« 【もおすけ日記】ソロでテン泊八ケ岳・再び・1 | トップページ | 【もおすけ日記】五竜の夜 »

2012年3月13日 (火)

【もおすけ日記】ソロでテン泊・八ケ岳2

先日のオフィスでのランチ。

パクパクパクと食べていたら、フクちゃんが事務所(昼食場所)に入ってきて爆笑。

フ:『それがお弁当箱ですか!?いいなぁすごいなぁ。』

そうですよ。
何か問題でも?

120228_9                       蓋つきで、レンジでチンできる秀逸弁当箱。

もおすけです、皆様おぱようございます。

前回の、八ケ岳登山の帰りに買った釜飯。

子供の頃は、この器でおままごとをするのが大好きでしたが
今はちゃんと使います。
大体、お米が一合入ります。
でも、正直もおすけにはちょっと足りず、夕方頃にはお腹が空いてしまいます。
1.5合用の大盛り釜飯が、欲しいこの頃です(もおすけと体育会系男子が飛びつくでしょう)。
             
.

-----

2012年 2月28日 星空の夜

.

夕食も前回のお気に入り・トマトチーズリゾットを。

■材料

・平たいおにぎり(具なし)x2
・フリーズドライのトマトスープの素
・人参・白菜・豚バラは炒めてジップロックに
・とろけるチーズ
・塩&こしょう

今回はトマトの酸性料理だから、アルミではなくチタンクッカーで。
ところがこれが、たいそう熱伝導率が悪い。
ちっとも煮えないのだ。
雪山になってから、火の通りの悪さを感じてずっとアルミ鍋でいたものだから
チタンに替えて、その違いを改めて痛感。
アルミでコーティングしてて軽い(←ここポイント)クッカーないかなー。

忍耐の二文字を体感学習しながら、夕食が完成しました。

120228_8                         とろけるチーズがウマーーー。

ちなみに今回は、もの凄く暖かかったです。
歯ブラシもコンタクト水も、化粧品も凍りませんでした。

夜は早めに寝ることにして。
明日に期待しましょう。

トイレに行く時、空を見上げたら 星が綺麗で月が綺麗で
月明かりで歩けるほどの明るさでした。

-----

2012年 2月 29日

.

夜中にテントを叩くパラパラという音がする。
やっぱり暖かいから雨か。
先日も赤岳鉱泉でも雨が降ったらしい。

もう一度寝てしばらくすると、今度は風が。
体調不良を言い訳に、ちょっとだけ横着してそこらの枯れ木(かなり弱げ)でペグダウンした箇所もある。
人&荷物が入っていれば、吹き飛ばされることはない程度の風だが
やっぱりフライヤーを叩く音で寝付けない。

明け方。

まだ暗い。

寝ぼけたまま、テントの換気口から手を差し出す。

雨か。
雨ならピークハントは無しだな。
雨で山頂なんて、濡れるわ上は雪だし寒いわで、楽しい事なんて何もない。
ゆっくりと二度寝して、雪が止んだら今日は降りよう。
そう思ってシュラフに潜り込んだ。

-----

AM7時過ぎ。

.

ようやく起きて、換気口から外の景色を覗いてびっくりした。

.

大雪。

昨日、パラパラとテントを叩いていたのも、手のひらに乗ったのも雪だったのだ。
そして今も降っている。

あーあー。

なんて思いながら、朝食を用意し始めると。

危険なことに気が付いた。

.

トレースがなくなる!

そう、昨日私が登ってからこの行者小屋でのテン泊者はいない。
この天気・この時間だから、南沢へ下っている人もいないであろう。
そこにこのドカ雪が積もって、トレースが消えたら。
コンパスと地図はあるけど不安。

赤岳鉱泉からここへのトレースも、降雪で消えつつある。
さすがにこの天気じゃ、赤岳目指す人もいないのだろう。

いつもは『ここから行者はすぐ♪』と、視界が良いのをいい事に
周りの景色なんて、大して記憶させようともしていなかった(ああ反省)。

.

遠回りでも、赤岳鉱泉へ(そこからならトレースもあるだろう)。

トレースが消える前に、赤岳鉱泉へ。

またしても、“のんびり二度寝”を大きく反省しながら、急いで朝食の準備。

内心、かなり焦りました。
テント場には連泊する山岳部さんしかいないから、下山者は私だけ。
荷物をまとめ、テント撤収。
今日は寒くないから、一時間ちょっとで片づけ完了。
最後にトイレに行くと、辛うじて南沢へのトレースが残っているのが見えた。

ここで冷静に判断。

.

・行きたいのは南沢(近くて早い)。
・樹林帯に入れば、降雪は減るからトレースが消えていないかも。
・裏銀座だって歩いた事ない雪渓の上を、コンパス一つで歩ききったんだからここも大丈夫。
・樹林帯だから、木にテープも付いているはずだし(後半は具合悪くて見てもなかったけど)

.

冷静になれば、現状が見えてきます。
そうすると、『うん、なんとか行けそう。』と思えました。

予定変更。

南沢を下ります。

それにしても、毎回課題をくれるものよねー。
山の神様は体育会系なのねー、などと思いながら淡いトレースに足を踏み入れます。

-----

.

ふかふかの深雪は、トレースの深い段差までは飲み込まず、
辛うじて人が通った形跡を残してくれていました。

やはり今日は誰も通っていないようで、昨日の足跡がふんわりと。
よくみると、黄色いテープも木々に巻きつけてあります。
『屋久島よりは、よっぽど親切。』これなら何とか行けそうです。

いやーーー。

山頂は登らず、行者小屋テン泊だけでの下山となってしまいましたが、
ある意味 貴重な経験だなぁ。

今日は誰も歩いていない雪道を歩く。
誰とも すれ違わない八ケ岳。

安心しながら歩いていくと。
途中で、ロープを張った先に“ふんわりとした”足跡が続いている。
バリエーションルートだ。

おそらくアイスクライミング目的か、バリエーションルートでの登攀か。
私はそっちへは行かないから、と登山道の方を見ると。

.

トレースは全くありませんでした。

おお。

靴跡の全くない道。
再び若干焦る(というか不安)。

でもよぉーく見ると、登山者が歩いた所は雪が少しだけ低くなっている。
これを見間違わなければ、大丈夫。
コンパスも合っているし(でも沢に迷い込めば、一気に戻りにくい雪山だけど)。

辺りを見回しつつ、印や見かけた岩などを探しつつ、
安心材料を見つけながら、落ち着いて歩く。

ええ。

普通の人なら、きちんと歩けば大丈夫だと思います。

でも、私は不安なんですよー。

あー、今日は寄り道しないで帰ろうっと。
あ、でも車のチェーンはすぐに買おうっと。

などと考えながら、無事に赤岳山荘まで戻ってきました。

そこからは、のんびり降りて車で着替えて、チェーンを買って我が家へ。
それにしても、何で昨日は具合悪くなったかなー。

それが今回の一番の謎ですが。

濡れたテントを乾かして洗濯して、カフェ・オレ飲んで。
ピークは踏めなかったけれど、いい勉強になった二日間でした。

.

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ ←またしても経験を重ねて、ちゃんとしたクライマーへの一歩を(進みたい).
にほんブログ村

« 【もおすけ日記】ソロでテン泊八ケ岳・再び・1 | トップページ | 【もおすけ日記】五竜の夜 »

.山登り」カテゴリの記事

コメント

■赤岳Nさんへ

お返事遅くなってすみません!
凄みのある岩肌で高揚感ですか・・・。
私には恐怖感しかないです。すごいですね。
テントは最近、もの凄く軽くなってきましたね。
軽さと強度、難しいけれどこのバランスがいいものが私もほしいです。
検討中~♪

赤岳Nです。
横岳付近ですよね。危なかったのは硫黄から横岳の登りで強風に暫く手を焼いたことですね。昨年の赤岳頂上の強風覚えていますか? あれ以上でしたよ。
ヤマレコに載せてます(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-170986.html)
横岳近辺の凄みのある岩肌を目の前にすると高揚感が増大して、もう堪らないんですよ。クライマーズハイってやつですかね?
今年、テントの新作が出ているようですね。もうすけさんのお勧めがあれば、宣伝序に宜しくお願いします。。。業者小屋集合いいですね。 

■Nさんへ

ご無沙汰してます!八ケ岳縦走ですか!すごいですねー。
私は横岳の辺りが怖くて、まだ実践できていません。怖くなかったですか?大丈夫でした?
私は来年の目標かな。

テント泊。
重いけれど楽しいですよ。
お薦めです。
来年は行者小屋で集合!?になったりして。

ご無沙汰してます。赤岳でお世話になりましたNです。
相変わらずアクティビティーで何よりです。
私は2月21日、鉱泉~硫黄~赤岳をぐるっと一回りしてきました。
今月は、13日に近場の塔ノ岳日帰りでした。(ヤマレコにアップしています)
最近どうもテント泊に興味津々で、今年中にテント泊デビューしそうな気配です。
では、お仕事も山行もお身体もお大事に。。。

この記事へのコメントは終了しました。

« 【もおすけ日記】ソロでテン泊八ケ岳・再び・1 | トップページ | 【もおすけ日記】五竜の夜 »

フォト
無料ブログはココログ