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2012年11月 1日 (木)

【もおすけ日記】オンナ一人でテン泊大キレット9

さぶちゃんさぶちゃん。

夜中の電話でコワイ話をしないで下さい。

さぶちゃんさぶちゃん、自分がネットで検索して怖かったからって
避難小屋のコワイ話なんて、もおすけにしないで下さい。

のもおすけです。皆様こんばんにゃ。

楽しい話があったから、さぶちゃんにお電話したと言うのに
さぶちゃんてば自分が怖かったからって、

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さ:『あのさー、PCで検索したらコワい話ばっかり載ってるんだよ。』

も:『やーめーれーー。』

さ:『なんかさ、夜中にカチャカチャって音がしてさ…』

も:『だからやめてってば!私は一人なんだから電話切った後、怖すぎるでしょ!』

さ:『でさ。最後に一言聞こえるらしいんだよ、…』

も:『わーーーー。』

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私がやめろと言うのに、さぶおは続けます。
しかも私が怖がるほどに嬉しそうに(性格最悪)。

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さ:『流石にここまで書かれたの読んじゃうとさー、この避難小屋には行けないよね。』

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と、流石のさぶおも躊躇したようで。

私だって、絶対行けない。

そんな話聞かされてコワくなった私は、お口直しに“水曜どうでしょう”。
人生笑うのが一番だ。

てなワケで、山もブログも楽しくが信条のもおすけが送る、
ソロでテン泊大キレット・完結編でございます。

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北穂のテラスでおやつを食べながら作戦会議。

TくんとMくんはここから上高地まで降りると言う。
北穂のテラスに着いたのがAM8:30分。
予定通りの時刻だ。

天候もまだ安定しそうだし、体力も、そして何より気力も十分。
と言う事で、私は涸沢岳にトライ。
そして涸沢ヒュッテのテント場で、シアワセなテント泊をしたい。
遅れて到着したKくんは、涸沢はもとより奥穂まで行きたいとか。

結論。

下山組と続行組に分かれて、ここで解散する事となった。

そして私は知っている。

ここから先が怖いことを。

さぶちゃんもおやびんも『北穂~涸沢岳の方が怖い』と言っていたのだ。
でも、ここまでも恐怖心以上に楽しく来れたから、慎重に行けば行けるはずだ。
と、自分に言い聞かせ、いざスタート。

相変わらずの岩岩ルートです。
120805_35                                                                                      どこが道だ。

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左手を見れば、雪渓の向こうに前穂の北尾根がかっこよく見えています。
120805_36                  雨の日のあそこよりは、この先のルートの方が歩きやすいはず(一般道だし)。

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変わり映えのしない,丸と矢印を辿っていきます。

120805_37
北穂~涸沢岳間も、長い鎖と梯子の連続。



120805_38                                                                                 長い長い鎖です。

ただ、こちらのコースの方がスレート状になっている岩場だけど鎖がなかったりして
自分で岩場を掴みながら通過するといった箇所がいくつかあり、確かにこっちの方が
大キレットより怖かったです。
浮石やザレ場も多いですし。

そんな岩場を通過するKくん。丁寧な足取りで余裕の笑顔。
120805_39                                                                                    ここはヘルメット必携です。

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そう、私たち三人は被っていたが、Mくんだけ唯一ヘルメットを持っていなくて、
『ここはヘルメット要りますね。』と、しみじみ言っていた。
かく言う私も今回、ようやくヘルメットを購入した一人である。
落石を受けた場合もそうだが、

お:『最悪滑落した場合でも、ヘルメットをしてるのとしていないのとでは
   生存率が明らかに違う。』

とのおやびんの台詞を受けて、即購入した。
そして、このヘルメットがココロのお守り代わりでもあるのだ。

よい子の皆さんは、岩場ではヘルメットをかぶりましょうね。
(たとえレゴチックになろうとも)

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そしてほぅら、ちょっと見上げただけで、この梯子だもの。
120805_40                                                   空に向かって架かってるみたい。ええつまり垂直。 

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足場が少ないトコとか、この杭ですもんね。

120805_41                        もちろん下は絶景です。杭に足を乗せる時、下が見えて怖いのなんの。      

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最後は笑っちゃう位の鎖&梯子場を経て、ようやく涸沢岳山頂に到着。

120805_42                                               ああ夏のピークって感じだなぁ。
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ご褒美とも言える道標。

Kくんに頼んで撮ってもらう。
120805_43_2                                           やたーーー、大キレット~涸沢岳制覇したぞ!!

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山頂でホッとしたら、すぐに穂高岳山荘へ向かう。
休憩はここでゆっくりと取りたいよね、ってことで。

山荘のテラスは、そこそこにぎわっていたけれどテーブルについてここでようやくガスを出す。
前日頂いたシジミスープと朝食の残りのご飯。
120805_44                                           制覇した後のご飯。何とホッと出来ることか。

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Kくんはこの後、奥穂を目指すが 天気も崩れてくるので私はヒュッテに降りる事に。
120805_45                              ああなんて穏やかな道なんだ。

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さっきまでに比べればお散歩コースね。

案の定、下山途中で雨がパラつき、Kくんのことを少し心配しつつもヒュッテに到着。

テントを設営し、スィーツとカフェ・オ・レで乾杯。

120805_46                  杏仁パンとカフェ・オ・レで、大キレットに乾杯!

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この後、お昼寝してご飯食べて

120805_47 
                                   最後の夜は棒ラーメン。

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食事も終えて歯磨きをしに行った帰り、ご機嫌でテント場をウロウロしてたら、突然

『あ!カモシカのお姉さんだっ!』

と、言われてびっくり。
よく見ると、先日もいらっしゃった若いお兄さんのお客様。
彼女と一緒に奥穂に登りに来たらしい。

服装もお店にいる時と違うし、この人混みでよくわかったなぁー、
それにしてもお店でも山でも迂闊な格好できないなぁー、などと思っていたら、
今度は遭対協の皆様に会う。

まあまあ上げっていきなよ男所帯でむさくるしいけど、と言われるがままに
詰所に上げて頂き、ワインまでご馳走になってしまった。

至れり尽くせり。

ありがとうございました。

笑いながらも、レスキューの方々のお話を聞いてると、いろんな登山者がいるから
本当に大変だよなぁ、と思ってしまう。

楽しいひと時はあっという間で、お礼を告げてテントに戻る。

今日一日のご褒美は、世界一美味しいハーバーと緑茶。

120805_48              寝そべりながら食べるとうちのお母さんに叱られます。

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散々悩んで、怖くって怖くって不安一杯だった大キレット越え。

実際蓋を開けてみれば、高所恐怖症なのに何故か“楽しい”の一言に尽きる山行でした。

それもこれも、おやびんはじめ相談に乗ってくださった皆様のお蔭です。

本当にありがとうございました。

大キレット越えの最終夜。

前日とは違ってぐっすり眠れた夜でした。

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                   120805_52                               またこの景色の中を越えて行きたい。


来年の野望が膨らむもおすけでした。

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コメント

あさゆさんへ

紅葉の大キレット、素晴らしかったのではないでしょうか。
私も来年は西穂~奥穂行きたいです。
どこかでお会いできるといいですねー。

もうすけさん 大変ご無沙汰しておりま~す。

ながーいい大キレット日記を楽しませていただきました。
夏も白と緑の青のコントラストで綺麗ですね~。。元気な笑顔に癒されました。
私もようやく目標だった大キレット縦走を紅葉の10月に合わせて歩きました。

雨風なくて無事に通過できました。翌日は紅葉三昧の涸沢を楽しみ下山しました。
来年は、西穂~奥穂を先輩を頼りに歩きたいと思います。どこかでご一緒したいですね。

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