さぶちゃんさぶちゃん。
夜中の電話でコワイ話をしないで下さい。
さぶちゃんさぶちゃん、自分がネットで検索して怖かったからって
避難小屋のコワイ話なんて、もおすけにしないで下さい。
のもおすけです。皆様こんばんにゃ。
楽しい話があったから、さぶちゃんにお電話したと言うのに
さぶちゃんてば自分が怖かったからって、
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さ:『あのさー、PCで検索したらコワい話ばっかり載ってるんだよ。』
も:『やーめーれーー。』
さ:『なんかさ、夜中にカチャカチャって音がしてさ…』
も:『だからやめてってば!私は一人なんだから電話切った後、怖すぎるでしょ!』
さ:『でさ。最後に一言聞こえるらしいんだよ、…』
も:『わーーーー。』
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私がやめろと言うのに、さぶおは続けます。
しかも私が怖がるほどに嬉しそうに(性格最悪)。
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さ:『流石にここまで書かれたの読んじゃうとさー、この避難小屋には行けないよね。』
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と、流石のさぶおも躊躇したようで。
私だって、絶対行けない。
そんな話聞かされてコワくなった私は、お口直しに“水曜どうでしょう”。
人生笑うのが一番だ。
てなワケで、山もブログも楽しくが信条のもおすけが送る、
ソロでテン泊大キレット・完結編でございます。
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北穂のテラスでおやつを食べながら作戦会議。
TくんとMくんはここから上高地まで降りると言う。
北穂のテラスに着いたのがAM8:30分。
予定通りの時刻だ。
天候もまだ安定しそうだし、体力も、そして何より気力も十分。
と言う事で、私は涸沢岳にトライ。
そして涸沢ヒュッテのテント場で、シアワセなテント泊をしたい。
遅れて到着したKくんは、涸沢はもとより奥穂まで行きたいとか。
結論。
下山組と続行組に分かれて、ここで解散する事となった。
そして私は知っている。
ここから先が怖いことを。
さぶちゃんもおやびんも『北穂~涸沢岳の方が怖い』と言っていたのだ。
でも、ここまでも恐怖心以上に楽しく来れたから、慎重に行けば行けるはずだ。
と、自分に言い聞かせ、いざスタート。
相変わらずの岩岩ルートです。
どこが道だ。
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左手を見れば、雪渓の向こうに前穂の北尾根がかっこよく見えています。
雨の日のあそこよりは、この先のルートの方が歩きやすいはず(一般道だし)。
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変わり映えのしない,丸と矢印を辿っていきます。

北穂~涸沢岳間も、長い鎖と梯子の連続。
長い長い鎖です。
ただ、こちらのコースの方がスレート状になっている岩場だけど鎖がなかったりして
自分で岩場を掴みながら通過するといった箇所がいくつかあり、確かにこっちの方が
大キレットより怖かったです。
浮石やザレ場も多いですし。
そんな岩場を通過するKくん。丁寧な足取りで余裕の笑顔。
ここはヘルメット必携です。
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そう、私たち三人は被っていたが、Mくんだけ唯一ヘルメットを持っていなくて、
『ここはヘルメット要りますね。』と、しみじみ言っていた。
かく言う私も今回、ようやくヘルメットを購入した一人である。
落石を受けた場合もそうだが、
お:『最悪滑落した場合でも、ヘルメットをしてるのとしていないのとでは
生存率が明らかに違う。』
とのおやびんの台詞を受けて、即購入した。
そして、このヘルメットがココロのお守り代わりでもあるのだ。
よい子の皆さんは、岩場ではヘルメットをかぶりましょうね。
(たとえレゴチックになろうとも)
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そしてほぅら、ちょっと見上げただけで、この梯子だもの。
空に向かって架かってるみたい。ええつまり垂直。
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足場が少ないトコとか、この杭ですもんね。
もちろん下は絶景です。杭に足を乗せる時、下が見えて怖いのなんの。
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最後は笑っちゃう位の鎖&梯子場を経て、ようやく涸沢岳山頂に到着。
ああ夏のピークって感じだなぁ。
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ご褒美とも言える道標。
Kくんに頼んで撮ってもらう。
やたーーー、大キレット~涸沢岳制覇したぞ!!
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山頂でホッとしたら、すぐに穂高岳山荘へ向かう。
休憩はここでゆっくりと取りたいよね、ってことで。
山荘のテラスは、そこそこにぎわっていたけれどテーブルについてここでようやくガスを出す。
前日頂いたシジミスープと朝食の残りのご飯。
制覇した後のご飯。何とホッと出来ることか。
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Kくんはこの後、奥穂を目指すが 天気も崩れてくるので私はヒュッテに降りる事に。
ああなんて穏やかな道なんだ。
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さっきまでに比べればお散歩コースね。
案の定、下山途中で雨がパラつき、Kくんのことを少し心配しつつもヒュッテに到着。
テントを設営し、スィーツとカフェ・オ・レで乾杯。
杏仁パンとカフェ・オ・レで、大キレットに乾杯!
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この後、お昼寝してご飯食べて
最後の夜は棒ラーメン。
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食事も終えて歯磨きをしに行った帰り、ご機嫌でテント場をウロウロしてたら、突然
『あ!カモシカのお姉さんだっ!』
と、言われてびっくり。
よく見ると、先日もいらっしゃった若いお兄さんのお客様。
彼女と一緒に奥穂に登りに来たらしい。
服装もお店にいる時と違うし、この人混みでよくわかったなぁー、
それにしてもお店でも山でも迂闊な格好できないなぁー、などと思っていたら、
今度は遭対協の皆様に会う。
まあまあ上げっていきなよ男所帯でむさくるしいけど、と言われるがままに
詰所に上げて頂き、ワインまでご馳走になってしまった。
至れり尽くせり。
ありがとうございました。
笑いながらも、レスキューの方々のお話を聞いてると、いろんな登山者がいるから
本当に大変だよなぁ、と思ってしまう。
楽しいひと時はあっという間で、お礼を告げてテントに戻る。
今日一日のご褒美は、世界一美味しいハーバーと緑茶。
寝そべりながら食べるとうちのお母さんに叱られます。
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散々悩んで、怖くって怖くって不安一杯だった大キレット越え。
実際蓋を開けてみれば、高所恐怖症なのに何故か“楽しい”の一言に尽きる山行でした。
それもこれも、おやびんはじめ相談に乗ってくださった皆様のお蔭です。
本当にありがとうございました。
大キレット越えの最終夜。
前日とは違ってぐっすり眠れた夜でした。
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またこの景色の中を越えて行きたい。
来年の野望が膨らむもおすけでした。
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← ランキング1位に返り咲き!皆様のお蔭ですありがとうございます!!
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