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2012年5月23日 (水)

【もおすけ日記】新表銀座縦走9 上高地まで駆け抜けろ!

先日は、たっつーさんがお店にきてくれました。

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た:『なかなか“上高地”に着かないねぇ(笑)。』

も:『そうなんですよ、もう毎日ゼーゼー言いながら書いてるんですけどね。』

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タイトルが“駆け抜けろ!”とか書いてる割に、のろまなカメ歩きのもおすけです。
皆様今晩にゃ。

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そういえば。
去年、立山から上高地まで大縦走したさぶちゃん。
車で扇沢まで送った時、初めてのテン泊装備(&大縦走装備)に『・・・この重さ、足に来るな。』と一言。

も:『ならさ、何でカップが二個もあるの?鍋の蓋だって使えるんだから一個でいいじゃん。』

さ:『いいんだ。色々使う時だってあるだろ~!?』

(色々って、そんなに大層なもの作った事はないくせに~。)

も:『でさ、何でこんなに大きな重いカラビナがジャラジャラ付いてるのよ。セルフビレイ取る訳でもないのに。外したげるよ。』

さ:『いいよ。外すな。』

も:『いいよ、外したげるよ。重いんでしょ?』

さ:『いいんだ!これはなぁ“男のロマン”なんだ。』

も:『はぁ?何がロマンよ。いらないじゃんこんなもの。』

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と、考えてみれば、どこでもすったもんだしてる私とさぶちゃんの、新表銀座縦走・9でございます。

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ゼエゼエゼエ。

やっとの思いで常念小屋にたどり着く。
さっきまでのサイコー!気分も、件の足ツボ騒動ですっかりどこかへ行ってしまった。

ああもうやだよもういいよ的な気分である。
本当だったら『やたー着いた~♪今日は最高だったねー。』のはずだったのに。

そんなぐったり&残念気分満載の私に向かって、くるりと振り返ってさぶちゃんは一言、

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さ:『しろぷー、さっきは取り乱し過ぎ (^/^*) 』

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・・・うるさいな、ほっといて。
だって本当に痛かったんだから(助けなかったくせにばか)。

スネ気分で、常念小屋の扉を開ける。

でもここは、いつでも優しい空気に満ちている。
さぶちゃんも私も、大好きな山小屋だ。

120428_29                     常念小屋名物・雪のトンネルです。


あ゛ーー疲れたーーーと言うと、受付のお姉さんが『どちらからですか?』と一言。
“燕山荘から。テン泊受付をお願いします”と告げると、驚いた表情だった。
そうか、小屋開けしてからは一番乗りの中房側からの登山者なのだった。
小屋のスタッフさんに道の状況を尋ねられ(燕山荘と同じく、こちらもまだ偵察に
行けていないようです。小屋開け作業って忙しいのよねー)、危険箇所など簡単に説明する。

今日は早めに着いたので、昨日よりもゆっくりとテーブル&ベンチで休憩をしよう。

あ、でもテントはしっかりとやらないとな。
と、ペグ男(お)は今日も息巻いてアンカー用の石探しに精を出す。

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も:『いいよ、この位で大丈夫だよ。』

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と言ってもペグ男は

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ぺ:『そういうのがなぁ、一番危ないんだよ。いいか?風が吹いたら一瞬なんだぞ。』

またポールが折れたら大変なんだ(高いんだぞ)と、ペグ男は今日も手を抜かない。
その二割位の用心深さを他の事に廻せたらいいのに、と思っても口にはしない賢いアタシは
ペグ男に任せ、中の荷物を出す。

その後、テーブルでビールとミルクティーで乾杯。
今日はおつまみは少なめにね。
(昨日は夕食前なのに二人して調子乗って食べた。誰か止めてくれる人がいないとダメな二人組。)

その後、常念小屋が初めてなさぶちゃんは、小屋の中を見学。
テラスで休んでもいいとの事だったので(ありがとうございます)、テラスで一休み。

テントに戻って、おしゃべりして。
またもさぶちゃんに教えられてテントのフライヤーを上げると。
夕日が槍ヶ岳の向こうに落ちて、綺麗な夕景を堪能。

120428_30                       静かな夕暮れは、いつだって最高の癒しをくれます。

夕飯は、さぶちゃんのリクエストにより本日はラーメン。
韓国ラーメンに豚肉・タケノコ・カンゾウ・とろけるチーズ。
辛いラーメンにチーズは合う合う♪
美味しかったです。

 120428_31                   テントの中の夕食も、いつでも最高の時間です。

明日は常念の登り&下り。
下りがどれほど怖いのか。
わからないだけに不安を持ちつつも、満天の星空に満足して。
遠くに見える北穂小屋と奥穂小屋の灯りにほんのりと暖かさを感じながら
眠りに就きました。

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2012年 4月29日 快晴

AM4時に起床。昨夜も暖かかった。
さぶちゃんは、毎度の事だがピョンと起き上がる。
低血圧な私は、シュラフで蓑虫状態。『あと三分立ったら起こして。』と二度寝を決めこむ。

朝食&テント撤収をして、5時には出発。
槍ヶ岳方面は、うっすらとモルゲンロート。

120429_


登り始めて15分。
振り返れば、常念小屋が小さくなって行きます。

120429_1


山の上から見下ろす安曇野平野の田んぼには、水が張られてキラキラと輝いています。

5合目くらいまでは、岩と雪のミックス。
そして浮石も多く、雪というよりも氷なのでかなり滑って怖い。
雪が増えた所でようやくアイゼンを着けましたが、もう少し早く着けてもよかったなと思いました。

今日も槍は綺麗だなぁ、とさぶちゃん。

120429_2                              いつか残雪の槍も登りたいよね。

朝日を受けて上高地側に長く伸びる影。
私は、ここのこれが大好きです。

120429_3                      朝日に輝く雪面は、なぜか他の時間よりキラキラしてます。


六合目・七合目を過ぎて、雪面をトラバースして一気に山頂へ。
下から見上げた時よりは思ったほど傾斜は急ではなく、慎重に歩けばきちんと登れました。

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そして山頂3m手前。
常念岳は三回目の登頂となる私は、ここで先頭をさぶちゃんに譲る。

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も:『さぶちゃん、先に行きなよ。』

さ:『あ?なんで?』

も:『私もう登ったことあるから。さぶちゃん先にどうぞ。』

さ:『いいよ、別に。オレそんなにロマンチストじゃないよ。』

も:『もう どっちでもいいから登んなよ。』

さ:『いいよ。何オレに気を使ってくれちゃってるの?』

も:『あんたのその意味のないロマンのカラビナよりはましだよ。いいから早く上がって(急斜でしんどい)。 』

さ:『あ?これ!?このカラビナのこと!?何言ってるの。いいかこれはだな、男のロマ・・・』

も『いいから、もうさっさと上がれ

百名山のゴール3m手前で、何でこんなボケに付き合わなければならないのか。

山頂で一人写真を撮っていたおじさんは、ピーク手前まで来てこの二人は
何をすったもんだやってるんだと言う様ないぶかし気な顔で私達を見ていました(当然)。
無駄な時間を割きつつも、無事に常念岳登頂~♪

ささ、記念写真を撮っておきましょう。

っと。

あ。

120429_4                              さぶ 邪魔。

山頂も驚くほどに無風で穏やか。
ここで小休止して軽く給水&おやつタイム。
で、先ほどのおじさんに写真を撮って頂く。

槍ヶ岳をバックに常念岳山頂。

120429_5


先生もご満悦ですな。

                 120429_6                  やっぱりベストショットはこうでなくちゃ(さぶはいらない)。

昨日すれ違ったお兄さんからの情報で、蝶ヶ岳方面への下りは雪はあまり付いていないと言う。
くだりが滑る事ほど怖いものはないので、少し安心しつつ下りに取り掛かることにしました。

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コメント

■さんぱちさんへ

ペグおに『すっかりさぶちゃんブログじゃん。』と言ったら『でもオレ宛のコメントはないしなぁ(若干寂しげ)。』と言っていたので、ペグおが喜びます、ありがとうございます。(女子からでないところが、さぶちゃんホモ説に拍車かかりますが・笑)
蝶ヶ岳、目の前にどーんと槍穂高が見えるところがいいですよね。
今年の白馬山荘で集合する時に、お会い出来たらいいですね。

こんにちわ、ほんといいコンビっすね!
読んでいても面白くて…次回が楽しみです
ペグ男(サブさん)にも会ってみたくなりました
確かにカラビナは男のロマンです!!

先日、初めて蝶ヶ岳にテン泊に行って来ました
三股からの登りでしたが予想以上にしんどかったです…
ただ頂上は穂高&槍が、ものすごく綺麗でしたよ!

いつかは姉さんみたいに表銀座縦走してみたいなぁ ( ̄ー ̄)ニヤリ

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