【もおすけ日記】紅葉の涸沢&北穂・3
姉との会話。
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も:『あのさー、日本のドラマの“花男”で道明寺役って誰がやったの?』
姉:『松潤。』
も:『 ゲ。そうなんだー(好きではない芸能人)。じゃあ韓流ドラマでは?』
姉:『イ・○△。(←韓国名はみんな似てるからもう忘れた)。もおすけ、ブームが遅すぎ。』
も:『 う。↑わかんない、この人。じゃあ(妹の好きな)ジフ先輩って、日本役で類役のこと?』
姉:『そう。その韓国スターは、今、○△化粧品のCMに出てるよ。』
も:『・・・お姉ちゃん、もおすけんちにはTVがございませんのでCM言われてもわかりません。』
姉:『全くお話にならないよね~、もおすけは。』
ミーハー道を極める姉からすると、重たい荷物わざわざ担いで山に登り、山のために移住する
マニアな道一直線のもおすけは“変なヤツ”にしか映らないのかもしれない。
ええ、変なヤツで結構。
これから雪が綺麗な冬山になるかと思うと、ワタクシそれだけでウキウキしてしまいます(ウキッ)。
遅くなりましたが、そんなおさるのもおすけの紅葉の涸沢&北穂登山・3でございます。
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横尾で休憩を取る私達。
後から着いた山ガール二人も休憩を。
私達が出発をしようとすると、足元に未開封のキットカットが落ちていた。
も:『このチョコ、お姉さん達 落とされていませんか?』
山G:『いいえ、私達のじゃないです。』
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あれ、違うんだ。
なら、とストックで地面のキットカットを指し、
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も:『さぶちゃん、いる?』
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さ:『うん、いる。』
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も:『えッ!ほんまにいるの?? かっこわるー。冗談で言ったのにーー。』
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拾い上げたチョコをさぶちゃんに渡すと、さぶちゃんはその場で開け出した。
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すると私。
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も:『え!今、食べんの?? なら半分ちょーだい♪』
さ:『ぅわ、ずるっ!かっこ悪いとかなんとか言いながら、拾うとこだけさせて自分も食べるんだ。』
も:『 ェへ。だってブラックチョコなんだもん♪(←“だって”に なっていない。)』
こんな私達のやり取りを、お姉さん二人は後ろで見て笑っていました。
そして出発。 チョコ食べながら。
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横尾から涸沢まで。
このだるい登りが私は好きではありません。
よく男子達は、上高地から横尾までの退屈な平坦な道が嫌いだと言いますが
私は景色も広々して、しかも疲れないからそこは好きです。
逆にこっちの風景の代わり映えしない、だるい登りの方が苦手です。なんと言っても飽きる。
そして今回は、涸沢までではなく一気に北穂まで。
前回の白馬岳と違って、完全テン泊フル装備&厳冬期シュラフ&10本爪アイゼン&水も担ぐ。
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ああ重い重い。
やっぱり体力はまだまだ戻ってはいなかったのね、と実感するほどのだるさだ。
もう喋るのもしんどくて、ジェスチャーだけでさぶちゃんと会話する。
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さ:『え? なになに??』
も: ・・・・・。 手でシッシッと追い払うジェスチャー。
さ:『何?もっと離れろって?』
も: ・・・・・。 ウンウン、とうなずく。
さ:『何、しろぷー、しんどいの?』
も: ・・・・・。 ウンウン、とうなずく。
さ:『後ろにいて急かされる気分になるなら、俺が前を歩こうか?』
も: ・・・・・。 それはイヤ、とストックで遮る。
さ:『・・・、それはイヤなんだな?』
も: ・・・・・。 ウン。私は先頭がいいの。
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も:『人生も山もトップギアなもんで。←(ここだけ肉声) 』
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さ:『・・・んなこたぁいいから、さっさと歩け
』
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ええ。 ワタクシ今回は、さぶちゃんに笑われるほど疲れていました。
ゼーゼー。
ゥエー、あーもー どっこいしょ。
ああしんどい。
体もザックも重い重い。
それでも、なんとかかんとか涸沢ヒュッテに到着。
連休中日、ヒュッテさんではお布団一つで三人寝る混雑具合だったそうです。
そしてテント場はこんな感じ。
ここでさぶちゃんはビールを。
私はリンちゃんに頂いたこれを作って食べました。
秋空に映える棒ラーメンとんこつ味。リン様ありがとう。
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食べて少しまったりしてから、水の補給。
あーもーだるいなーー、とひとくされ悪態ついてから出発です。
登り始めて暫くして振り返ると、テン場の賑わいがよくわかります。
今年はなんと1200張だったそうです。すごいですねー。
さぶちゃんが、これ見て『ふりかけみたいだ。』とつぶやきましたが、ナイス表現。
まさに涸沢にふりかけをかけたみたいな光景でした。
穂高の谷筋には、先日降った雪が少し残っていてこの先の冬の到来を囁いている様で
朝晩の寒さを想像させる凍った雪。
今夜は大丈夫かなぁ、と若干不安にもなったり。
実は今回の北穂、私にとって最高所のテン場になるのです。
岩場では、すれ違う登山客の渋滞が出来るほどでしたが、その殆どが涸沢からの日帰りピストン。
やはり北穂で泊まる人は少なめなのね、と思いながらひたすらゼイゼイ言いながら登る。
PM16:00頃、私のせいで少し遅くなりましたが北穂テン場に到着。
さぶちゃんのテントを出しました。
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設営が終わると、とにかくシュラフを引っ張り出す。
そして寒いからコンロで湯を沸かし、カフェ・オ・レを作って飲む。
寒いけれど、テントのフライヤーは開けたまま。
だってこの景色ですもの。
この景色を見ながらカフェ・オ・レ、の為に登って来ました。
あーーー、しあわせ。
どんなに辛くっても、この最高の瞬間があるから登るのです。
これだから、やめられないのです。
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さ:『テント受付と共に山頂行くけど、しろぷーも行く?』
も:『行かない。寝るーー。』
この景色は堪能。
でも山頂は6月に行ったからいい。
それより寒いししんどいから、少しでも寝たい!
つれない返事をしてから、そそくさとシュラフに潜り込む。
さぶちゃんの方がよっぽど寝てないのに、何でこの人あんなに元気なんだろう。
普通じゃないよ、とか思いながらシュラフの中で早く震えが止まるのを待つ。
少しウトウト。
すると、なーーーんとなく遠くから声が。
テントのファスナーを開けてみると、山頂でサブちゃんが手を振っていた。
皆様。あちらに見えますのが、豆粒さぶちゃんでございます。
アップで撮ると、
しろぷー、ちゃんと見えてるかな。
ええ。見えてますよ。
で、同時に向こうもこっちを撮っていました。
さぶちゃんのカメラより。北穂のテント場です。
斜面に張り付いてる感じ。
アップで見ると、
見えますか?入り口の開いた赤いテント。
更にずずずいーっと。
赤いテントが もおすけ号(ぁイヤ違った、さぶちゃん号)。
この北穂のテン場。
北穂小屋から歩いて15分くらいはあるので、夜のトイレも大変ですし何かと不便ではありますが、
逆に小屋が近くにない分、このワイルドさは他にないと思います。
他の人たちも、山頂からの夕景を狙って撮っているようでした。
なんかマムートの広告みたい。
ちなみにさぶちゃんのカメラより。
この人、ここでも飲んでいました。
さぶちゃんにしてはおサレなショット。
ここ、来年は行きたいです。
それにしてもコワーーーー。
北穂のテン場。
正に大自然!山のてっぺんに、テントを張っている感じ。
ワタクシ、山頂にも行かず寝ておりましたが、ここは大層気に入りました。
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そして、さぶちゃんが戻ってきて夕食を作る。
本日は鍋焼きうどんwith天婦羅・生卵。
ご馳走うどんでお腹も満たし、就寝前のトイレに行こうとすると。
十三夜の月明かりで、山も夜空も照らされて。
ヘッドライトをつけずとも歩けるほどの素敵な夜に、本日初めてピークに立つ。
向こうには、富山の街の灯り。
あっち側には、長野の街の灯り。
群青色の空の下、青白く照らされた岩肌を見つめながら
やっぱり山は最高だなぁと独り思う。
風のない暖かな、驚くほど静かな夜。
幸福感に包まれながら、シュラフにもぐって眠りに就いたもおすけなのでした。
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コメント
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■横須賀の知り合いさんへ
当ブログにご訪問頂き、ありがとうございます!
お知り合いさん、大体想像つきます(笑)。
これからもがんばって更新しますので、また読みにいらしてくださいね♪
投稿: もおすけ | 2011年10月27日 (木) 01時14分
横須賀の知り合いから聞いて見に来ました。いいですね。雰囲気良くわかる。
また時々寄らしてもらいます!
投稿: | 2011年10月23日 (日) 10時06分