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2012年2月20日 (月)

【もおすけ日記】 雪山ツボ足山行・1

更新が途絶えていたのは、電波圏外に行っていたから。
そして深夜に更新。
皆様、丑三つ時にこんばんは。おさるのもおすけでございます。

前々日は準備に追われ、
前日は車中泊(これがまた楽しくって大好きなのよねー)。
そして山行となれば、電波圏外。

疲れてバタンQから目覚め、『嗚呼、更新しなくちゃ・・・』と
何かに追われるかの様に、プレッシャーを感じ更新。

ええ頑張りますとも。
それでは、先日の山行記録から。
(今日行って来た報告は、次号にて。)

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2012年 1月23日

信州では、里山と言えど雪深い。
日帰り山行であったとしても、簡単に2200m超えちゃって若干空気薄くなったりします。

でも私のイメージする里山は、

・装備も軽く
・簡単にピークを踏めて
・そんなに身の危険を感じる事のない高さ(特に温度差)

なのですが(あ、でもどんな山でも緊急装備やリスクマネジメントはしてますよ)。
つまりは私を育ててくれた“六甲山”て感じでしょうか。
そんな冬でもサクッと行けちゃうお山に登りたくって、行って来ました。
仕事を終えて、とりあえず装備を車に積み込んでGO!

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もの凄く久しぶりな中央フリーウェイ。
これってユーミンの曲よねー。
懐かしいよねー。
と、ゴキゲンで車を走らせ相模湖で降りる。

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そう。
今回は神奈川の百名山・丹沢を目指しているのです。

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生まれ育ちは神奈川・横須賀ですが、当時は山登りとは全く無縁の日々でしたので
丹沢に足を運んだことがありません。

丹沢の申し子・さぶちゃんにレクチャーを受けながら、秦野に到着。
ここから、タクシーでヤビツ峠を目指します。

繰り返しお伝えしますが、『サクッと里山』のはずだったのですが・・・

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なんとこの時、関東でも珍しい大寒波。

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ええ。

丹沢山系、バスも運行を見合わせ運休するほどの雪でした。

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も:『何よー、お気軽に登りに来たのに、登山口からアイゼン?これじゃ松本と変わらないじゃん!』

さ:『しろぷーが寒波連れてきたんだろー。それにしてもここまで深い雪、オレでも初めてだよ。』

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そう、登山口から車で20分足らずのところに住んでいる地元っ子のさぶちゃんでさえ
こんなに雪深い丹沢は初めてだという。

登山口でアイゼンを装着していると、パトカーから降りて登山道の雪かきを始める警官さんが。
なんでも電波の入り具合を調査する為、塔ノ岳まで若い警官さん二人がこれから登るという。

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警:『山は経験あるの?』

も:『ハイ、それなりに。』

警:『この雪だから、気をつけてね。』

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お礼だけ言って、スタート。

それにしても、いつもの北アルプス山行と変わらない足元。景色。

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二の塔で小休止。
小雪降る中、パンをかじる。そして三の塔へ。

ここには避難小屋があり、開放されていました。
ただ、景色は変わらずどんよりグレー。
しかも目指す鳥尾山・行者岳は今まさに霧に飲まれようとしていた。

ここで休憩を取っていたお兄さん二人組み。
『車がノーマルタイヤだから降りれなくなると困るから。』
ここで引き返すと言う。

さ:『いざとなれば、トラバースルートはあるから。』

も:『でもさぶちゃんも行ったことない道でしょ?

  夏道ならともかく雪で全く見えない知らない道を歩くのは危険すぎるよ。』

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で、どうするか。すったもんだ。

でも年末年始の西穂以来、山に行けていないさぶちゃん。
どうしてもここは進みたいようで。

も:『帰りが危険と感じた時点で引き返すからね。危険になってから引き返しても遅いからね。』

と釘を刺し、先に進むことに。

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それにしてもすごい雪です。
前の人が歩いた跡は、膝上までの深いツボ足。
いちいち足を垂直に上げないと抜けない。

ちなみにこの日はこの後、リーダーのいっちゃんと(わざわざ千葉で)飲み会があるのだ。
でも、急ぎようにも急げない。

しかも雪で両脇の笹や小枝が倒れこみ、道をふさいで進みにくいことこの上ない。
さらにここ丹沢では、やたらと棘のある(おそらく野バラ)木が多い。
当たると痛いわしんどいわ。
こんな足元&降雪で、行動食もままならず。

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実は歩いている途中で思い出したのだが、今日目指す塔ノ岳は丹沢山系最高峰ではありません。
だから、百名山のピークは踏めない。

しかも、この塔ノ岳にある尊仏山荘。
私が山小屋バイトでお世話になった白馬山荘に、毎年夏の間だけ働きに来るワダさんが
通常金曜日から日曜日まで小屋番さんとして働いていらっしゃるのだ。

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でも今日は月曜日。
ワダさんは下山日だ。

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も:『こんなに頑張ってるのにピーク踏めないわ、ワダちゃんに会えないわ。もうやだよー。』

すっかり泣きが入っている。

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さ:『でもほら、あれ、新大日茶屋じゃない?』

も:『新大日茶屋?もういいよ、あれが尊仏山荘で。』

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もう言ってることも無茶苦茶である。

でも殆ど休憩も取らず、かなりなハイペースでずっと登ってきたのだ。
なんとか新大日茶屋に到着したものの、時間も押しているのでそのまま先を急ぐ。

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も:『こんなに大変な思いして登ってても、尊物山荘にワダちゃんもいないんだもんなぁ。』

全くもって残念な話。せっかく松本から来たのに。

標高が上がるに従って、雪はどんどん本格的な降りになってきた。

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も:『もういいよここで。ここが山頂山頂。もうやだーーー。』

シャリバテも加わって、とうとう泣きが入ってきた私。
すると先を行くさぶちゃんが、道を譲ってくれた。

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も:『何?もういいよー。もうやだよー。』

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膝までのツボに足を入れながら、前を見ると。

悪視界の先に、かすかに見える小屋の影。

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も:『ああ、着いたーーー。やっと着いた。ああもう疲れた。』

カメラを車に忘れてきた私は、さぶちゃんに撮ってもらう。

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やっと着いた尊物山荘さん。

120123__2                               嬉しい。たとえワダちゃんがいなくとも。

一人写真を撮っていたおじさんに頼まれ、シャッターを押すことに。

おじさんや看板で雪の深さがわかると言うもの。

120123_2                                  ここは西穂か?蝶ヶ岳か?

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この後、乱雑にアイゼンを外し、なだれ込むように小屋へ入った私達でした。

つづく。

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