は新車だけど運転手はちょっと古くなってきてるから、ケガすると治り遅いよ。』

ですって。

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ムカッ。

私より古いお姉ちゃんに、言われたくないんですけど。
と、文句を言ったら。

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姉:『一人くらい、はっきり言う人がいないとね。』

と来たもんだ。

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ムカッ。

だもんで、悔しいから

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も:『お姉ちゃん一人で、三人分くらいに言われてるのと一緒だねー。』

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と返しておきましたが、何を言っても負け負けのもおすけです。
姉にも母にも妹にも叶いません。
皆さん深夜にこんばんにゃ。

外では『一つ言ったら三つ帰ってくる。』と言われるもおすけですが、
家の中では、やられっ放し。
だって、あの人達は『一つ言ったら十個返してくる』んですから。
叶うはずもない。
あなおそろしや。

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信州に移住するよー、と周りにも言ったら。
大抵の私の行動に慣れている友人達も、さすがに今回は反応が大きかった。

驚くのもわからなくはないけれど、私にしたら“ようやく”って感じなので
私自身は、急な感じが全くしないのですが。

『山好きだから、長野に引っ越すわ。』は、驚くのかもしれない。

(極めて自然な発想なんだけど・・・)

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ちょっと前の話。

移住にあたって、車を検討していた時のこと。
さぶちゃんにメール。

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も:『ね~、雪国で山にも行けるお薦めの車ってある?』

さ:『四駆だったら、なんでもいいんじゃない?(てきとーO型ロボット)』

も:『……  -_-;  』

なので、同じ質問をリンちゃんに投げかけると。

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リ:『山仕様なら、四駆でフルフラットがいいよね。普通車なら○○、△△、□□、
   軽なら○○、△△、□□。軽で高速乗るならターボがあった方がいいよ(完璧A型ロボット)。』

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ありがとうリンちゃん。
私が欲しかったのは、その金の斧です。
で、早速PCで検討。
最終的にお店に行って、即決してきました。

結局、軽自動車の四駆のターボにしました。
そしたら、父の普通車よりずっと高くついてびっくりした。

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でも。
車が届いたら。

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もおすけには、秘かな夢があります。

それはねー、車にねーー、いっつも“お風呂グッズ”を常備しといて
買い物帰りに遊び帰りに、そしてもちろん山帰りに温泉に入って帰ること!

随分高い買い物の割には、小さな夢じゃないかって?

でも、よく温泉に行くと“私しょっちゅう温泉に行ってます”的な
プラスチック籠にお風呂道具一式を持って入っている人、いるじゃないですか。

あれをやりたい!
是非やりたい!
初めて来た旅帰りの遠方の入浴客じゃなく、あっち側の人になりたいわけです。

行く先々で、温泉三昧。
嗚呼、なんて幸せなんだ。

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そしてもう一つのささやかな夢は。

それは、『マイカーをキャンピング仕様にカスタマイズ☆』です。

とは言っても、まだ車も新しいし機械系作業はとことん苦手だし
大きな改造とかはしません。

でも。

夜のうちに車を走らせ、登山口に着いたら。
後部座席をフラットにして、シュラフベッド。
小さなテーブルを出して、ご飯作ったり珈琲淹れて本を読んだり。
そこはもうすっかり“もおすけのセカンドハウス”なわけでございます。

父の車だったら“匂いがつく”と、禁止されていましたが自分のだも~ン。
ラーメンだってカレーだって作れちゃいます(作ります)。
キャンドルランタンの明かりだって、灯せちゃうもんねー♪

いやもう考えるだけで最高だ。
興奮して眠れないぞ。

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と、こんな話を友人にしたら、

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友:『なんかさ、部屋に帰らないで駐車場の車の中で寝泊りしてるんじゃない?』

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イヤ、私ならありえるかも。
(油断ならないぞ。)

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移住も車も、山登りも。
とにかく夢が広がっているもおすけであります。

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2011年8月25日 (木)

【もおすけ日記】発表☆信州に移住します!

先日のNHKのTVで、さぶちゃんの甥っ子ちゃんが保育園行事で富士登山をしている所が映るというので、母とかぶりつきで見ていると。

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母:『甥っ子ちゃんて、この中のどの子なん?』

も:『え、そんなん会ったことないし わからへんよ。』

母:『それなら、叔父(さぶちゃん)になんとなく似てる子はおらへんのかいな。』

も:『…さぶちゃんの小さな頃の写真だって見たことないし、それって遠すぎて似てないと思うよ。』

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母の無茶ぶりに反論するも、人に振っておきながら画面が変わっていくTVにもう夢中の母。
人の返事なんて聞いてやしない。

こんな勝手気ままな母を皆さん、どう思いますか?
次女のもおすけです。
皆様こんばんにゃ。

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TVの中の小さな子供達は、大人顔負けで丹沢の塔ノ岳、富士山と頑張って登っていました。
こんな大変な企画をする保育園の教育方針て、すごいなぁ。
頭が下がる想いです。
でも、小さな頃の体験ってその人の原風景になることが多いから
子供達にとって、山が近いものになるといいな。
そんな風に思っています。

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で、更新サボって何をしていたかと言うと。

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ワタクシ。

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信州に移住します!

そう、リハビリもそこそこに壮大なる計画とは、
正に移住計画だったわけです。

『こんなに山い通うなら、住んじゃったほうが早い!』と昨夏、山小屋バイトへ。
でも北アルプスは夏山シーズンしかいられないから、秋からは また山通いとなるわけで。

『それなら信州に住んじゃった方が、早いしシアワセなんじゃな~い?』

と、この発想を実行に移したワケです。
でもこれが、私にとっては最高のシアワセ♪

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初めて信州に訪れたのは、中学の修学旅行。
その時『嗚呼、こんな所で暮らせたらいいなぁ。』と、ふと思ったのをはっきりと覚えています。

それよりも強く“こういうところに住みたいな。”と思ったのは、北海道。
真剣に移住を考えた時もありましたが、実行には至りませんでした。

それが、白馬山荘での山小屋バイトを終えて松本の街に降り立った時。

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も:『あ、ここに住みたい。私の住むところはここだ!

と、それはもう直感的でした。

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城下町の風情が残る、古い日本的なお店やゆったりと流れる時間。
近代的な街でありながらも、そこかしこに湧き水が出ている自然の豊かさ。
街着スタイルの人の中に、大きなザックを背負ったクライマー達が入り混じっている光景。
そして何より、街から北アルプスが眺められる贅沢。

これら全てが大好きになったので、住むことに微塵の迷いもなく一刻も早く行動へと移したく
去年の秋から松本に住みたくて、実はもおすけウズウズしておりました。

なので来月には、荷物をまとめて引っ越す計画です。

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その為に車も買いました!
もちろん、山仕様の4駆です。(そしてこれで文無しに)

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私の人生の選択基準は、『楽しいことに時間を使う。』なので、
たっくさんお山にいける時間がある方が、シアワセな人生なわけで。

もちろんその為に、働かなくてはいけないし、嫌なこともあるでしょう。
自分の為に時間を使えない時も来るかもしれません。
だからこそ、動ける時に思いっきり動いておこうと思うのです。

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今回の移住計画に於いて、つくづく私の人生の基準は“物欲”でも“お金”でもないんだなぁと思いました。

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今回、移住にあたって新しい買い物は必要装備だけ。

器好きなワタクシですが、器も雑貨も一切買いません(宣言)!

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車。 冷蔵庫。 掃除機。 ストーブ。(これ等はないと不便なもの)
そして、お客様用のお布団だけ。

住む所は、新しいお洒落なマンションでなくてもいい。
(北アルプスが見えるとこがいい。)

沢山の洋服も、物も要らない。
(気に入ったものだけに囲まれた、シンプルな暮らしがベスト。)

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それよりも!

楽しい時間が多い毎日。

沢山の友達と、山に登ったりご 飯食べたり呑んだり。
そんな時間の方が、私にとってはずっと大切で幸せだと感じます。

レンジも要らない。固定電話も要らない。TVもいらな~い。
PCデスクも、オーブンも食器洗浄機も必要ナシ。
クーラーも、ベッドもいらな~い。

その代わり。

ずっと実家で眠らせていた、漆器一揃えと古伊万里のお皿を持っていこう。
ルームライトは買わず、ちょっと改作して作ってみよう!(ワクワク)。
今はインテリアをどんな風にするか、考えるだけでワクワクしております。

山暮らし(テン泊ライフ)をしていれば、自分にとって何が必要かが見えてくるから
余計な買い物をしなくなると思います。
モノに限らず、自分の人生にとって必要なものが見えてきて
どんどんシンプルになってくるし、いろんな事が楽ちんで幸せになれます。
本当です。(ウソだと思う方、試しに十日間くらいテント生活してみることをお薦めします)

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『北アルプスの麓に移住。』

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山を登る人なら、誰でもちょっと憧れたりしませんか?

その夢が叶って、もう今はワクワク&ウッキー♪
捻挫してたことなんて、もはや忘れつつあります。

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お山の友達、もおすけ邸をベースキャンプにしてね~♪
もおすけファミリーや山登らない友達も、是非是非遊びに来てね~♪

関西の友達も、横須賀の友達も。
もおすけ邸に遊びにきてくださいね。
ウキウキ顔でお待ちしております(一番乗りは誰だろう?)

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2011年8月21日 (日)

【もおすけ日記】槍ヶ岳の虹

先日、お風呂の掃除をしていたら、いきなり背後から『ペッ!』と言う声と共に
雑巾が飛んできてもおすけの頭の上にポンッ!

キャッ!とびっくりして、顔を上げたら目の前の鏡には
網戸をこっそり開けて、最高にいたづらっ子の顔した母が。

も:『しんじらんなーい!人に雑巾投げる人なんている?』

と言っても、明らかに背伸びまでして覗いている母はウキッ!と言う
嬉しそうな顔して

母:『ちゃんと働いてるか、チェックや!』

と捨て台詞を残し、ウキキと笑いながら去ってしまわれました。

皆さん、こんな“お母さん”ってどう思いますか?のもおすけです。
お久しぶりでございます。
ちなみに私がこんな事をしようものなら、母はムキーーーッ!と烈火の如く
怒り散らすに違いありません。
絶対そうです。

でも、『私はええんや。』です。

最近、そこかしこで『ほんと自由人だねぇ。』と言われるもおすけですが、
この人の自由人っぷりには、逆立ちしても敵いっこないです。
(人に言うことと自分がすることが無茶苦茶。)
そんな最強の母を持つ自由人もおすけのぶろぐ、久々の更新でございます。

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三俣山荘からの風景。

霧が深くて、窓からの景色が全く見えない日などは、初めて訪れたお客様から、

客:『晴れていたら、ここから山とか見えるんですよねぇ。』

と、展望レストランから残念そうに聞かれたりします。

見るどころか!

ここ三俣山荘では、三俣蓮華岳・鷲羽岳はすぐそこに。
天気がよければ鷲羽岳の奥に水晶岳が。
そしてなだらかな稜線の祖父岳を一望でき、その反対側には
北アルプスのランドマーク・槍ヶ岳が目の前にどーーんと見えるのです。

7月のとある夕暮れ。
降っていた雨が上がると、大きな虹が。
180度の大きな虹は、時間が経つと共にどんどん色を増し
鷲葉岳から槍ヶ岳をバックにくっきりと、空にかかったのです。

1107111_                    鷲羽岳方面から、

110711_4                     槍ヶ岳にかかる虹(無修正でこの色です)。

客:『これは、最高の景色だなぁ。』

と、出来上がった夕飯をそっちのけで、パチパチパチ。
もう、夢中でシャッターを切っていました。

大きな虹は、時間の経過と共に二重の虹に。

110711_3                        虹って七色なのよねぇ。改めて実感。

.     

客:『ご飯も食べなきゃいけないし、写真も撮らなきゃいけないし忙しいなぁ。』

なんて言いながら、嬉しそうにシャッターを押してらっしゃいました。
この虹、なんと驚くことに1時間も空にかかっていました。
三俣に来て、最初に見た虹の空でした。

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そして現在もおすけは。
リハビリもそこそこに(!?)なんと来月に向け、壮大なる計画を立てております。

はて、次はどんなこと!?

次号にて発表しますので、どうぞお楽しみに~♪

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2011年8月15日 (月)

【もおすけ日記】三俣山荘のサイフォン珈琲

さぶちゃんから、『槍ヶ岳から大キレットを越えて、北穂高小屋でビール中~♪』とメールが。

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も:『こんな晴天に恵まれてるのは、日頃の行いのお蔭だねぇ。』と言えば、さぶ姉さんからは

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さぶ姉:『すっかり登山家になったさぶは、部屋に収まりきらないお山の道具を
     至る所に撒き散らし、“触るな!”とお山の大将ならぬ おウチの大将ップリで、
     とても普段の行いが良いとは言いにくいですが、お天気がいいのは何よりです。』

と、メールが。

さぶちゃんが、北アルプスの稜線を闊歩している間に暴露ブログと化している
もおすけ日記のもおすけです。
皆さんお暑うございますね。

リアル姉&お山の姉から、言われ放題のさぶちゃんですが
きっといつもの広い心で(大らかO型ロボット)、許してくれることでしょう。

そして私は、あっつい暑い関西で思考能力も行動能力も
全ての機能とやる気を溶かされ、行動不能状態です。

嗚呼。

暑い関西には、もう住めない。

とかぼやきながら、畳の上で寝っ転がってうだついております。
本日も、そんなぐうたらもおすけの送る三俣日記でございます。

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三俣山荘といえば、美味しいお水。

そして黒部の源流とも言える、美味しいお水を引いて淹れるサイフォンコーヒーが有名です。
私達山小屋バイトスタッフも、このサイフォンコーヒーの淹れ方を教わります。

私達が初めて淹れ方を教わる時、伊藤支配人自らが淹れて下さいました。

伊藤支配人といえば、著書・『黒部の山賊』が有名ですね。

この本は、本当に面白いです。
あっという間に読めてしまいます。
お山では不思議なことも不思議ではないんだな、と改めて思わせてくれる
そんな本です。
下界ではなかなか売っていないので、ここ三俣山荘で買っていかれる人も
とっても多いです。(私もその一人です)

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ちょっと早めに山荘について。

山を眺めながら、珈琲とケーキで寛ぎの読書タイム。

最高に贅沢な時の過ごし方だと思います。

110707_7

やっぱり山には、珈琲がよく合います。

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2011年8月14日 (日)

もおすけ日記 三俣の雪形

リンちゃんの雲丹蔵ブログでも書いていましたが。
我等らが山バカトリオの一員・さぶちゃんは、現在立山から上高地までの大縦走中。
昨日、さぶちゃんからメールで、どうやら三俣山荘にテントインした様で
こんな写真が添付されていました。

110711_3

お。

ここって、私が背負子で記念写真を撮った場所よねー。

      110726_                      この後、ワタクシ靭帯切りました。

そんな縦走を一人謳歌しているさぶちゃんですが、先日さぶ姉さんから

私宛にこんなメールが。

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さぶ姉:『弟さぶは近々山行くみたいですが、途中 お山の姉さんに会えないという現実に
     ショックを隠せないらしく、それを母(悪魔)は楽しそうに私に教えてくれました(笑)。』

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う~ん、さぶちゃんてば、カワイイじゃない。
本人が山に登って、このブログを読めないことをいいことに書きたい放題のもおすけです。
皆様こんにちにゃ。

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で、そのさぶちゃんは本日、西鎌尾根を通って槍ヶ岳へ。
ひねくれ者の雲丹蔵(リンちゃん)は、今夜から南アルプスへ。
みさわっちも、どちらかに縦走のご様子で。

で、もおすけは家で腐っているかと言うと、もう次の始動の準備に取り掛かっています。
(足は動かせない分、脳ミソと心は盆踊り状態(動きまくり)。)

今はお山にいけないもおすけですが、本日は三俣山荘からアップ出来なかった写真の報告をさせて頂きます。

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雪解け時期、この三俣山荘から見える二つの雪形があります。
雪形とは、雪解けの時に残った雪が動物などの形に見えたり
逆に解けた雪に囲まれて、地面が何かの形に見えるというものです。

ここ三俣山荘では、なんとウサギとクマが顔を出してくれています。

うさぎがぴょ~~ん!

110711_2

で、それを追う様に(てことは狩っているのか?)ウサギの後にくまがぴょーん。

110711_

この雪渓も、日を追う毎に解けて今はもう違う形となっていることでしょう。

このウサギとクマは、山荘側から三俣蓮華岳の斜面に見ることが出来ます。
皆さんも、三俣のお越しの際は是非見つけてみてくださいね。

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2011年8月11日 (木)

【もおすけ日記】ようやくヘリが飛ぶ!

お客様も出発されて、掃除も済んだ静かな山荘の朝。
そこに、どこからともなくプルルルル…と呼び出し音が。

すると、涼しい顔して

『ハイ!三俣山荘でございます♪』と、エプロンのポケットから子機を取り出し
電話係に徹するオンナ・もおすけでございます。

朝に晩にと,あまりに普通の顔してポッケから取り出して話し始めるので、
皆からは『ドラえもんのようだ。』と言われましたが。
だって、これが一番便利なんだもん。

皆さんお怪我などされていませんか?
もおすけのように怪我しちゃダメですよ。

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2011年 7月30日~8月5日

連日、これでもかって言うくらいにヘリが飛ばない。
正確には、ヘリが飛べない。
のだ。

山の上が晴れていても、ヘリポート上空が霧がかかって飛べなかったり
ヘリポート自体にヘリが来られない状態の時も。

ケ:『こうも続くと、来ないのが普通な気がしてくるよね。』

.

ほんとに。

そんな気にさえなってくる。
でも、水晶小屋への荷上げが出来ないのは、相当深刻な状況。
加えて水晶小屋へ食材を供給しているこの三俣山荘も、食材が減りつつあり
深刻な状況になりつつある。

そして、私の足にも変化が。

これまで痛みが全くなかったのに、ここに来て痛い所が出て来だした。
それを医局の先生に伝えると。

先:『ギプスが当たっているからでしょう。』

と。

そうなんかな?と思いながら、ギプスが当たらない様にガーゼを当てて下さるも。

でも。

違う。
ギプスのせいじゃない。

ふくらはぎの外側が、中から痛い。
そして内くるぶしの下も、痛くなってきだした。

奥:『大人しくしときなさいって言ってるのに、動き回るから~。』

とも言われたが、歩いている時、動いている時。
この痛いところに、負担はかかっていない。
自分の中で、どの動きで負担がかかっているかいろいろ思い当たってみるも
見当がつかない。
あるとすれば、一番可能性が高いのは“和式トイレ”だ。
実際これが、一日の動きの中で足首に一番負担がかかっているように思う。

.

標高が高いと痛覚が鈍る。

と言うもおすけの仮説が正しければ、むくみまくっていた足のむくみが引き、
むくんでいて分からなかった本来の(!?)痛みが、出てきだしたのか。
今まで全く痛みがなかっただけに、今になって少し心配になってきました。

.

そして、今日もヘリは飛ばない。

防災ヘリの前に、荷上げのヘリが飛ぶと思って毎日様子を見ていたのだが。
来る日も来る日も、飛べないのだ。

怪我をしてから、かれこれ11日が経つ。

U:『ヘリが飛ぶ時には一度降りて、出来れば診てもらった方がいい。』

と、初診で言って下さっていたU先生。

既に下山されているが、まさかここまで延びているとは思っていないだろう。
もちろん奥様も、私達もだった。

そして軽い痛みよりも、靭帯の様子が心配になってきた。
切れてから、変なくっつき方をしてはいないか。
大きな骨折ではないだろうけど、ヒビとか入ってるの?

だんだん心配になってきたのと同時に、荷上げヘリはいつ飛ぶのか
予測がつかない天気予報が続く。

.

結局、医局の先生・奥様と私で、明日荷上げヘリが飛ばなかったら
防災ヘリで下山して、病院へ搬送→診察 
と言うことに決まった。

医局の先生には、紹介状の準備をしていただく。
で、毎晩『明日は下山かも。』と、化粧品や寝具を出し入れしていた毎日だったが
『さすがに今夜が最後よ。』と言いながら、布団に入る。

寝の体勢に入ったと同時に、すーぴーとカワイイ寝息が聞こえる もっちや
私と同じく、朝は弱いくせになかなか寝ないで起きてストレッチなんかしているケイちゃん。
21時になると『あ!もう寝る時間ッ!!』と、誰よりも早く床に就くたかちゃん達と、
楽しく寝るのも今日が最後?
次はいつ帰ってこれるの?

などと思いながら、床に就く。

-----

2011年 8月6日 快晴

K:『あ。 晴れてる!今日は飛びそう!』

Kさんの声で起きる。
従業員部屋のカーテンを開けると、空は久しぶりに明るい。
槍の稜線もくっきりと見えた。

今日は飛ぶかも。

朝食時、今日は荷上げヘリが飛べそうだから、とみんな準備に追われる。
もちろん私は、身支度をする。

そして約一ヶ月ぶりに、水晶小屋へ向かってヘリが飛んだ。

水晶小屋に二回。
三俣山荘に二回。
二回目は、人送。

つまり私が乗って、雲ノ平・水晶へ荷上げ&荷下げで巡回し、
七倉のヘリポートへと降りる。

ヘリが飛んできてもの凄い爆風の中、乗り込む。

も:『ニッシー、色々ありがとうね。迷惑かけちゃってごめんね。』

と、今回荷上げのヘリ誘導を初めて任され、終始緊張して乗り込む時まで間近にいた
ニッシーに礼を告げながら、シートベルトを締める。

飛行機よりも離陸感が薄いふわりとした感覚で、上空に浮いたかと思いきや
三俣山荘が眼下に見え、皆が展望食堂のテラスから手を振ってくれていた。

あっという間に、そしてどんどん小さくなる三俣山荘の赤い屋根と皆。
奥様もケイちゃんやもっちやKさん・たかちゃんもみんな手を振ってくれている。

すっごく寂しくって、涙が出そうになった。

.

せっかく皆と仲良くなれたのに。

ベテランもっちや、同期のケイちゃん・たかちゃん・ニッシー。
甘いものが出ると、最高に嬉しそうなにっこり笑顔なる伊藤さんに
毒舌では誰も敵わない(!?)、それでいて愛情あふれる奥様。
新しく来たバイトさん達に、水晶小屋の圭さん夫妻にナミちゃん。

三俣山荘の日々があっという間の出来事のように、あっという間にヘリは高度を上げ、
山荘から離れていってしまいました。

-----

でも、そんな気分の中でも ヘリからの景色は素晴らしく
目を見張るものがありました。
ヘリコプターは白馬山荘入山時で経験済みですが、その時よりも視界がよく
特に空中からの雲の平の景観は、正に『雲上の庭園』でした。

も:『ああ、晴れた日に休暇でここに来たかったなぁ。』

心からそう思いました。

ヘリの中から数枚写真を撮ったのですが、それはまた次回に。

こうして私は防災ヘリ&県警の皆さんにお世話になることなく、
ギリギリのところで、無事に下界へと降りることが出来たのでした。

N航空の皆さん、Eさん、岡山大&香川大の医局の皆さん。
スタッフの皆。
そして毎日、気を揉んで下さっていた奥様。
本当にありがとうございました。
そして沢山ご迷惑をかけてしまってごめんなさい。
もっと働きたかったです。

-----

そして、下界で迎えに来て下さっていたHさんの車で、信州大付属病院へ。
『病院内は広いから。』とここで、車椅子を勧められる。

も:『今日は、一番高い風景と低い風景を目にしているなぁ。』

と思いながらも、ボランティアの方に車椅子を押して頂く。
そして、

も:『やっぱり私は高い風景の方が好きだなぁ。』

と、認識する。
車椅子からの風景って、水面に近いカヌーからの風景に似ています。

幸い骨に異常はなく、骨折・ヒビもないとの事。
まずは少しだけホッとしました。
でも、急患扱いで診て頂いたので、月曜日に整形の専門の先生に診てもらう事に。

そして、まだまだもおすけの象さん足(捻挫の痛み)は続くのです。

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2011年8月 8日 (月)

【もおすけ日記】本日もヘリは飛ばず。

前から思っていたことですが。
山バカトリオ・リンちゃんの書く雲丹蔵日記。
私も面白くって大好きなのですが、この人物紹介画像ってどうよ。

本人写真非公開のみさわっちは、全く顔が写ってないからいいとして。

さぶちゃんはまだ普通。

Uni6     本人はブログを書く事なく、種々のブログに登場し有名人になりつつあるオイラです。

でも、私の写真は何故にコレ?

Uni2                     もっと他にもあるだろう。私を紹介する画像が。

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そしてリンちゃん(雲丹蔵)本人だけ、この写真ってどうよ。

Uni1                        ガチャピンルック以外見た事もないぞこんな姿。  

.               

みさわっちのブログにも、手ぬぐいほっかむりの私の写真が登場してるし。

いくら自分がまともな写真を選択しても、そこかしこで漏れる状態。
ブログ村ランキング内でも知人が増えた今日この頃、
今まで以上にみっともない姿は見せられないな、と思いつつも
自分のブログで結構お恥ずかしい姿も載せている矛盾は、ちょっと端っこに置いといて
本日も、もおすけの捻挫三俣山荘ブログ、スタートです。

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2011年 7月28日 曇りのち雨

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梅雨は明けたというものの、天気はずっと良くない。
一日中スカっ晴れ、という日がないのだ。
お蔭で23日に、辛うじて雲ノ平・三俣山荘への荷上げは出来たものの、
未だに水晶小屋へは荷上げが出来ていない。
もおすけのボッカ負傷後も、他の人でのボッカは続き
三俣山荘から水晶小屋へと、食材の救援物資は続く。

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そして安静と言われてから、もおすけのお仕事と言えば。

お弁当箱作りと、電話番。
雑巾縫い。
そしてお客様のお弁当作り。

で、電話を取るのはいいけれど、奥様宛ての電話の場合、
階下の一階に子機を持って行かねばならない。

も:『アッシーく~ん、奥様に電話届けて♪』

と、ニッシーを呼ぶと、

二:『…アッシーじゃないですってば。 -_-; 』

とは言いながらも優しいニッシーは、私の代わりに奥様に電話を持って行ってくれる。
ありがとうニッシー。
このお礼は必ずやいつか。
(足が完治したらね。)

ちょろちょろと動いていると叱られるので、部屋で雑巾縫いやら箱作りやらを
している(それでも動くなと怒られてる)。

そして、足がむくんで包帯がきつくなってきた。
夕食後の診察まで待てず、包帯を取る。

しゅるるるるーーーー。

110728_               実際には我慢できず、フガーーーーッって勢いで剥ぎ取っている。

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そしてこれが、私のこの夏一番の必須アイテムとなってしまったガーゼギプス。

110728_2                       もうこのコ無くしてはありえない毎日。

このコには、ほんとびっくりしました。

はじめ、先生は初診の時にこの長いガーゼを切り取り、しばらく水につけてから
足に沿わせたのです。

すると、暫くするとこのガーゼは中に入っている素材がカッチコチに固まり
それは見事なギプスとなり、もおすけの足を支えてくれる最強アイテムへと変身。

ギプスと言えば、石膏で分厚く固めたれたアレを想像していたのですが、
医学の進歩とはすごいもので、こんな素晴らしいものが発明されているんですねー。

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も:『先生、このコは私にとってこの夏一番の愛おしい山アイテムになりました!
   足が治ったら、三俣蓮華岳をバックにこのギプスさんを記念撮影しときますッ!』

と言ったら、先生も医学生クンも笑っていましたが、半ば本気なくらい
このギプスさんには感謝しています。

で、問題の足は。

夕方になるとむくんじゃって、赤ちゃんの足のようにパンパン。
 110728_3                   足首から上の太さも左右違います。

でも不思議なほど、痛みは全くないのです。

ただ、むくむ。
だから指先だけが、じーーーーんとしてくる。

夕食後の診察で、その旨を先生に伝えると

先:『むくむのはどうしても仕方ないね。でも、この分なら骨折はしていないようだね。』

も:『痛くはないのですが、足先が紫色に変わってきたのは何でですか?』

先:『それは(おそらく靭帯が切れて)内出血してる血液が、重力の法則で下に降りてきたからだよ。』

も:『内出血してる血が、重力で下に移動…。』

そんなことも初めてでした。

指の下から広範囲で、青くなりました。

110728_4                   朝の診察時、象さんオハヨーと声を掛ける毎日。

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で、この日も天候が悪く、結局荷上げのヘリは飛びませんでした。

そしてこの日は、同じブログ村ランキングに参加しているブロガーのヤマふぉとさんが
三俣に泊まりに来てくださった日でもありました。

ヤマふぉとさんはマイナーな飛越新道からの入山で、この三俣に来て下さいました。
せっかくの黒部源流。三俣山荘。
天気がよければ、山荘から真向かいに槍ヶ岳が見えるというのに。
私のせいではないけれど、生憎のお天気に申し訳ない様な気持ちになってしまいます。

ヤマふぉとさんと一枚。

110728_5              本当はこの後ろに、ステキな槍さまが見えます(天気さえ良ければ)

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 2011年 7月29日 雨

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この日も天候は優れず。
もちろんヘリは飛べない。

ここまでヘリが飛ばなかった日は過去にもなかったらしく、奥様も頭を抱えていた。
水晶小屋の食材がないのは辛い。

幾名かのお客様が、停滞を余儀なくされた。
私はというと、相変らずの電話番&雑巾縫い&お弁当係。

そして休憩時間に撮影。本日の捻挫日記。

沈殿した内出血。こんなの初めて見るよねーー。

110728_6            痛くて足首は動かせないから、足ごと持ち上げて撮影。

足の甲に溜まっていた内出血は、指先に移動していました。
110728_7                          民族大移動みたいやな。

ちなみに、内出血&大移動してる所も全然痛くはありません。
これだけ腫れているのに、そして大の痛がりの私なのに
全く痛みを感じないと言うのは不思議です。

標高高くて酸素が薄いと、痛覚も鈍る の?
(もおすけの仮説)

とにかく、痛みはないのはありがたい事です。

ただ。
この日の晩。

奥様から、もの凄い通達が。

奥:『これ以上、荷上げのヘリが飛ばなかったら防災ヘリを呼ぶから。』

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・・・・・。

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防災ヘリって、あの富山県警のレスキューヘリ『つるぎ』ですか???

いや、そこまでして頂くのは山荘さん側にも県警の方にも申し訳ない。

そう伝えたのですが、奥様はやはりきちんと診断していない状態が続くことへの
私の足に対する心配をして下さり、普通なら即・下山で診察を受けるはずのところを
なかなか荷上げのヘリ(民間ヘリ)が飛べないので、防災ヘリでそのまま病院へ搬送してもらい
きちんとした検査を受けたほうがよい、との事。

確かに民間ヘリで下山しても、この足じゃ病院まで自力で移動も難しい…。

自分でも、予想以上のこの展開。

凄過ぎて布団に入た時、不謹慎ながらあまりの凄さに思わず笑ってしまった程でした。

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も:(防災ヘリに乗るって・・・。)

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仕事を終え、部屋に帰ってきた もっちとケイちゃんにその旨を伝えると、

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ケ:『まさかの!!(←彼女の口癖)』

も:『そう。 まさかの“防災ヘリ”だって。』

ケ:『“つるぎともおすけ”で、写真撮ってあげる~♪』

も:『そうね。こんな機会、早々ないもんね。自分で撮ったら不謹慎だからその時はよろしくね。』

もっち:『にしても、ブログネタに事欠かないねーーー。』

も:『自分でも そう思うわ。』

たかが捻挫。
されど捻挫。

山の上で怪我をしてしまうと、自力で動けなくなってしまったら途端に不自由を極めます。
そして、病院へ行くことすら皆さんに大迷惑をかけてしまう。

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皆さん、山の上ではくれぐれも体調管理&怪我には気をつけて下さい。
ちょっとの無理が酸素が薄い山の上では、大きく体調を崩すことにも繋がることも多いですし、
私の様に怪我をしてしまえば、楽しい山行も一気に大変なものとなります。
こうして愚足を載せているのも、皆さんには同じ様な目に遭って欲しくないから。

これから夏山真っ盛りだと言うのに、当分山登りはお預けです。
そして、大好きな山小屋でのお仕事も、まともに出来ない状態だなんて。

情けないやら残念やら。

とにかく皆様、安全登山を!
それを何より一番願うもおすけです。

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2011年8月 7日 (日)

【もおすけ日記】捻挫の足を公開

ケイちゃん、“ちょっと”って言ったのにこれはどうよ!?
の、もおすけです。
皆様おぱようございます。

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私は、量の加減を分かっている上で、自分の分を多めに盛ります。

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でも。

ケイちゃんは“少なめ”という言葉の意味を知りません。
昨夜のスパゲッティのお替りを聞かれ、

もっちが持ってきてくれた一杯目

110726_4

お替りは、『ちょっとだけ。』と言ったのに
これはどうよ!?

110726_5                 明らかに普通盛り。二杯目ならどう考えても多いでしょ

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片づけを終え、部屋に戻ってきたケイちゃんに

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も:『盛りが多いよ!』って訴えたら、

ケ:『え?そう? でも食べきれたでしょ?』

も:『・・・食べきっちゃったけどさぁ…。』

この時の嬉しそうなケイちゃんの顔が忘れられない。

でも今までの運動量とは違うので、このまま食べ続けてはいけないと思うもおすけの
捻挫日記、本日もスタートでございます。

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2011年 7月27日

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午前中は休みと言うことで、あさゆさんをお見送りしようと部屋を出ると
もう既にあさゆさんは、出発前の身支度を済まされていらっしゃいました。

今日は槍に行くというお兄さんと3人で、記念写真を撮ってお見送り。
皆さん私のように、怪我なんてしないでね。

ちなみに私が昨日ボッカ(歩荷)中でいない間、あさゆさんはケイちゃんと写真を撮っていたようです。

これがうわさのケイちゃん。

110726_6          大らかなO型ロボットのケイちゃん。人並みの盛り付け量を覚えてね。

で、本日は安静にということで私はこの後、部屋でおとなしく。
暇だーー。働きたいーーー。

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夜になって食後、U先生に見て頂く。

足は、すっかり象さんとなり左右が全くの別物のようだ。
不思議と痛みは全くなく、ギプスの偉大さに感謝する毎日。

で、せっかく捻挫したのだから(!?)、ここできちんと先生に
捻挫時のテーピングの仕方を教わる。
なんてったってプロ直伝。
これで今後、誰かが捻挫してももおすけが手厚く処置をして差し上げます。
(自分自身は、今後捻挫をする気は一切なし!)

で、こんな経験二度とないのだから、と象さんの足を写真に撮る。
これが問題の捻挫した左足。
先生が手際よく包帯を取っていきます。

110727_                      しゅるるるるーーー。

110727_2                 明らかに足首のくびれがない左足。

右足に比べると、左足首のくるぶしより下が特に腫れあがり、
なんだかお絵かきが下手っぴな子供の描いた、人形の足のようです。

110727_3        足首がかかとのように、横に びよーーーーん。(左端の出っ張りは足首ではない。)

見事なまでのサリーちゃん足(昭和40年代型ロボットの皆さんなら分かるはず)。

左右見比べると一目瞭然。

110727_4                何度も言いますが、左足の出っ張りはかかとではございません。

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写真よりも実物は、横にも上にも腫れ上がっていた。

それでも思ったよりも腫れも痛みもなく、おそらく骨折もないだろうとの事。
最悪の事態ではないことを素直に喜びました。

ただ。

これから忙しい毎日が始まろうかって言う時に、“動くの禁止”令。

あれもしとかなきゃ。
あ、これも仕込んでおきたい。
従食も作りたい。
ああ、動きたい。

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も:『私に“喋るな・動くな”って、それは死んじゃえって言ってるようなもんだー。』

そうぼやいていると、横でニッシーが

二:『そうでしょうねぇ。』

と、一言。

なんですと?

最初の頃は、謙虚でかわいかったのに(クラッシック音楽をバックに働く私を“貴婦人のようだ”と言ってくれていた)。

最近、前言撤回気味な米大臣(圧力釜での炊飯係)の彼に、

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も:『あら。そんな憎まれ口を叩くほど おナマになったのね。
   そんなん言うとったら、“圧”かけんでー! 』

二:『…スミマセン。圧力は米だけにして下さい。』

などとやり取りするも。

.

ああ。
どうでもいいけど、早く思ったように動けるような体になりたい。
くるくると厨房を動き回り、喫茶メニューから従食までを作りたい。

午前中は寝ておくように、と半日軟禁されただけで、このフラストレーション。
皆様、なんてことない山道こそ歩くときはお気をつけ下さいませ。

     

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2011年8月 6日 (土)

【もおすけ日記】初歩荷で初負傷・2

文字通り、転んでもただでは起きない女・もおすけです。
皆様こんにちにゃ。

捻挫してから、凹んでいるかって?

とんでもない。
皆さんにご迷惑をかけた分、一日も早く回復させなくっちゃいけないから
今まで以上に“パクパクモンスター”です。
私と、去年は双六で働いていたというケイちゃんと
某登山用品店で働いていた、たかちゃん。
三人合わせて“お替りトリオ”。

ご飯はパクパク。
残ったおかずもパクパクパク。
オトコ飯並みの食欲に、横でニッシーが『ありえないですよ。』と言う声もなんのその。
ガッツリ食べまくっております。

それではそんなもおすけの、捻挫日記を引き続きお楽しみ下さい。
(既にタイトルが変わってるし)

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2011年 7月26日 三俣山荘にて

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まずは部屋に戻って靴下を脱ぎ、足を拭く。
で、ストックを杖代わりに医局へと向かう。

ここ三俣山荘では、岡山大学&香川大学の合同医学部の皆さんが
夏山のオンシーズンに、診療室を設けて下さっている。
今年は8月22日まで。

早速先生に状況を説明して、診察して頂く。
未来のお医者さんである学生ボランティア君も、心配そうに覗いて下さる。

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先:『あー…、これは靭帯が切れちゃってるねぇ。』

も:『え! じん帯が伸びちゃってるとかじゃなくて??』

先:『うん。一部数本断裂してますね。   

  ここを押して痛くないのなら、剥離骨折やココの細い骨の部分の骨折も

   ないと思うけど、レントゲンを撮って見ないと確かなことは言えませんが・・・。』

と、先生はふくらはぎの横を押す。

確かに、耐えられないほどの痛みまではない。

も:『えー! ほんとですか? 私、行きに転んだんですが普通にこの足でボッカして
   水晶小屋まで荷物を届けて帰ってきましたけど…。

   さすがに鷲羽の下りはちょっと痛かったですが。』

先:『イヤ、この足で鷲羽なら そりゃ痛かったでしょう。捻挫のひどいのって感じですね。』

も:『…、ぅわ ほんとに捻挫ですか・・・。』

先生が仰るには、これが登山客なら即・ヘリ下山→病院搬送→レントゲンコースらしい。

先:『鷲羽にお散歩行けるようになるには一ヶ月、完全に痛みがなくなるようになるには
   二ヶ月はかかるねぇ。』

も:『・・・・・。』

まだ三俣蓮華岳にも水晶岳にも雲ノ平にも、高天原にも黒部五郎岳にも行っていない。
それで二ヶ月もだなんて。

先:『今日は様子を見て、明日腫れがひどい様だったらレントゲンを撮る事(=下山)も考えましょう。』

と先生は、今夜は痛みますから、と痛み止めのお薬も出して下さいました。

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そして、偶然にもこの日、三俣山荘に去年白馬~五竜へと縦走した時に知り合った
あさゆさんが、遊びに来てくださいました。

あさゆさんは、双六に当初泊まる予定だったのを“もおすけがいるから”と、
三俣山荘に変更して泊まってくださったのです。

私の包帯ぐるぐる巻きの足を見て、あさゆさんはびっくり。
かくかくしかじか・・・と事の顛末を話していると、あさゆさんの隣には
件のワリモ岳近くで双六のことを聞かれた お兄さんが座っていらっしゃいました。

も:『あ!結局、双六は辞められて うちにされたんですね!?』

兄:『は?』

も:『え、ほら私、今日の昼間 ワリモ岳近くで道のことを尋ねられた者ですよ~。』

と二回くらい説明しても、お兄さんは私だと分からずに何のこと??って顔をしていましたが。

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忘れていたのは私だった。

日焼け最強対策で、帽子&伊達メガネ&フェイスカバーをしていたのだから
“お会いしましたね。”と言われても、私だと分かるはずはあるまい。

(私と言うよりも、誰だかわかる由もない姿。)

Uni2                 今日はここまでひどくはなかったけど。 (6月の涸沢より photo by リン)            

『あぁ!あの時の!!』と、ようやく状況が飲み込めると お兄さんは

.

兄:『えっ!!じゃあ あの時、既に捻挫してたんですかッ?』

も:『ハイ。でも、あの時は(そして結構今も)大丈夫だったんですよー。』

兄:『エッ…、あの時、もの凄い軽快な足取りで歩いて行きましたよね。』

も:『ええ。あの時は(そして今も)大丈夫だったんですよーー。

  でも今は、大事を取って このギプスなんですぅ。』

なぁんて話していると、今度は横に座っていたおじさんが

.

お:『あーッ! あの時のネギしょってた君かぁ!』

.

と、これまた膝ポンッのご様子で、私に気づく。

も:『えー?・・・私、どの辺りでお会いしましたっけ?』

お:『ほら、君が三俣方面から鷲羽岳を下ってきた時に“あと少しで山頂ですよー”って
   声を掛けてくれたでしょ?』

.

ああ!
あの時のおじさん達。

確かに向こうからしたら、“ネギとかゴボウとか背負子で歩荷している女子”なんて
それだけで記憶に残るよね。

も:『あーー、あの時はまだ元気だったんですよー。あの後コケて、このザマですわ。』

三俣山荘の談話室でこんな再会となり、こんな話題になるとは。
それにしても私ってば、かっこよく決まらないのねー。
でも、あさゆさんはじめ 久しぶりにお客様といろんな会話が出来て
ほんのわずかな時間でしたが、とっても楽しい一日(!?)となりました。

あさゆさんが記念撮って下さった写真↓

110726_2      両端のお兄さんとおじさん達が、本日歩荷中にお会いした方々。私の左隣があさゆさん。    

この日は部屋で安静にと言うことで、部屋で一人夕飯となりました。

バックの風景が雑多なのは、皆の大型ザックが所狭しと並んでいるから。

 110726_4        三俣の受付看板娘・もっちーが運んできてくれた夕餉。ありがたや(そして美味しい)。

初歩荷したり怪我したり、嬉しい再会があったり。
相変らず いろんな事件ばっかり起きる もおすけなのでした。

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2011年8月 5日 (金)

【もおすけ日記】歩荷で初負傷・1

そんなわけでワタクシが、体を張ってブログネタを作っているもおすけです。
皆様ご機嫌いかがですか?

先日、くじいた足を休息させるべく鷲羽岳山頂にてご報告した通りですが。
やっぱりしっかり足首を捻挫しておりました。

詳細は以下のとおり(そして本日のブログネタ~)。

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2011年 7月26日 曇りのち小雨

視界が悪く、ヘリでの水晶小屋への荷揚げが出来ない日が続く。
こうなると一番大変なのが、やっぱり食料。
従食(従業員食)はおろか、多めに荷揚げした大切な客食(お客様用の食事)も
底を尽きて出せなくなってしまう。
そんなわけで、前回ぎりぎりの時間で荷揚げが出来た三俣山荘から水晶小屋へ
食材をボッカ(歩荷)することに。

荷作りを任せ、もおすけは自分のおにぎりを作る。
アメ車並みの燃費の悪い私は、当然おやつも頂く。
でも、この日のボッカ重量は12~13kg。
決して重くはない量です。

おにぎりを作っている最中からお腹が空いていた私ですが(AM10:30にして)
折角だから腹ペコを我慢してでも、鷲羽岳山頂でお昼ご飯にしよう!
そう決めると、山頂への道のりも更に楽しみに。
ヘリが荷上げできないとほぼ決定されてからの歩荷スタートなので、
小屋を出たのは、AM10:50.
水晶小屋へと向かいます(この時間からですが、もちろん日帰り)。

いつもならブログ更新の為に駆け足で登る鷲羽岳ですが、今日は慎重。
だって、生卵を担いでいるのですから。
いつもよりゆっくりペースで登ります。

山荘から55分で鷲羽岳に到着。
ここでおにぎり二つ、おせんべいにゆで卵。
チョコをかじって、しっかり食べて。
出発です。

ちなみにワタクシ、なんとこの日が鷲羽岳山頂、初ピーク。
今まではブログ更新を最優先に、電波が入るギリギリの標高を見つけては
登山道の端に座り、そこでPCを開いていたのです。
嗚呼、なんて不思議な光景。
なもんで、この日が鷲羽岳初登頂。
背負子に提げたネギやゴボウと共に初登頂なんて、なんて山荘バイトチックなんだ。

110726_        背負子には山積みダンボール。脇にはネギとゴボウ。これぞ新しい山ガールスタイル。

この時間帯の鷲羽岳周辺では、沢山のお人があちらこちらへと通過していきます。
水晶方面からのお客様に『もう少しで山頂ですよー。』などとすれ違い様に声を掛けながら
歩く私。

快調に歩きながら、ワリモ岳を過ぎる。

と、ここです。

なんてことない平坦な道で、岩に左足を置いた途端。
バランスを崩して、左側にグラつく。
前に膝を着く正座スタイル形の礼儀正しい転倒(!?)に。

そして。

左足首から先が、あらぬ方向を向いて
そこにもおすけ&ボッカの重量全てが乗ってしまいました。

まんま漫画・岳の一コマの画だった(ほんとに脳裏によぎった)。

実は、山荘を出る前に持ち上げた時『左側に重心が寄っているなぁ。』と思っていたのだ。
でも、山荘を10:50分に出て天候が崩れる予報の中での日帰りを考えると
荷解きして、締めなおす時間はありせんでした。
それがまさか、こんな所でそれが裏目に出ようとは。

も:『アイタタタ。』

正座から最敬礼のお辞儀をするように、地面に手を着いて
腿の下の左足を救う。

も:『あーー、捻挫しちゃったかなぁ。歩けるかなぁ。』

忙しい時間を縫ってのボッカである。
携帯無線を持って来ているが、当然スタッフに救助なんて呼べない。
と言うよりも、そんなこと恥ずかしくって出来ない。
立ち上がって最初の二~三歩は痛かったけど、うん、これなら歩ける。
子供の頃、よくあった“転んだ”程度だった。

そこからワリモ分岐を越えて、水晶小屋へ向かう。

途中、すれ違ったお兄さんに道の状況などを聞かれました。

お兄さんは双六小屋までを希望していましたが、現在時刻14時を考慮すると
遅くとも16時までに小屋に到着は、ちょっと厳しいかも。
天候の崩れも心配だけど、軽快そうなお兄さんの足取りなら…と
説明をして、無理はしない程度にと伝える。
お兄さんは双六の後、槍を通って下山するコースのようだった。

西鎌尾根のことを聞かれたが、私も通っていないルートだし
その辺りのコースは、三俣山荘にはあまり入ってこない情報なので
最寄りの小屋での情報収集を勧めて別れました。

歩いていても足の痛みは大した事なかったが、それよりも左側に括った根菜たち。
この子達が大問題。
新聞紙だけでくるんでいるので、湿気で破れた新聞紙から
ネギは下にずり落ちてくるわ、温度にやられたゴボウはグニャリと曲がり
私のおニューのノースさんの白シャツと、これまた同じくおニューのパタさんのパンツに
上から下からと、沢山の泥をつけてくれる。
足首なんかよりも、こっちの方がずっとストレスだった。

ずり落ちる根菜を左手で救い上げながら歩くものの、
歩きにくい事この上ない。

も:『えーーい、客食なのか従食なのかわからんけれど、これ以上無理ッ!』

と、ゴボウを素手でポキリと折り、半分にして脇に差し込む。
これで全ての根菜もずり落ちなくなった(アタシってば完璧)。
で、コースタイム3:20分より速い2:45分で水晶小屋に到着。
おにぎりタイム&お兄さんとの談笑を入れて、この時間なのだから
まあ山荘に“遅い!”と怒られる時間ではないか。

小屋に着いて、まず卵を確かめる。
この子達は全員無事だった。
ホッ。
背負子を降ろした時に、ずり落ちたネギの尻尾が折れたこと、
ゴボウを真っ二つにへし折ったことを謝りましたが、
水晶小屋の圭さんは、温かくい笑顔で許してくれました。

三俣で一泊だけ一緒だったナミちゃんにカルピスを頂き、しばし休憩。
初めての水晶小屋は、綺麗でかわいく、とても風情のある山小屋でした。
前回は、暴風雨でこの上ない寂しい景色の中、外観だけでの通過でしたからねー。
とても小さな山小屋&天水のみの水供給なので、宿泊者が多いと運営的には
本当に大変な山小屋のですが、実に泊まってみたい山小屋さんでありました。

あ:『休暇の時に、泊まりに来てねー。』

と、奥様のあつ子さんに言って頂き、軽く転倒した旨を伝え、
テーピングをしてストックを借りて帰路へ向かいます。
本当なら、不要の段ボール箱をボッカして帰る予定だったのですが
足の無事を取って、荷下げはなし。
役立たずですみません m _ _ m

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行きは転んだ後も元気に歩けたのに、時間が経つと足首が固まってるのか
びっこで左足をかばっても痛い。
うそー。
これなら帰るのに どれだけ時間がかかるのー?などと自分に突っ込みを入れながらも歩く。
でもしばらくすると、庇いながらでも普通に歩ける様になりました。
岩場の通過だけは、慎重に…。

ワリモ岳分岐、ワリモ岳山頂と難なく通過して、鷲羽岳山頂に。

も:『うーん、行きはここでご機嫌だったのになぁ。』

などと思いながらも、これから先のガレ場での下りに向け、しばし休憩。
(と、ここで先日のブログ更新をしました。)

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さて、下り。
予測はしていたけれど、休憩を取って時間が経つとまた足首が痛くなる。
何でだー?
捻挫なら、歩き続ける方が負担なはずなのに、休むと痛くなる。
でもゴールは見えているし、道もわかっているからガスっていても心配はない。

も:『とにかく一歩づつ歩いていけば、いつかはゴールにたどり着く。』

とは、前回の烏帽子~三俣山荘縦走で学んだこと。
またしても、三俣山荘間での道のりを、心細い思いで降りていく。

も:『あー、ここで犬笛吹いて ニッシーが来てくれたらなぁ。』

などと、自分で怪我をしておきながら、厚かましくもニッシーをアッシーくん状態に位置づける。
(この性格だから、罰が当たったのか?)

遅い到着を心配して、奥様(支配人夫人)が、水晶小屋に無線を入れる。
その会話が聞こえたので、私も無線でコールする。
私の携帯無線には、二人の会話がクリアに聞こえるものの
山荘無線には、電波の入りが悪いらしく、私の会話が綺麗には聞き取れないようだ。

奥:『無事なら無線はいいから、ゆっくり帰ってくるように。』

と、奥様の声が聞こえる。

何でこんな情けない怪我をしちゃったかなぁ。
明日から山荘は忙しくなると言うのに。
それよりいつもなら、20分で駆け下りてるこの道、どんだけ時間かかってるのよ。
あーもー、どうでもいいけど、

寒いよ。
痛いよ。

結局、ストックと背負子を松葉杖代わりにして、1時間かけて山を降りる。
霧が晴れた鷲羽岳の中腹から見えた、三俣山荘の赤い屋根と暖かそうな灯り。
前回同様、本当にホッとして嬉しかった瞬間でした。

やっぱり山小屋の屋根は赤でなくっちゃね。
灯りと暖(温もり)って、本当に人を幸せにするよね。

そんなことを噛みしめながら、やっとの思いで着きました。
もおすけを見つけた奥様は、二階の展望階段から駆け下りてくれて
すぐさま岡山&香川大学の診療班(医局さん)に見てもらうように勧めて下さいました。

皆に迷惑かけちゃって御免なさい。
痛みよりも、みんなの心配してくださる顔で心の方が痛かったもおすけでした。

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