【もおすけ日記】冬山 ソロで赤岳テント泊!・2
有言実行。
今年の抱負は『ブログをマメに更新する』と『信州ライフを謳歌する』。
なもんで、ますます遊ばなくっちゃいけません。
早起きしてブログ更新のもおすけです。
皆様おぱようございます。
さ:『赤岳の報告もまだ終わってないのに、山行報告が溜まる一方だね。』
と、何気にプレッシャーを与えるさぶちゃんの言葉に負けじと、更新してまいります。
冬山をソロで八ヶ岳テント泊!・2でございます。
-----
シャツの上にはフリースとダウンで背中にカイロ。
足元は、同じくフリースにダウンパンツ、足の裏にカイロ。
これでマウンテンハードウェアのファントム0と言う厳冬期用のシュラフにもぐって寝た。
寒さで目が覚めることなく、ぐっすり眠れたが。
起きてみると、シュラフカバーの中でシュラフはめちゃくちゃ結露していた。
外気温とよっぽど差があったのねー。
なんて思いながらコンタクトを入れる。
二重でポーチに入れていたコンタクトの保存液が、ケースの中で凍っていた。
びっくりした。
テントの中に転がしていたら凍るのもわかるけど・・・。
おそらく真夜中は、-18~20℃までいっていただろう(就寝前で-15℃だった)。
ちらつく雪は、全てsnow crystal。
綺麗でした。
ゲイターに落ちる雪。極寒だと全て結晶のまま落ちてきます。
朝食を摂り、テント撤収。
大きな荷物を鉱泉さんに預かってもらい、いざ出発。
.
・・・するのはどっちの山だ!?
まだ心細さ全開の道。
行きたいのは八ヶ岳最高峰・赤岳。
無難に行けるのは、硫黄岳。
小屋泊の人は、皆 赤岳だという。
で、散々悩んだ末に、折角のソロテン泊登山。
ここで出来るだけの事をやってみようじゃあないか。
(もうこんな冒険、二度とないかもしれないし)
ってことで、赤岳に変更する。
前を行く若いお兄さんは、念願の阿弥陀岳にトライするとか。
様子しだいで赤岳かなぁ・・・って。
でも行者小屋の分岐点で『やっぱり阿弥陀にチャレンジします!』と。
なんだぁ、一人ぼっちか。
寂しいな心細いな、と嘆いているとお兄さんは一言、
『楽しんできてくださいね。』
と。
そうか、不安がてんこ盛りで楽しむことを忘れていた。
お兄さんに礼を言い、“せっかく登るんだから楽しんでいこう!”と、気持ちを切り替える。
そう思うと、だんだん楽しくなってきた(超単純型ロボット)。
文三郎尾根を登っていく。
右手に阿弥陀岳が見えて来ました。
分岐点で休憩。
道標が雪に埋もれて足元に。
こんなに低く、見下ろす道標。
ここで昨日、抜きつ抜かれつのNさんと会う。
Nさんは、初の冬山なのだそう。
小休止していたので、先に行ってもらい後を追う私。
夏は鎖&階段の道も、冬はこうだ。
寒さで指がかじかんで来るので、岩を掴みにくい。
でも、最後の急登をなんとか登って、無事に山頂に到着!
お久しぶりです、赤岳の神様。
一年前の11月、初めての冬山縦走でサトちゃんやモリゾくん達と来た事を思い出す。
一年経って、こんな時期に一人で来るようになるなんて。
あの頃は、想像さえしなかった。
見えたらいいな、と思っていた富士山も流れるガスの切れ間からはっきりと見えて大満足。
Nさんに写真を撮ってもらう。
でもとにかく寒いので、さっさと移動。
風力発電も、主のいない冬山ではこんなになってる。
富士山を眺める。
裾野が綺麗。
ご機嫌で下山を開始しました。
-----
地蔵尾根へ降り始めたそこは、雪が締まっていなくてサラサラ状態。
夏道なら何の問題もないここも、切れてる冬道では歩いてもずり落ちていく感じ。
とここで、Nさんがゆっくりと尻もちをつく状態で滑り出してしまった。
あ!
滑落停止の体勢を!
頭ではこう浮かんだのに、なんとなく初心者の私がエラそうに言う感じがして言葉にならなかった。
も:『大丈夫ですかっ!』
なんとか止まって、一安心。
ここは危ないから文三郎尾根に引き返そうと戻りかけた時、勇ましい若いお兄さんが追いついてきました。
聞けば去年の厳冬期(二月・三月)もここを通ったと言う。
雪はここだけ軟らかいけど、すぐ下にロープが見えるでしょ、
あそこを通るから大丈夫ですよ、と、私達が怖がっていたところをさっさと降りていってしまった。
そうかあそこか。
私は切れて見えない急斜を下るのか、と思っていたので一安心。
登りの後半から一緒に歩くようになっていたNさんと、再びトライ。
無事通過してからは、ひたすら穏やかな道を歩く。
も:『あーもー念願全部叶って大満足!』
とご機嫌な私。
空もどんどん晴れてきて、無事に赤岳鉱泉に到着。
暫くすると阿弥陀で別れたお兄さんも戻ってきて、
『途中迷うわ、ラッセルだわ、ほんと怖かったです。無事に帰れてよかったーーー!』
と、もの凄い安堵の顔をしていました。
うんうんわかるわかる。
一人だったら、そういう時とにかく心細いもんね。
とにかく全員無事に下山できて、よかった。
もおすけ、がんばったねぇ。
うん、今回は(気持ち的に)かなり頑張ったよ。
途中、何度も振り返っては“あそこを登ってきたのかぁ。”と思いながら登山口まで下山。
.
冬山にテント担いで
ソロで登頂。
Nさんが待ってくれたりして、気持ち的にはソロじゃなくても、ちゃんと一人で登りました。
2011年を締めくくるにふさわしい私としては最大のイベントも、
皆様のお蔭で無事に完結することが出来ました。
バスで来たというNさんを茅野駅まで送って、ご機嫌で家に着いたのでした。
-----
家に帰ってからも、プラティパス(水筒)の水は、ずっと凍ってました。
改めてわかるテント内の寒さ。
.
← 今年はちゃんと頑張りますので、応援ポチコも宜しくね。
にほんブ ログ村
« 【もおすけ日記】初日の出はサンピラー現象! | トップページ | 【もおすけ日記】サクッと近況報告 »
「.山登り」カテゴリの記事
- 【もおすけ日記】焼岳年末年始は焼岳・2(2013.03.27)
- 【もおすけ日記】焼岳年末年始は焼岳・1(2013.03.16)
- 【もおすけ日記】今シーズン初のアイスクライミング(2013.03.12)
- 【もおすけ日記】初の焼岳幕営登山・2(2013.03.11)
- 【もおすけ日記】初の焼岳幕営登山・1(2013.03.10)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
■ナウさんへ
初のコメントありがとうございます。
冬山は天候の状態でとても左右されますから、厳しいですよね。
次回のチャンス、狙ってください!
これからももおすけ日記もよろしくどうぞ。
■ 5人娘の地下足袋親父さんへ
初のコメント、ありがとうございます!
いそがしい中、時間とお金をやりくりしながら登るってしんどいけど楽しいですよね。
今年もたくさん登れますように。
お互い山を楽しみましょう~♪
投稿: もおすけ | 2012年1月13日 (金) 03時04分
■さんぱちさんへ
ってことは、1日にすれ違ったってことかな?
強風で無理をせず撤退、残念ですが立派なことですよね。
きっと次回は快晴の景色が見れますよ。
てなワケで、コトヨロです☆
投稿: もおすけ | 2012年1月13日 (金) 03時00分
■中島さんへ
お待たせしました。
そして本当に御世話になりました。
私にとっても初のソロ冬山。とてもいい思い出でした。
瞳がハート、じゃなくって山の形って、自分でもわかる気がします(笑)。
■もっくんへ
あけましておめでとう。
今年もお山で会いましょうね。
やっぱり今年も白馬かなー。
今年は夏の最盛期に行きたいです。
常駐さんや気象協会さんがいらっしゃる時に会いに行きたいなぁ。
今年も計画立てますね!
投稿: もおすけ | 2012年1月13日 (金) 02時57分
はじめまして。九州は大分県の九重専門に、シュラフを担いで1泊を楽しんでます(物理的にも金銭的にも以外は無理なので)。 もおすけさんの成長を我が事のようにときめきながら拝見してます。若さって良いですね。無理無く、山をお楽しみください!此れからも、読ませていただきます。ありがとう。 ps.昨年11月北アルプス山行予定が、4女の京都で居候しながらバイトしたばっかりに、忙しくて、忙しくて、朝から晩までお魚市場でバイト!。北アルプスは、幻に終わりました。( 笑 ) ( 笑 ) 共に、友に、山を楽しみましょう!
投稿: 5人娘の地下足袋親父 | 2012年1月12日 (木) 23時24分
はじめまして。
八ヶ岳・ソロ・テントと似たような状況に思わず共感しちゃいました。
もおすけさんと違って赤岳には登れなかった根性無しですが・・・。
景色のとても綺麗な所なのでまたチャレンジしたいです。
投稿: ナウ | 2012年1月 6日 (金) 13時00分
あけおめ!!コトヨロ!! 真似てみました(^^;)


初めての雪山1月1日に西穂山荘行きましたよ…姉さんに会えなく残念(;ω;)
2日の日に独標に向かったんですが、独標手前で強風の為 断念 次回目指します
雪山めっちゃ楽しかったですよぉ!姉さん 今年も気を付けて山行して下さいね
投稿: さんぱち | 2012年1月 5日 (木) 09時48分
もおちゃん
あけましておめでとう!
コメント遅くなりましたけど、しっかり読んでましたよ!
西穂といい赤岳といい素敵ですね!
また夏に会いましょう!
なるべく早く計画の予定をくださると助かります。
投稿: もっくん | 2012年1月 5日 (木) 00時36分
Nです。
テント泊!・2待ってましたよ。
僕にとって赤岳は今年夏山ソロデビューの地、その当日ビーパル部隊のチェッカーズフミヤ君が写真を撮ってくれた思い出の山。そして、冬山登山デビューの日に見た、赤岳・中岳・阿弥陀岳の景色、厳冬期ならではの富士山の美しさ、一瞬の滑落、そして、もおすけさんとの山談義、とても素晴らしい思い出になりました。山が大好きな人っていいですよね。もおすけさん良い顔してましたよ。瞳の中に山の形が浮かんでいましたよ。(^▽^)/
投稿: 中島 | 2012年1月 4日 (水) 20時48分