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2012年9月16日 (日)

【もおすけ日記】オンナ一人でテン泊大キレット1

そんなわけでワタクシが、9月に入っても山にばっかり行っているもおすけです。
皆様おぱようございます。

ええ。

すべての休日は山に行っておりますので、部屋の中は荒れています。
テントの中の方が、よっぽど片付いております。

そんなもおすけが送るこの夏の最大イベント・オンナ一人で挑む“ソロでテン泊大キレット”の報告でございます。

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2012年 8月4日 快晴

前日は0時過ぎに寝る。
起床時間はAM3:50分。始発のAM5:00上高地着のバスに乗るためだ。

ところがどっこい、目覚めてびっくり。

翌朝の時計はAM5:12分だった。

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本当なら、この大キレットはたかちゃんと行く予定だった。

たかちゃんは関西の山友達、初めて私がテントを担いでの縦走・屋久島縦走を誘った時に
二つ返事で乗ってくれた友人である。
しかも岩場が大得意。

た:『落ちる気がせぇへん。』

と給った心強い友人なのだ。

そのたかちゃんが、直前で足の故障でキャンセル。
さぶちゃん、さっちゃん、もっち。
誰を誘っても、都合は合わない。
しかも日程は、混み合う土~月曜日。
睡眠不足必至の小屋泊は考えられない。

ならば!

テント担いで行こうじゃあないの。
一人で大キレット通過してみようじゃあないの。

大の高所恐怖症のもおすけが一大決心。
この夏の最大イベントとなりました。

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行く前は、そりゃもぅ大騒ぎ。

登攀ガイドのなかじーやふくちゃんを捕まえては、『ねえねえ、私の実力でいけるかな。大丈夫?』と
質問攻め。
私の尊敬するチエさんには『もおすけなら行けると思うけど、小屋泊の方がいいんじゃない?』とアドバイスを頂く。

ほんとに?

自分では行ける気が全くしてないんだけど(だから怖くて仕方がない)。

荷物は確かにそうなんだよねー。少しでも軽い方がいい。

でも、寝れないのが一番つらいんだよね。

極めつけはうちのおやびん。

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お:『そりゃ荷物は軽い方がいいけど。まあ鎖や足場はしっかりしてるし。でも40Lのザックに収められないなら行くな!』

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ときっぱり。

おおッ。

二泊三日のテント泊で40Lザックですかー。
もちろん外付けは危ないから禁止です。

で、荷物はここまで軽量化しました。

・コッヘルは軽量タイプのアルミ鍋で。
・防寒着(上)はダウンジャケットの他に、フリース→ウィンドストッパーのベストへ。
・防寒着(下)は、ダウンパンツ→ウールタイツに。
・シュラフマットはロールマット→エアマットへ。
・銀マット・虫刺され薬・余分な調味料のカット、非常用ロウソク・ライターは二つ→一つへ。

・代わりにヘルメット(軽量タイプ)、ストックを1本。

重量もそうだが、嵩を減らしたいというのも大きかった(でないとザックに入らない)。

これでギリギリ40Lの中に収めました。

で、冒頭の寝坊である。

なんてこったい。

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も:『ひ~え~、こんな時に寝坊するなんて!』

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家を飛び出し、車も飛ばす。
幸い沢渡の駐車場に車を止めて、すぐに来たバスに飛び乗る。

AM6:45. 上高地スタート。

1時間45分遅れのスタート。

本日目指すは南岳小屋。
コースタイムで9時間30分。

ところが、お馬鹿なもおすけ。
いつもの横尾までの道は時間がわかるから、と前日、横尾から先のコースタイムを計算していた。

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も:『ふぅん、7時間弱かぁ。 あれ?じゃあ楽勝じゃない?』

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楽勝じゃあない。

歩き始めて地図で確認して、横尾までの3時間を足し忘れている事に気がついた。

真夏の登りの9時間半。
しかも私、8月の高山なんて登った事ない事に、今頃になって気がついた。
だって山小屋にいたんだもん(働いてたんだもん)。登れるわけがない。

とにかくバテない程度に、でも急ぎ足で。
元・山小屋スタッフとしては、遅くとも何としてでも15時台に着かなければ!

一応写真は撮ってみる。
嗚呼 朝日が綺麗よね。
120804_                               しみじみ感じる余裕はないけれど。

先月歩いた前穂・北尾根。
今日も綺麗。

120804_1                 大丈夫、あそこも渡り切ったんだから(でも命綱ついてた)。

さぶちゃんがよく言う“登りで使いたくないルート”槍沢も、もおすけ初体験。

120804_2                                    そう?綺麗でいい所じゃない。

ここまでズンズンズンズン

休憩も取らず、ゴボウ抜き。でも疲れもなし!
そしてここで、お店の常連さん・Sサンにばったり遭遇。

も:『こんにちは!』

と言うものの、Sさんは『誰?この人。』顔だ。
それもそうだろう。私はいつものフェイスカバーにサングラス&帽子の“テロリスト状態”だ。

も:『あー、ほら、私○○店の…』

と、装備を外すとSさんも驚いて笑顔になった。

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聞けばSさんも私と同じく友達がキャンセルとなって、一人で槍ヶ岳にトライとなったとか。

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S:『出来れば頑張って、槍ヶ岳山荘まで行きたいんですけど・・・。』

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考えることは同じだった。

互いに話し合いながら登れる余裕はなく、挨拶をして私が先を急ぐ。
私以外にも、一人で未開の分野にチャレンジする人がいるのか。
そんな存在を知っただけでも、嬉しくて頑張れる気がした。

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.山登り」カテゴリの記事

コメント

yukkoさんへ

そうそう!そうなんですよー。装備の取捨選択の基準は『なくてもシナナイもの』でした(笑)
本当に必要最小限なものをきちんと取捨できるか、それも出来ないなら行くな、って事でした。
危険な軽量化に走るでもなく、そういった意味でも今回は勉強になりました。

こんばんわ!

2泊3日のテントで40リットルって、
行くな、って言われないと出来ませんね!
出来た時点で、行ける自信度がちょっとUPしそうだし。。
おやびん、いいですね!

面白そうだから、うちでやってみよっかな。
いい勉強出来そうです☆


chachaさんへ

コメントありがとうございます!
そうですね、男子達は大型ザックでしたが荷物が大きければ大きいほど手や足にかかる重さは
不安定さを増しますので、小さく軽い方がいいと思います。

ゴボウ抜きとは、聞こえはいいですが実際は『速く行かなきゃ遅くなっちゃう!!』の焦りの象徴でもあります。
いやー、出発は早くするもんですね。

okanさんへ

コメントありがとうございます!
とにかく頑張ってサボらず更新するように頑張ります(これが登山より大変・・・・) !

大キレットなんて遠くで見るものと思ってましたが・・・
う~ん早く続きが知りたい!

わぁ はじまった~大キレット!!!

荷物、そうですよねぇ。
やっぱり通常のテン泊のザックじゃダメですよね…。
勉強になりますっ☆

ゴボウ抜き、さすが憧れのもうすけさんです

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